皆さん、こんにちは。

不動産エージェントと塾講師の二刀流生活の三上です。

今回は、昨日行われた伊沢拓司(いざわたくし)さん講演会&クイズ大会について書きます。

 

 

昨日令和4年12月11日(日)に、士幌町総合研修センターふれあいホールにおいて、士幌町開町100周年(実際は昨年)記念事業として、東大卒クイズ王として知られる伊沢拓司さんが講演されました。会場には約600名程度のお客さんがいました。

 

伊沢拓司さんの詳細なプロフィールはこちらをご覧ください。

 

講演のタイトルは、「楽しいから始まる学び」でした。

 

 講演の要旨

人間が知識を得る過程で、「知る」と「楽しい」のループが生まれることがあります。

 

学校の教科書から得られる知識の多くは、このループでいう「知る」の過程から入り、なかなか「楽しい」という次元にはなりにくいので、「楽しい」の過程から始まる学びが、より自分の中に知識として入りやすいです。

 

その具体例として、『NHK紅白歌合戦』と伊沢さん自身も出演されている『アイ・アム・冒険少年』(TBS系列)を挙げ、これらの番組は、「楽しい」という感情から、いい曲だなぁ、面白そうだなぁとなって、それがどんな曲で誰が歌っているのかとかどうやって生き延びていけばいいのかと調べることになっていきます。

 

その調べる過程は誰にも強制されていないにもかかわらず、知識を増やしていくことにつながっていきます。

 

上記のことを踏まえつつ、勉強が嫌になるのは、

①つまらないから

②役に立ちそうにないから

③勝てないから

の3つの要因があります。

 

一方で勉強が好きになるのは、

①勉強する行為自体が好きになる

②勉強によって自分の成長を実感できる

の2つの要因があります。

 

 ①勉強する行為自体が好きになる

これをすることによって勉強が好きになる、ということを、発信者側から意図して作り出すことは難しいと考えます。

具体例として、『東大王』(TBS系列)に出演されている鶴崎修功(つるさきひさのり)さんのエピソードを挙げました。鶴崎さんは幼稚園の頃に数独に数字を書く(解いているわけではありません。)のが好きだったそうで、それがきっかけだったかは分かりませんが、現在東京大学の大学院で数学の研究をされています。

 

 ②勉強によって自分の成長を実感できる

他の人と比較することなく、昨日の自分と比較して成長しているかどうかを確認していくことを自分自身で感じていけばいいと思います。

「勉強を好きになろうとするのではなく、自分自身を好きになっていこうとする」ことが大事です。

 

 

 伊沢さんへの質問コーナー(一部のみ掲載します。)

Q. 人前で緊張しないためにはどうすればいいですか?

A. 念入りな下準備をすることに尽きると思います。いかにイレギュラーなことを事前に減らしておくかが重要だと思います。

 

Q. なぜ東大に入学しようと思ったのですか?また、東大に入ってよかったことは何ですか?

A. 高校生クイズに出場した際に、放送で「もちろん東大を志望」と言われてしまい、「放送で言われてしまったもんなぁ」ということがきっかけで、ほとんど下調べもしないまま、東大に入学しました。

東大に入学したことで、大好きなクイズに関する番組に出演できたこと、また、最高レベルの学友との出会いや最高レベルの講義を受けられたことは大きい要素だと思いますが、いまだに自分にとって東大への入学がよかったどうかははっきりとは分からないです。もしかしたら、他大学に入ったほうがよかったという可能性はあります。

 

 

 士幌町に関する○×形式のクイズ大会

伊沢さんをゲスト解説として迎え、士幌町の姉妹都市はどこか、しほろ温泉プラザ緑風の小学生の日帰り入浴料はいくらか、といった基本的(?)な問題から、士幌町長の先週の晩ご飯や誕生日はいつか、といったマニアックな問題までバラエティに富んだ問題が10問出題され、参加者が頭を抱えながら楽しんでいました。

 

最後の問題は、伊沢さんが監修した士幌町に関する問題が出題され、会場は大いに湧いていました。



伊沢さんの講演を聞いて、自分を好きになることがより深い学びにつながっているというのは、今まで私自身あまり考えたことはなく、自分自身だけでなく、子どもたちもそういったことを伝えられたらと思いました。子どもと向き合いながら、何が好きになるかは子ども自身も意図できないと思うので、子どもたちの好きのきっかけづくりを親として心がけていきたいなと思いました。

 

この件に関する伊沢さんのツイッターはこちらをご覧ください。

 

また、伊沢さんが編集長をされているwebメディア『QuizKnock』のYouTubeはこちらをご覧ください。

 

読んでいただきありがとうございました。