2016 WEC第6戦 COTA 決勝結果 | 昨日の記憶

昨日の記憶

管理人はヤクルトファンのモータースポーツバカ。基本的に引きこもり体質ではあるものの、愛機アドレス110でふらっと遠出することもしばしば。

4クラス中3クラスでのポール・トゥ・ウィンは珍しい!


LMP1 Class

序盤は Audi(#7-8) の2台がレースをリードする展開。3位 Porsche 以下を30秒以上引き離していた。しかし、今回の...いいや今回「も」Audi にツキは回ってこなかった。6時間レースの折り返しを迎えた直後、首位を走る8号車が電気系統のトラブルと思われる症状に襲われ突然ストップ。すぐに再始動がなされたが復帰に40秒強を要し2位に後退。3位の Porsche 1号車に迫られる。これで負の連鎖のスイッチが入ってしまったのか、4時間を迎えようというところで3回目のFCYが出される。この直前に首位の Audi 7号車はピットインを済ませていた。対して3位の1号車はこのタイミングでピットイン。労せず首位を奪いとった。

残り2時間、2位7号車と首位1号車の差は18秒。序盤のペースで走れれば逆転は可能だった。しかし、追い上げを開始したB.トレルイエ(#7)がO.プラのFord(#66)と接触し、クラッシュ。勝負権を完全に失ってしまった。これで楽になった1号車は悠々とナイトセッションを走破しトップチェッカーを受けた。

7号車同様、3回目のFCYで3位にポジションダウンしていた8号車は最後のピットストップでL.ディ・グラッシにWスティントを任せる。これが成功し Toyota 6号車を逆転、さらに追撃を振り切り2位表彰台を得た。


LMP2 Class
Signatech Alpine(36) がポール・トゥ・ウィンを飾る。スタート直後にN.ラピエールが Manor(#44) のR.メリに抜かれたものの当該スティント中にこれを抜き返すと、その後は常にクラス首位をキープし続けた。2-3位は RGR Morand(43), G-Drive(26), Manor(44) の4台で争われスティント毎に順位が入れ替わっていた時間帯もあったが最終的に2位に3番手スタートの RGR(#43)、3位に最後尾スタートの G-Drive(#26) が入った。


porsche1 3連勝 wec2016cota  signatech Alpine win wec2016cota

aston vantege95 wec2016cota  aston vantage98 wec2016cota

GTE Pro Class
Aston Martin Racing(#95) がポール・トゥ・ウィン。前戦メキシコほどではないが AF Corse に対してペースで上回り、終始レースをリードした。しかし、僚機(#97)は5位に終わっている。2-3位は AF Corse(#71-51)。ストラテジーでAMRに揺さぶりを掛けるが95号車を落とすことはできなかった。


GTE Am Class
こちらも Aston Martin Racing(#98)がポール・トゥ・ウィン。スタートドライバーのP.ラミーが今回も出遅れた。ラミーは今回スポット参戦している Abu Dhabi-Proton(88) のK.エストレに抜かれたがドライバー交代前に逆転。以後はダラ・ラナ、ラウダと共にマシンをトップチェッカーまで導いた。2位は KCMG(#78)。3位にはリッキー・テイラーの活躍もあり、米国車を使う Larbre Competition(#50) が入った。Abu Dhabi-Proton(#88)はトラブルやアクシデントに苛まれ AF Corse(#83) はペースが良くなかった。


【2016 FIA WEC Round.6 6 Hours of Circuit of the Americas 決勝暫定結果】

Pos Class Nr. Team . Machine Gap
1 LMP1-H 010 Porsche Team Porsche 919 hybrid 186 Laps
2 LMP1-H 8 Audi Sport Team Joest Audi Audi R18 +23.641
3 LMP1-H 6 TOYOTA GAZOO Racing TOYOTA Toyota TS050 HYBRID +26.096
4 LMP1-H 2 Porsche Team Porsche 919 hybrid +1Lap
5 LMP1-H 5

TOYOTA GAZOO Racing

TOYOTA

Toyota TS050 HYBRID

+2Laps
8 LMP2 36 Signatech Alpine 日産 Alpine A460 - Nissan 172 Laps
9 LMP2 43 RGR Sport by Morand 日産 Ligier JS P2 - Nissan +1Lap
10 LMP2 26 G-Drive Racing 日産 Oreca 05 - Nissan +1Lap
12 LMP2 27

SMP Racing

日産

BR01 - Nissan

+4Laps
Pos Class Nr. Team . Machine Gap
16 GTE Pro 95 Aston Martin Racing アストンマーティン Aston Martin Vantage 163 Laps
17 GTE Pro 51 AF Corse Ferrari 488 GTE +11.486
18 GTE Pro 71 AF Corse Ferrari 488 GTE +1Lap
19 GTE Pro 67

