心にソッと閉まっていた感情。

 

彼の音楽を形容するとこんな言葉が浮かんだ。

 

一度も聴いたことがない曲でさえ、まるで昔から知っていたかのような感覚になる。

 

小さい頃の大切な優しく甘い記憶の断片が次々に思い起こされ、国や時代を超え人々に感動を与えるのだ。この感覚はショパンでしか起こらない。

彼の感情はそれほど本質的なものなのだ。最も心が繊細な子供時代に誰しもが感じたであろう感情。大人になるにつれ、その繊細な感情のままでは生きていけなくなり、その大切な感情を心の奥底にしまっていく。

 

その感情にショパンはソッと触れてくるのだ。元の自分に帰れる時、その繊細な感情が呼び起こされる時、知らず知らずに涙が溢れる。

 

これがロマン派なのだ。

 

ロマン派は現実の苦悩を歌い、過去の幸せを思い起こす。

 

現代の苦悩というものはショパンが生きた時代とはまるで質が違う。現代は、人々は裕福なのに心が貧しい。

シューマン、ショパンの時代は、裕福ではないが、心が豊かであった。

 

ショパンを聴く時、私たちは心の豊かさを取り戻す。その蘇った繊細な感情が本質なのだ。

 

この物質主義の現代を癒すのは、やはりクラシック音楽であり、その最たる人物がショパンなのだと感じる。

 

ロシアンピアニズム・ロシアンメソッド

 

ロシアンピアニズム・ピアノ教室・埼玉県戸田市