何度か繰り返し申し上げている通り、「ディジタル・ディトックス」の一環として将棋の「プロ棋戦」の棋譜を並べる時間を設けるときのある僕だが、僕の身近なところでの将棋を「指す」方々の少なさをも感ずるときがある。

 

 将棋を「指す」方々が僕の身近なところに於いて少ない原因として考えられる事柄の1つに、「駒の働き方の違い」を覚えるところを大変と感ぜられる点が挙げられる可能性がある(exempli gratia:「銀」は左右と縦の後ろとを除く5方向へ1マスずつ働く)。確かに僕も小学生の頃「将棋を指してみたい」と感じたときに「駒の働き方の違い」を覚えるところがやや大変と感ずるときがあったけれども、近年なら以前の記事・『「見る将」を卒業する為に』にてご紹介した『将棋の達人』というキットがあり、それに付属する駒なら丸や線などの印で働き方が一目でわかる。また、盤にも各駒の最初の設置場所を示す印が付いているので将棋を「指す」経験の無い方々にオススメだ

 

 ある程度繰り返し指したり棋譜を並べたりなどして「駒の働き方の違い」を覚えた場合、『将棋の達人』には駒の働き方を示す印を隠して普通の駒に近くする為のシールが入っているのでそれを貼って指しても良かろう。更に、比較的安価で購入できる駒もあるので「駒の働き方の違い」を覚えた方々は「『将棋の達人』に付属の駒と別の駒を購入し、それに付属の盤と組み合わせて用い指したり棋譜を並べたりしても良かろう」と感ずる。僕の場合(あくまでも「僕の場合」だ)は普通の駒よりも1文字だけが記されている駒(このような駒を「一字駒」と呼ぶらしい)を用いて対局したり棋譜を並べたりする方が好きなので{眼(メ)に優しく、且つLED(Light emitting diode 発光ダイオード)を搭載するディジタル機器の利用機会の増加により眼が疲れ易い傾向を感ずる為だ}、専ら「棋譜並べ」に用いる一字駒と「対局」と「棋譜並べ」との両方で用いるこれとを別々に購入・用意した。また、このような「一字駒」について「高価」というイメージをお持ちの方がいらっしゃるかも知れないが、高価なモノばかりではない。
 

 当然、僕の身近なところに於ける将棋の競技人口の少なさの原因は他にも色々考えられる。ただ、「駒の働き方」と各駒の最初の設置場所とについては「『将棋の達人』を用いると覚え易いのでは」と感ずる場合がある。