Chip Ganasshi Racing Team UK

Ford GT GTE

+1Lap
23 GTE Am 98 Aston Martin Racing アストンマーティン Aston Martin Vantage V8 158 Laps
24 GTE Am 78 KCMG Porsche 911 RSR +1'02.838
25 GTE Am 50

Larbre Competition

Corvette

Chevrolet Corvette C7.R

+1Lap

各クラス上位車を記載。(全31台)

気温:35.3℃|路面:42.8℃|晴れ/ドライ|Start
気温:34.3℃|路面:41.4℃|晴れ/ドライ|2 Horus
気温:31.3℃|路面:36.7℃|晴れ/ドライ|4 Horus
気温:29.8℃|路面:34.6℃|晴れ/ドライ|6 Hours

fia wec 2016 cota austin 決勝結果

abu dhabi-proton fire wec2016cota  audi8 trouble wec2016cota


メモ Memo (Time)
00 T1でM.ウェバー(1)がP2デュバル(8)をパス。デュマ(2)もP4コンウェイ(6)をパス。
01 R.メリ(44)がラピエール(36)から首位を奪う。N.パンティアティシ(35)が3位に浮上。
03 L.デュバル(8)がP2ウェバー(1)を抜き返す。
06 K.エストレ(88)がP1ラミー(98)をパス。
15 #7-8-1-5 / 44-36-35-43 / 95-71-66-97 / 88-98-86-50
22 N.ラピエール(36)がメリ(44)を抜き返す。
34 T2でラミー(98)がP1エストレ(88)をパス。
38 T1でB.セナ(43)がP3パンティアティシ(35)をパス。
41 最後尾からP5まで上げたA.ブランドル(26)box.
57 パンティアティシ(36)ペースダウン?P3→5. R.ラスト(26)は2番手に。
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1h05 #7-8 +3秒。その後ろは+30秒。
06 2stint~ #98-86-88-50-78-83
10 カラド(51)がアンダーカット成功。引っ張っていたP3リース(97)をパス。
15 LMP2 #36-26-43-44-27-42-37-31-35-30
43 ディ・グラッシ(8)とP1トレルイエ(7)がpitで入れ替わる。
55 M.ラオ(44)がP3ゴンザレス(43)をパス。
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2h #95→#51 +22秒。#98→#86 +8秒。
10 Am #98-86-50-78-88-83
18 Pro #95-51-71-97-67-77
21 FCY*1 ラディギン(37)
28 Green. P1はFCY下で全車が入った。
56 FCY*2 pit out直後のウェインライト(86)がT1でスタック。
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3h04 Green. ほぼ全車box済。
10 P1デュバル(8)一時ストップ。2位に後退。P3ハートレー(1)に迫られるも再起動後はペースが戻る。
50 S字でミュッケ(66)とブラッドレー(44)が接触。FCY*3 #66スタック。
52 FCY下でP2ベルンハルト(1)とP4コンウェイ(6)がbox.得をした。
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4h Green. P1ベルンハルト(1)→トレイルイエ(7)+18秒。(7)→小林(6)+22秒。
p2 P1ラピエール(36)→ブランドル(26)+43秒。(26)→アルバカーキ(43)+10秒。
pro P1ソーレンセン(95)→ブルーニ(51)+22秒。(51)→リゴン(71)+24秒。
17 アルバカーキ(43)がP2ブランドル(26)をパス。
20 FCY*4 P2トレルイエ(7)がプラ(66)を抜く際に接触。crash.
25 LMP1全車、P2上位box.
28 Green. #1-6-8-2-5
30 ウェバー(1)→小林(6)+15秒。(6)→ディ・グラッシ(8)+30秒。
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5h10 P2小林last box.
18 ディ・グラッシ(8)splash. P3→2.
39 P4ラオ(44)入院。LRサス破損。
45 P2ディ・グラッシ(8)→サラザン(6)+4.8秒。
56 メディアーニ(27)がP4ダルジール(31)をパス。
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カップ Winners
#1 T.ベルンハルト / M.ウェバー / B.ハートレー
#36 G.メネゼス / N.ラピエール / S.リケルミ
#95 N.ティーム / M.ソーレンセン
#98 P.ラミー / P.ダラ・ラナ / M.ラウダ


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運としかいいようが無いのだけど、また 黄旗FCY に文句が出てくるであろう結果になってしまった。

てっとり早い解決法は「ピットレーンクローズ」。まさかのSUPER GTが正解パターン。ただしGTAは長ったらしいSC運用でコレをやるから叩かれるのだ。


個人的には「IMSAに倣いピットで盛大に競わせる」か

「ピットレーンから最も遠い場所に居たマシンが1周してピットインした時に要する時間までFCYを解除しない」という方法でもいいと思う。どちらにしても FCY 直前にピットインしたチームが不利になってしまうが現行よりはマシになるはず。