10日ほど前に訪ねた際には、まだ二分咲き程度だった六角堂の桜。
昨日(3月30日)、先月から受講していた「狂言 歌謡体験と三条通り
歴史文化講座」の最終回で、大江能楽堂での「海道下り」歌謡発表会の
後で再訪してみたら、すっかり満開の見頃。
六角通りから見える枝垂れ桜
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◆六角堂
聖徳太子によって創建された天台宗系の単立寺院で、本尊は
如意輪観音。
正式な寺号は頂法寺(ちょうほうじ)、山号は紫雲山(しうんざん)。
通称の「六角堂」の名は、本堂が六角宝形造りであることに由来。
六角形の本堂は明治10年(1877)の再建で、正面に拝堂が付属。
室町時代中頃に専慶をはじめ立花(りっか)の名手を輩出したことで
知られ、代々池坊の家元(華道家元・池坊)が住職を兼ねている。
決して広くはない境内を埋め尽くすように、満開の桜が華やかに
彩っている。
六角堂のシンボル的存在の本堂前の緑の枝垂れ柳と枝垂れ桜。
親鸞堂前のお馴染み十六羅漢たちの背後に枝垂れ桜。
境内西側のスターバックスが入っているビルのガラス面に
映り込む六角堂と枝垂れ桜。
本堂の西側に並ぶお地蔵さんに枝垂れ桜が覆いかぶさっている。
六角堂の枝垂桜は、「御幸桜(みゆきざくら)」と呼ばれ、咲き始めは
純白なのに、だんだんとピンクが濃くなる珍しい桜。
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上記の記事中では、あまり人の姿が写り込まないように撮ったものを
選んで紹介させていただいた。
この日の六角堂も、境内を埋め尽くすほど大変な人出で、しかも、
八~九割が外国人、そのうちの大半がアジア大陸系からの皆さん。
満開の桜の下で枝や花びらに触れながら、様々なポーズで延々と
撮影と確認を繰り返すので、「イラチ」体質のオヤジにとっては、
なんともストレスを感じさせられる時間と光景なのだ...。
とはいえ、満開の「御幸桜(みゆきざくら)」に出会えたんだから、
善しとしなきゃ...と自分に言い聞かせつつ辞した。