あなたのパソコンレベルをチェックしましょう。 で貴方の個人的なレベルチェックを行いましたが、職場レベルで観察する方向で考えてみました。

大手の企業であれば、職場(10~20名程度)と考えてみて下さい。

 

1、そもそも、パソコンが一人一台の環境ではない。

  組み立て工場や運送業のドライバーなど、机上での業務が無い方は省いて結構です。

2、インターネットやメールを使用して社外と交流する事がない。

  パソコンの利用が社内システムや社内でのメールしか利用できない。

  利用出来る環境であるが、あまり使用していない。

3、未だに、電卓やFAXが業務の必須アイテムである。

4、Office製品がインストールされているが、主な利用がメールの送受信

5、ワードやエクセルを使って新しいファイルを作成する事はない。

6、過去5年、10年前にさかのぼってみても、業務の変化がない。

7、そもそも上司やリーダーがIT音痴、活用する、改善していく方針がない。

 

ここまでで、 「はい」 という回答が一つでもあれば、

IT活用のレベルは稀と思われる程低いです。

特に 6、7の設問です。閉鎖型の職場(会社)に属します。

 

8、職場にファイルサーバーがない。

  専門の担当者やIT専門の部署が無くても、NASなどを購入する事で簡単に実現できます。

9、ファイルサーバーがあってもデータや情報の共有が出来ていない。

  フォルダを見てみると、誰が何のために作ったフォルダなのかその人しかわからない。

  ファイルの共有は、IT活用に大きく影響します。

10、パソコンで印刷された資料を見ながら、システムに入力する作業がある。

   逆に、パソコンの画面を見ながら、伝票を手書きする作業がある。

11、エクセルをエクセルらしく使っていない。ワードと同じレベル、表付きワープロのレベル。

  詳しくは、エクセルをエクセルらしく使う(Office製品について詳しく知っておこう)

  参考にして下さい。

12、フォルダ名やファイル名に日付等が使われている。

  エクセルをワードレベルで活用して証拠でもありますが、一番厄介なパターン

  フォルダ名に年月などを付けて分けていて、各フォルダー内に同じ名前のファイルがある。

  同時に、過去のファイルを複数開くことが出来ません。

13、エクセルでグラフを作成した事がない、配布される資料も数値が並んだ表だけ

  グラフで傾向や比率など表現されることはない。

ここまでの質問で「はい」 が半分以上の場合は、やはり遅れていると思ってください。

多分、およそ半々位に分かれるのではないかと思います。

 

14、エクセルのVlookup関数、SumIf関数、CountIf関数を知らない人が多い。

   この関数は、エクセルユーザーの必須条件です。

15、エクセルでピボットテーブル、ピボットグラフに機能を知らない。

   データの集計機能ですので、職場のリーダー、上司が知らなかったら危ないです。

   ピボットテーブルの機能を使っている場合は、きちんとデータベースの形を構築する

   シート構成になっています。

16、エクセル上にボタンを作成、簡単なマクロを作成してくれる人がいない。

17、パソコンにアクセスがインストールされているが

   アクセスでシステムを作成する人材はいない。

ここまでは、個人レベルでもありますが、14,15はほぼ全員(知っているのが当たり前)

16の質問も複数名(2名以上)は居てほしい所です。

この3問が「いいえ」であれば十分将来性はあります。(合格です)

17のアクセスは、今、出来るレベルの人がいなければ、諦めましょう。

データベースはアクセスからSQLなどWebシステムに移行しています。

ただ、データベースの概念を理解している人がいてほしい所です。

 

18、取引先(仕入先)などの社内システムの変更、機能追加して、

   社内のシステム柔軟に対応している。(社内のIT部門の活用)

「はい」であれば、それでも合格です。(選択肢の一つです)

 

過去の投稿でも紹介していますが、IT環境の変化、流れですが。

   2000年代

   アクセスの販売で、データベースシステムが簡単に作成できる時代

   2007年代?

   Office2007以降、エクセルの最大行数が約6万行へから約10万行へ向上

   エクセルVBAなど、プログラマーの敷居が下がった。

   2015年位?

   B To Bなどクラウドシステムの普及でシステム開発コストが下がった。

取引先(仕入先)から

「システムを導入しましたので、今後の受注(或いは注文)はシステムを・・」

要求が来る事があります。

「無理なので、現行の方法でお願いします」と返事して了解してもらったので、

「大丈夫でしたよ」と報告します。表面上はうまく交渉したつもりでしょうが

売上の場合、同じような商品、価格が他社にあれば、いつの間にか売り上げが他へ

仕入の場合、業務対応費用が仕入れ価格に上乗せされています。

※特に仕入れに場合は、上から目線になりがちです。双方に利便性のあるIT構築へ

  話を進められない購買(資材部)担当者は、その段階で実は失格です。

 

1~7の質問レベルで「不合格」の場合、かなり時代遅れです。

外部から人を採用するなど、大掛かりな方針転換をした方が良いでしょう。

或いは、現場レベルの向上を諦めて、システム部門と連携しましょう。

8~13の質問レベルですが、基本的に全ての内容が必須です。

出来る人を活用しましょう(評価しましょう)

チーム力を強化しましょう。出来る人が一人はダメです。一人でも多くのメンバーを育てます。

14~17の質問は複数のメンバーがクリアしている事が条件です。

特に15のピボットテーブルは、リーダー、上司の必須です。

「縁の下の力持ち」は誉め言葉ではありません。

貴方の職場を、花形職場にするのは、リーダーの分析力と表現力です。

IT活用のチーム力を正しく上司に伝えて、正しく評価してもらいましょう。

 

ITに詳しい人(通信、IT企業の方)から見れば、そんな職場が今も本当にあるの?

と疑問を持たれるかもしれませんが、意外と多いです。

逆に、質問に回答して自部署が不合格と判断したら、素直に認めましょう。

世の中は常に進化しています。

年何も前から、メンバーが「ひ~ひ~、は~は~」云いながら深夜まで仕事をしている職場

手書きも手入力も慣れてしまえば、早くなる、正確になる?

いいえ、パソコン、システムにはかないません。

数時間かかっていた作業が、ボタン一つで数秒になります。そして間違いがありません。

加えて、未経験者でもすぐに出来る様になります。メンバーを鍛える必要もありません。

職場ごとにデータを再度入力している?愚の骨頂ですね。

前工程(取引先)からデータで貰って活用します。

また、後工程(取引先)が希望する様なデータで提出できる方法を考えましょう。