【 数年ぶりに訪ねた将軍塚の大舞台 ~青蓮院門跡の飛地境内・青龍殿~ 】 | ほっこりオヤジのつれづれ街ある記

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yahooブログから引っ越して来ました。
ただの日常を記した面白味の無い記事の拙いブログです。写真も初心者ですが、よろしく!!

    オヤジの現役時代、確か、2003年頃に入社してきた後輩二人が

    訪ねて来て、京都の町を一緒に散策。

    関東からの男子と兵庫からの女子の二人。

 

    交通の便が良くないこともあり、京都の人でも、あまり訪ねない

    おススメのスポットを案内させてもらった。

 

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   ◆将軍塚の「青龍殿」

    天台宗門跡寺院・青蓮院(しょうれんいん)の飛地境内の「青龍殿」。

    「青龍殿」は、天台宗の門跡寺院・青蓮院(しょうれんいん)により、

    都の四方の方角を護る四神のひとつ “青龍” が護る東山山頂の

    将軍塚に、新たに建てられたお堂。

 

    この「青龍殿」は、大正3年(1914)に大正天皇の即位を記念して

    北野天満宮の前に建立された総檜造りの木造建築「大日本武徳会

    京都支部道場」を移築再建したもの。

    老朽化により解体が決まった道場を、当時、大日本武徳会の総裁を

    務められていたのが青蓮院門主(東伏見慈晃師)であった縁もあり、

    青蓮院が買い取ったとのこと。

 

    大日堂と青龍殿

    写真の建物は大日堂で、その奥に新しく建てられたのが青龍殿。

    青龍殿の本尊は、平安時代に作られた石造の胎蔵界大日如来で、

    古来より、「大日さん」として信仰され、幕末勤王の志士達も、

    身の安全を祈ったのだとか。

    青龍殿には、国宝の「青不動」が祀られ、通常時は精密な複製画を

    通じて参拝が可能。

    

 

    大舞台から望む京都市内

    平成26年(2014)10月、京都東山山頂に大護摩堂「青龍殿」建立

    と併せて、木造の大舞台が新築された。

    清水寺の舞台の4.6倍の広さ(延面積:1046㎡)の木造大舞台。

    市街地より200m程高い位置にあり、眼下に京都市内を見下ろせ、

    圧倒的なスケールと市内一望の大パノラマに、殆どの来訪者から

    歓声が上がる圧巻の大舞台。

    

    右奥の山は比叡山。

    

 

    猛暑の陽炎の所為か、この日は眺望が霞んでいて解りにくいが、

    中央部の緑地は下鴨神社の糺の森で、そこから左上に伸びて

    いるのが賀茂川。

    数年前までは、写真の右下付近に、平安神宮の朱色の大鳥居や

    南禅寺の屋根なども見えていたが、周辺の木々が成長したのか、

    大舞台から見えなくなっている...。

    

 

    目を南方向に向けると、なんとか京都タワーも見えた。

    その右手の大きな屋根は東本願寺、さらに右奥には西本願寺の

    屋根も見える。    

    

 

    「青龍殿」

    大舞台から振り返ると「青龍殿」の後ろ姿を拝むことが出来る。

    

 

   将軍塚

    平安京に遷都された桓武天皇は都の鎮護のために、この地に

    高さ約2.5mの将軍の像を土で作り、鎧甲を着せて鉄の弓矢を

    持たせ、太刀を帯びさせて塚に埋めさせたと伝えられる。

    それが、この地を「将軍塚」と呼ぶようになった由来という。

    

 

    境内には、枯山水の庭園を歩くこともできる。

    園内には木々も多く、春は桜、秋には紅葉を楽しめる。

    

    

 

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    定番の京都のメジャースポットではないので、楽しんでくれるか、

    ちょっぴり不安もあったが、二人とも喜んでくれたので安堵。

 

    この日も終日、猛暑の京都だったが、将軍塚から青蓮院まで

    タクシーで下り、知恩院前から祇園白川の一本橋(行者橋)などを

    経由して四条河原町までブラ歩き。

    寛永堂本店二階茶寮で冷たいものをいただきながら、お互いの

    近況などを確認、炎天下で火照った身体を冷やして、またの

    再会を期して解散。