先日の「演じる高校生」に続き、京都芸術劇場・春秋座で上演された
「命、ギガ長スZZZ」という公演を観劇してきた。
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◆「命、ギガ長スZZZ」
作家・演出家・俳優で、劇団「大人計画」主宰・シアターコクーンの
芸術監督でもある松尾スズキ。
現在、京都芸術大学で教授を務めている、その松尾スズキが学生と
共に舞台芸術作品を創作するプロジェクト。
全学科の学生に対して募集・選抜を行い、最終成果としての作品が
昨日(2月25日)、京都芸術劇場・春秋座で発表された。
上演作品は松尾スズキ自身の作で、読売文学賞の受賞作でもある
「命、ギガ長ス」のタイトルに、なぜか「ZZZ」が追加されている。
各場面ごとに演者を入れ替えたり、人(演者)の口から発する声で
楽器の音や効果音を表現するなど、ユニークな舞台。
演劇の創作における発想法や身体論まで、舞台芸術のみならず
芸術全般を考察、その特性について理解した上で舞台芸術作品
の公演を行うという実践的なプロジェクトだという。
この公演は、ふるさと納税を活用した大学における地域連携等
推進事業補助金により、京都市民もしくは京都市内の学校に
通う学生は無料。
オヤジのような京都市外に在住の観客は有料(\500)扱い。
1時間40分の上演後、休憩(10分)を挟んで、今プロジェクトに
参加した学生達が登壇してのアフタートーク。
出演した学生達は、当然ながら、舞台芸術学科からの学生が
中心だったが、映画学科やデザイン系や文芸関連学科からの
参加者も。
日頃の学習とは異なる体験が、各人に与えたインパクトは
大きく、彼らの今後の生き方にも反映されるのではとさえ
感じられる感想も述べられていた。
因みに、本公演のチラシやポスターのデザインも、出演者の一人、
オサム役の山川クンの作品。
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松尾スズキさんによる、この学科横断プロジェクトは、来年度も
実施が予定されているとのこと。
次は、どんなチャレンジに出会えるのか、今から楽しみだ。