「この時代で生活できるようには、なってもらわないと困りますよね。」
「そうよね。今は2018年、聖徳太子さんの時代から1500年後の時代ということを伝えましょう。」
「山田さん、次は日本地図と奈良のお寺が映った観光パンフレットの本を買って来てもらえませんか?
そして、お昼はコンビニのおにぎりにしましょう。ペットボトルのお茶も買って来てください。」
「私も一緒に行きます。」天真さんも出かけました。
・・・・
買い物を済ませた二人が戻ってきました。冴子さんが太子さんの部屋に行きます。
「太子様、すぐにお昼の食事の準備をいたしますが、その前に私たちの話を聞いてください。」
太子さんも筆をおいて話を聞きます。
「太子様は、悪い毒を飲まされらのです。心当たりはありませんか?」
「確かに、私たちには敵が多いからな。」
「その毒で命を落としかけましたが、皆さんの介護もあって、長い間眠っておられたのです。
そして、今先ほどお目覚めになられたわけです。」
「多分、あいつらだな、すぐに処罰しよう。」
「ご心配ありません、すでにみんな死んでいます。太子様だけ1500年の間眠っておられてのです。」
「何、1500年も寝ていた。今はいつの時代だ・・・」
さ英子先生も思い切った嘘を考えたのです。
「平成と云う時代です。1500年も経てば、風習も生活も変わっています。
この時代の食事をお見せします。」
天真さんが、ペットボトルの蓋を開けて、ガラスのコップへお茶を注ぎます。
おにぎりもビニールをはいで、お皿に盛ってあげました。
「透明な器に冷たいお茶、これは握りご飯か?」
ゆっくりとお茶を飲んで、おにぎりを一口
「う~ん、不味くはないが、変わった食べ方になったんだな。」
山田君たちも一緒におにぎりの昼食です。
「太子さん、今後は自分でおにぎりのビニールを取ってみてください。」
冴子さんが親切に教え、自分でおにぎりを取り出す太子さんでした。


