近所に住んでいる友人と久々にお茶をしました。
彼女は乳癌の治療を終えたところですが、
ロックダウン中に化学療法と放射線治療をせねばならず、
本当に大変だったと思います。
公共の交通機関には乗れないから自分で車を運転して通院していたし、
感染リスクが高いので気晴らしの散歩も禁止されていたし、
付き添いも許されないので、
家族と一緒にお医者さんの話が聞けなかったのも心細かったでしょう。
そんな彼女に遠隔靈氣を頼まれて、
放射線治療中に毎晩させてもらっていました。
全身の筋肉の痛みが和らぎ、よく眠れるようになったと言ってくれたのが救いです。
私の近況を聞かれたので、不安感について話すと、
精神的にも効果があるという「コーヒーエネマ」を勧められました。
コーヒーのエキスをお尻から入れる、自宅で出来る腸内洗浄です。
彼女の娘さんも不安症と鬱気味なので試しているが、いつも至福感が湧いて元気になるという。
そしてなんと彼女もやっているというので、癌患者には刺激が強すぎるのでは?!と思いきや、
「ゲルソン療法」という代替医療の癌治療法のひとつと知ってビックリ。
私は便秘になりがちなので、腸活に興味があります。
腸内洗浄セラピストの知り合いから、
お客さんのなかには覚醒しちゃったのかと思うほど至福感を感じ、
裸足で駆け回り始めた人もいたというエピソードを聞いたことがあり、
いつか試してみたいとは思っていました。
「第2の脳」と呼ばれる大腸には、
猫の脳みそに匹敵するくらいの神経が通っていて、
緊張してお腹を下したり、不安になってお腹が痛くなるなど、
感情とも密接な関わりがあります。
それに「幸せホルモン」のセロトニンの90%がここで分泌されるから、
腸が汚れていると、心身ともに不調になる。
じゃあ私の気分や性格も、腸から改善できるのでは?という興味もあって、
コーヒーエネマを試してみることにしました。
友達オススメのセットを買って、ドキドキの初体験。
横になってやるもので、最初はベッドに寝転ぼうと思っていたけど、
それは危険すぎると分りました。
何故って、便意をもよおしたら上手くタイミングを掴まないと、
お尻から後方噴射しかねない。
トイレがすぐそばにないとヤバい。
浣腸中はお湯をためたお風呂に横になって、
体を温めながらお腹をマッサージするといいらしく、
便器がお風呂の真横にあるタイプのうちのバスルーム、
普段は嫌だなあと思っていたけど、この時は役に立ちました。
煮だしたコーヒーエキスを入れた、透明の湯たんぽみたいな入れ物をぶら下げて、
浣腸の先をお尻に突っ込む時は「あたし、何やってんだ・・・。」
という気になりましたが、馴れました。
コーヒーエキスがお尻からドクドクと腸に流し込まれ、
だんだん下腹部が膨らんでいくのを眺めていると、
「おお、これが今、腸に入っているのか〜」と妙な気分になる。
最初はなんともないけど、突然便意が襲ってくるので、
10分くらいはガマンしろ、と言われていたけど、そんなの無理。
あんまり頑張りすぎると、手遅れの後方噴射という惨事になりかねない。
こうやってガマンしていると、村上龍の小説にでてきたSM浣腸プレイを思い出す。
やってみたら・・・これ、クセになりそう。
今までに3回やってみた後の感想は・・・。
1回目・・・なんとも言えない至福感、平和〜な感覚がお腹から広がっていく・・・。
そのまま気持ち良く瞑想。
2回目・・・少し不安感が強い日にやってみたら、
お腹にある「平安」と、頭にある「不安」が別々にあるという、不思議な感覚。
やがて平安が大きく広がっていき、不安を包みこんでいった。
不安はそこに溶けることなく、島のように浮いていたけど、
不安が存在していてもいいんだ、と思えた。
これが、どんな感情もあっていいってことなのかな?
と体感したような感じ。
3回目・・・お腹がスッキリしたら家の中も綺麗にしたくなって、
テキパキと掃除や洗濯を始めた。
翌朝はスッキリ目覚め、久々に早朝散歩に出かける。
綺麗になったところへ腸内フローラを育てるべく、
プロバイオティクスのサプリも飲み始めました。
とあるクリニックのサイトには3〜4ヶ月続けるといいとあり、
そこまでやったらどうなるんだろう?と興味深々です。
今のところは良い効果ですが、
賛否両論のメソッドだし、個人の体質もあるだろうし、
本来は専門家の指導やちゃんとした知識の元でやるべきだろうから、
続けるかどうかは考えてからにしようかな、と思っています。
それにしても面白い体験でした