【 久しぶりの仏教文化講座 ~妙法院~ 】 | ほっこりオヤジのつれづれ街ある記

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yahooブログから引っ越して来ました。
ただの日常を記した面白味の無い記事の拙いブログです。写真も初心者ですが、よろしく!!

    久しぶり(数か月ぶり)に、東山七条の妙法院で開催の「仏教文化講座」受講。

 

    今回も三十三間堂での参拝読経は辞して、午後の講座の受講のみ参加。

    実に、第532回を数える今回講座の講師は、金沢美術工芸大学准教授の

    水野さや先生。

            

    テーマ(演題)は、「二十八部衆像の成立 -八部衆像との関連から-」で、

    三十三間堂に現存する二十八部衆像が、どのような経緯を経て造られ、

    完成したのか...を探るもの。

    毎年、中国の内モンゴル地方の遺跡などを訪ねて調査・研究を続けられて

    いる水野先生自身が撮ってきた写真や資料をスライドで示しながら、現在、

    三十三間堂に残る像たちと比較して、共通点や相違点などからの推論を

    含めた講演。

       

    二十八部衆は仏教における群像形式の尊像の一つで、千手観音の眷属とされ、

    その成立は中国、7世紀後半から8世紀頃。

    6世紀頃とされる中国仏教における群像形式の尊像としての八部衆像からの

    発展と推察されるが、八部衆の「八」は具体的な数字ではなく「諸々」・「世界」を

    表す聖なる数。

    二十八部衆の「二十八」も具体的な数字ではなく宇宙を満たす聖数で、立方体

    の全ての面(6)+角(8)+辺(12)の合計+天・地(2)..との説など、具体的な

    画像を使った解説が非常に解りやすく、色々と納得させられる講演だった。

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   ◆妙法院

    青蓮院、三千院(梶井門跡)とともに「天台三門跡」と並び称される天台宗に

    属する格式の高い寺院で、山号は「南叡山」。

    本尊は普賢菩薩、開基は最澄と伝えられる。

 

     東大路に面した山門

     

    少し早めに着いたので、まだ、紅葉には早いけれど...、受付開始までの

    時間に境内を散策。

 

    大玄関(手前)と庫裏(国宝、左奥)

    

    

    唐門

    

 

    本堂

    

    

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    次回(第533回)の仏教文化講座は、下記の通り。

    ・開催日時 : 1117日(日) 講演時間は14001530

    ・テーマ     : 「二十八部衆の源流をたずねる」

    ・講師       : 田中 公明(公益財団法人中村元東方研究所専任研究員)

 

      ※因みに、三十三間堂での参拝読経にも参加を希望される場合は、

       1230受付開始で1300から参拝。