何度か本ブログにて繰り返し申し上げていることかもしれないが、ANA(All Nippon Airways)はB-7-9X(Boeing 777-9X)をB-7-3 ER(Boeing 777-300 Extended Range)の後継として登場させる計画をしているという。

 

 『ANA 200のひみつ』(Page 68, 74 & 75)にある通りB-8-9(Boeing 787-9)がインター(International line 国際線)に登場してからは、それらの登場前にそこで活躍したB-7-2 ER(Boeing 777-200 Extended Range)をすべてドメ(Domestic line 国内線)向けにConversion(改造を必要に応じて行うこと。コンヴァートとも)を掛けた(行った)。その結果、それらをCTSでも撮れるようになった実例がある(vide infra)。このことを踏まえ推測すると、将来B-7-3 ERの後継としてB-7-9Xの登場が正式に決まり、順を追って入れ替えていくならば現在インターに専従するB-7-3 ER{その中の長距離のコースに於いて活躍する(Ibidem, Page 77)という}についても順を追ってドメ向けにConversionを掛ける手をANAが考えている可能性は捨て難い

 

 現在ドメには7機のB-7-3(Boeing 777-300)がいて、それらは勿論CTSでも撮る機会がある。『月刊Airline』2018年2月号に拠ればANAに今いるそれらの後継として有力視されるのがB-8-10(Boeing 787-10)だといわれるものの、B-8は登場から比較的間もない時にエンジンのトラブルが発生した事実も無視できない。単純に考えたら(あくまで「単純に考えたら」)、中型機について申し上げると少なくともA330 NEO(Airbus。普通この断りは省く。また、NEOはNew Engine Optionを表す)若しくはJAL(Japan Airlines)同様A350を登場させなければJALとの競争を生き残れない危険性が強まりつつあるところだ。勿論、ANAがB-8のLauncher(航空機の新規開発に際し、後ろ盾となるエアライン。ローンチ・カスタマーとも。『ANA 200のひみつ』Page 66)であることに因りA330 NEOやA350の登場へと操縦桿を向け難い場合がもたらされたのかも知れないけれども(Ibidem…勿論、これがすべてとは言い切れない)。

 

 JALが既にB-7 Seriesを何機かリタイアさせていることと、ANAに於いてもB-7-2が少なくとも3機リタイアしていることとを踏まえるとANAに将来迎え入れる旅客機もBoeing一辺倒になってはいられないときが既に来ていると言える。