ちょっとおまけで、アンケートの回答データをグラフで分析してみましょう。
新しいシートで、A列に、適当にデータ準備して下さい。
イメージは 1、とても悪い 2、悪い 3、普通 4、良い 5、とても良い ですので
3が沢山、2と4時々、1と5をほんの少しで2~30行ほどあれば十分です。
E1セルに 平均値 =AVERAGE(A:A)
E2セルに 標準偏差 =STDEV.S(A:A)
関数で、平均値と標準偏差を出します。
下の図の様に
1、正規分布図のグラフを作成 を作成してみましょう。
D4セルに回答、E4セルに正規分布 と入れてあります。
D5に 1、D6に 1.2 と入れて下までコピーして、一番下を5にしましょう。
E6セルには =NORMDIST(D5,E$1,E$2,FALSE) と入れて下までコピー
最後の 関数形式 は False にします。(Xに対する正規分布関数)
※True は、Xまでの確率が計算されます。
D5~E25の範囲を選択して、挿入=>グラフ(折れ線グラフ)で右のグラフに仕上げて下さい。
※私の場合は、おすすめグラフ で一発で出来ました。
2、平均値に縦方向、正規分布の接する高さまで 縦線を表示させます。
更に
F4に X、G4に Y とでも入れて
F5,F6には、=E1 で平均値を
G5には 0、G6には、=NORMDIST(F6,E1,E2,FALSE) で 平均値に対する正規分布関数
の2列2行のセルを準備します。
グラフを右クリックして、データの選択から
追加をクリックして
系列 Xの値は F5:F6
系列 Yの値は G5:G6
を選択してOKすれば、ちょうど平均値の部分に 0 から 正規分布の線まで縦線が入ります。
※グラフに線を入れるテクニック
線の始点と終点の座標を X,Y で二か所指定して、折れ線グラフで線を結んでいます。
今回は縦線でしたが、横線(目標値など)にも使えるテクニックです。
ついでに
F8,F9には、=E1-E2 で平均値より標準偏差分小さい値
G8には 0、G9には、=NORMDIST(F9,E1,E2,FALSE) で 平均値-標準偏差に対する正規分布関数
F11,F12には、=E1+E2 で平均値より標準偏差分大きい値
G11には 0、G12には、=NORMDIST(F11,E1,E2,FALSE) で 平均値+標準偏差に対する正規分布関数
を準備して、データの選択て 追加すれば
平均の前後(標準偏差分)の所に縦線が入ります。
=E1-2*E2、=E1+2*E2 に変更してみる、追加してみると良いでしょう。
A列のデータを少し変更してみましょう
3から4を増やすと 平均値が上がるの グラフも縦線も右へ移動
1や5を減らして、3を増やすと、標準偏差が小さくなり、グラフが縦長になります。
平均値は、まだわかる人が殆ど(?)でしょうが、標準偏差の数値をみてもピンとこない方は多いでしょう。
このグラフで表現してみると、「あ~、こんな風に分布しているんだ。」とわかってもらえるはずです。
このグラフのテクニックと統計分析ですが、システム専門のプログラマーの方も結構知らない様です。
(確かに専門分野が違いますね)
エクセルを使っている方の強みですので、是非覚えておいてください。
一応、3人にはメールで伝えておきます。
※正規分布が教えてくれている事
E1-2*E2 より下が全体の約2%
E1-E2 より下がが全体の約19%
E1-E2 から E2までが全体の約32%
つまり、E1-E2 から E1+E2 が64%です。
詳しくは 恐るべき学問 統計学 を参考にして下さい。
今回は、アンケートの回答をサンプルにして紹介しましたが
色々なデータの分析が出来ますので、身近なデータで試してください。