今年も、京都・南座で公演中の「三月花形歌舞伎」を観てきた。
今回は、1階5列目中央の絶好の席をゲットできて、休憩を挟んで
約3時間の舞台を大満足で鑑賞。
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南座の表玄関
開演前の館内
1階ロビーに掲示のパネル
今回入場記念に配付されたシール(表裏)
Aプログラムで、開演冒頭での解説担当の尾上右近クンと南座の
公式キャラクター「みなみーな」のツーショット。
南座の耐震補強工事中に、現場で発掘された”大提灯みなみーな”。
その類まれな生命力を買われ、南座宣伝部長に任命されて早や3年。
ちょうちんを模した体、頭には唐破風(からはふ)の屋根、櫓(やぐら)
などの造作となっている。
「三月花形歌舞伎」は、同じ演目で『 型』の違いを見比べる絶好の
機会だとされ、今年の演目は「仮名手本忠臣蔵」の五・六段目。
主人公・早野勘平を演じるのは中村壱太郎と尾上右近。
壱太郎は上方歌舞伎の「鴈治郎型」、右近は江戸の「菊五郎型」を
踏襲しているのだという。
解説の右近によれば、壱太郎の「勘平」は接ぎ布がある粗末な縞の
猟師衣装で上方の泥臭さ、一方の右近は浅葱色の紋服で爽やかな
二枚目の色気を醸しているのだとか。
今回は、Aプログラムの壱太郎の「勘平」を観たが、右近の解説が
とても素晴らしく、Bプログラムも観てみたい...という気に
させられたけど...。
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右近の解説も楽しくて素晴らしかったが、最近の壱太郎の演技や
言動から、上方の歌舞伎界を背負って立つという自負みたいな
心強さを感じさせられる。
若手の中村鷹之資、中村莟玉、片岡千之助も、それぞれの魅力を
存分に見せてくれていた。