昨日(10/6)、大阪 阿倍野・近鉄アート館で上演された二人芝居、
「ボクの穴、彼の穴。W」を観劇してきた。
10年余り前に、思いがけない形で「縁」をいただいて以来、
交流・応援を続けている若手俳優の上川周作クンが出演。
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◆「ボクの穴、彼の穴。W」(大阪・阿倍野 近鉄アート館)
<翻案・脚本・演出> ノゾエ征爾
<訳> 松尾スズキ
<原作> デビッド・カリ/セルジュ・ブロック
<出演>「ボクチーム」:井之脇海×上川周作
「彼チーム」 :窪塚愛流×篠原悠伸
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松尾スズキ翻訳の絵本をノゾエ征爾が舞台化。
戦場に残された敵対する二人の若い兵士。
今日も向こうの穴では、彼がボクに銃を向けている。
孤独に苛まれ、星空に癒され、空腹に耐えきれず食べるのか
ミミズを?トカゲを??
幾度も限界を迎えながら、やがて「彼」を知ることで、
勇気をもって新たな未来へと踏み出す希望の物語。
ボクチーム:井之脇海×上川周作と
彼チーム:窪塚愛流×篠原悠伸のダブルキャストで上演。
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【あらすじ】
戦場に残された敵対する二人の若い兵士“ボク”と“彼”。
二人は同じく穴の中で息をひそめて相手の出方を探っている。
ボクが頼るものは戦場に向かう時に渡された1丁の銃と
“戦争マニュアル”。
そのマニュアルには、「彼は血も涙もない、本当のモンスターだ」と
書かれている。
二人は空腹に耐え、星空に癒され、家族を想いながら、もう随分
長く独りぼっちだ。
やがて限界が訪れ、ボクは相手の穴に向かう。
「敵を殺さなければならない。でないと敵に殺されるからだ」。
彼の穴に到着したボク。そこに彼の姿は無く、見つけたモノは
自分が持っているものと全く同じ“戦争マニュアル”。
そこには“ボクがモンスターだ”と書かれている。衝撃を受けるボク。
「ボクは人間だ!モンスターじゃない!ウソばかり書いてある!」
そしてもう一つ見つけたのは、彼の家族写真。楽しい温かい家族の
写真だ。
ボクは彼を想像する。こんな家族が待っている人間が、女や子供を
殺せるだろうか?
ボクと彼は、同じウソをつかれているということだろうか・・・
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近鉄アート館のロビー
出演者の「稽古場日誌」も掲示、紹介されていた。
出演者は二人のみで、休憩無しでの90分間の舞台。
開演冒頭から、先ず周作クン、続いて井之脇海クンが、それぞれ
10数分間ずつの独りでの長台詞で始まる。
時折の沈黙が観客に緊張感を覚えさせるシーンもあり、全体的に
「戦争」を取り上げたシリアスなテーマの芝居なのに、コ三カルな
台詞が場内の笑いを誘う...。
今回は、周作クン出演の「ボク」チームの公園を観劇したが、二人の
熱演と演技力が素晴らしく、感動させられた。
終演後の暫くの間、殆どの観客が立ち上がって大きな拍手での
スタンディングオベーションが続いた。
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終演後のロビーで思いがけず、周作クンのお兄ちゃんの
敬洋クンから声をかけられ、楽屋口へと誘ってもらった。
しかも、敬洋クン・周作クンのご家族(お祖母さま、ご両親)も
紹介いただいた。
当公演の原作本とパンフレットもゲットして、周作クンの
サインも得て、なんと、上川ファミリー達の集合写真にも
仲間入りさせていただけた。
左が原作の絵本、右が今公演ノパンフレット。
当公演の千穐楽だったが、凄く良い時間を過ごさせてもらった。
周作クン、10/19㈯の春秋座での朗読劇「蒲田行進曲」にも行くよ!!