作戦は大成功でした。
残った人々を加えてお祭り状態です。
天真さんも山田君も元に戻っています。
「卑弥呼さんもきれいだったし、卑弥弓呼さんもイケメンじゃない?
「でも卑弥呼は元女王で死んだことになっているし、難しくないかな?」
「結婚は二人の問題よ。隣の村のヒミコさんで大丈夫よ。
山田さんには、恋愛問題は無理ね。」
理屈派の山田君と感情派の天真さんでは話が合いません。
「多分、この話が日本神話の天照大神になったんじゃないかな。」
「天照大神って、伊勢神宮に祭られている、あの方?」
山田君が日本神話について説明を始めます。
日本神話は、古事記の上巻や日本書紀に登場するこの国を作ってくれた神様たちのお話なんだ。
沢山の話があるけど、古代のロマンたっぷりの日本神話 の一部分を紹介します。
まずは、当時の世界観
・もちろん、日本の国土全体も知らなければ、地球が丸いとも知りません。
・雨や風、昼と夜がなぜ起きるのかも知らない時代です。
言葉はありましたが、文字がないのですべてが言い伝えで後世に伝わるわけです。
最初は、神様の住む天上界しかありませんでした。
7代目の(神世七代)神様 イザナミ と イザナギ は人の形になっていて、どうも夫婦のようです。
なんと、天上界で矛の先で海をかき混ぜて、矛の先から落ちた水で日本の島々が産まれます。
イザナギ曰く「私の余分なところで、お前の足りないところを塞いで、 国を生もうと思う。」と
どう考えても現代のSEXの表現もあります。
次に、沢山の神様たちも産みます。
この時代に、最後に
火の神を産むと陰部をやけどしてイザナミは亡くなります。
死者が住む国「黄泉の国」へ行ってしまうのです。
イザナギがイザナミを追って「黄泉の国」へ行って恐ろしい経験をします。
必死に逃げ帰るイザナギが黄泉の国への出入り口を大きな岩で蓋をします。
夫婦げんかで
イザナミが毎日、千人殺すというと
イザナギが毎日、千五百人産むと答えて、生と死が始まります。
・三貴神(天照、月読見、素戔嗚)
戻ったイザナギが禊(みそぎ)を行った際に生まれたのが
右目から アマテラス(天照 女性)
左目から ツキヨミ(月読見、或いは 月夜 多分、男性??)
鼻から スサノオ(素戔嗚 男性)の三貴神を生みます。
そして、アマテラスには高天原を
ツキヨミには夜の国(黄泉の国)を、
スサノオノミコトには海原(地上)を、
それぞれ支配する様に命令されたのでした。
天照とスサノオは仲が悪く喧嘩が始まります。
すねてしまった天照が天岩戸に隠れてしまい、世の中が真っ暗に
ほかの神様達が協力して、天照を岩戸から引きずり出して
素戔嗚を追放します。
先に素戔嗚が地上階におりてできた国が出雲
しかし、天照はその国を譲るように命令します。
その時に出来たのが出雲大社と伊勢神宮です。
この世界は
・高天原(タカマガハラ) 神様が住む天上界
・葦原中国(アシハラノナカツクニ) 地上界(高天原 と 黄泉の国 の中間にある。)
・黄泉の国(ヨミノクニ) 死者が住む国、真っ暗で夜の世界。
こんなイメージを持って日本神話を読んでみると良いでしょう。
神様も
高天原にいる神々、天津伸 と 地上で国づくりを行う国津神 に分けられます。
{へえ~、日本の神様達って意外と人間臭いのね。」
「そうやって完成した現在の神社の体系だから
と名前つけが出来たんだ。
なので、建物も造りも違っているんだ。」
山田君が自慢げに話をしています。
「古事記の日本神話と魏志倭人伝の記事は関係あるの?」
「縄文文化は北から関東へそして近畿・九州に伝わったんだけど
農耕や建築、織物などの弥生文化は、大陸から九州へ、そして近畿など東に伝わっているんだ。
後に作成された古事記に九州の信仰や言い伝えも一緒に伝わったと考えても不思議ではないよね。」
そして
「この神様が住む天上界、死者が住む地底世界、天国と地獄みたいは発想は万国共通だね。
宇宙から地球を眺めたり、原子や分子の構造までわかるようになった近代科学を
古代の人から見ると、本当に神業だろうね。」
「古代の歴史を勉強するなら当時の人々の気持ちになって考える事が必要ね。」
さすが、イメージで理解する天真さんは理解が早いようです。
