【IMSA】BMWと離別したRLLの新たな提携先はマクラーレン…2026年GTDプロ参戦
レイホール・レターマン・ラニガン・レーシングは11月5日、マクラーレンと複数年契約を結んだことを明らかにし、2026年からIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権のGTDプロクラスに参戦すると発表した。
同チームは59号車マクラーレン720S GT3 Evoをウェザーテック選手権のシーズンを通して投入する。ドライバーについては、後日発表される。
RLLは2025シーズンまで、GTPクラスでBMWのファクトリープログラムを運営し、BMW Mハイブリッド V8を走らせてきたが、2025年7月に17年に及ぶBMWとの提携終了を発表。その後、チームがIMSAのグリッドに残るためのプログラムを模索していた。
なお、BMWのGTPプログラムはチームWRTの手に引き継がれることが決定している。
【RLLにとってBMWとのラストレースとなった2025年IMSAプチ・ル・マン】
A new chapter begins. Introducing RLL Team McLaren.🤝
— Rahal Letterman Lanigan Racing (@RLLracing) November 5, 2025
Rahal Letterman Lanigan Racing is proud to announce our multi-year collaboration with McLaren Motorsport for the @IMSA GTD PRO Championship.
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RLLは、トップクラスにステップアップする以前、ウェザーテック選手権とアメリカン・ル・マン・シリーズの両方で、GTレースの豊富な経験を積んできた。
RLLが最後にGTDプロクラスに参戦したのは2022年。BMW M4 GT3のデビューシーズンに参戦し、1年後のGTPへのステップアップに向けて準備を進めた年だった。
「モータースポーツの豊かな歴史を常に大切にしてきた者として、マクラーレンのような象徴的なブランドと提携できることを大変光栄に思う」と、チーム共同オーナーのボビー・レイホールは述べている。
「レイホールの伝統は、父マイクのスポーツカーレースへの情熱から始まった。そしていま、このような歴史あるパートナーとともに新たな章をスタートできることを、大変誇りに思う」
チームRLLプレジデントのジェイ・フライは、「マクラーレンは世界的に有名なブランドであり、レイホール・レターマン・ラニガン・レーシングの目標と完全に一致している」と付け加える。
「我々はともに、単にチームを作り上げているのではなく、これからのシーズンに向けて、チャンピオンシップレベルのプログラムを構築しているのだ」
マクラーレンは、1年の不在を経て、ウェザーテック・チャンピオンシップのグリッドに復帰することになる。2024年には、パフ・モータースポーツとインセプション・レーシングが720S GT3 Evoで参戦していたが、その後、両チームはそれぞれランボルギーニとフェラーリにマシンを変更した。
【アイルトン・セナを追悼する特別リバリーで2024年第4戦ラグナ・セカを闘った9号車マクラーレン720S GT3エボ(パフ・モータースポーツ)】
【WEC・IMSA】ジャミネ、WEC最終戦でポルシェ離脱「人生でもっとも難しい決断のひとつ」
ポルシェ・ペンスキー・モータースポーツでポルシェ963をドライブしているファクトリードライバー、マシュー・ジャミネが、2025シーズン終了をもってポルシェを離れることを明らかにした。
2025シーズン、IMSAウェザーテック・スポーツカー選手権でGTPのドライバーズタイトルを獲得しているジャミネはSNSへの投稿で「新たな章の始まり」を選択したことを明らかにし、ポルシェとの10年におよぶ関係に終止符を打つことを表明した。
「人生でもっとも難しい決断のひとつだったが、いまこそ前進する時だと感じた」とジャミネは綴った。
「10年前、このブランドが僕にしてくれたことを決して忘れない。何の後ろ盾もなく、お金もなく、ただ夢だけを抱く若者を受け入れ、チャンスを与えてくれたのだ」
「この旅路をともにしてくれたすべての人々、チームメイト、エンジニア、メカニック、そして友人たちに心から感謝したい。かつて夢見ていたことを成し遂げることができた」
「IMSAのチャンピオンシップ獲得でシーズンを終えることができ、最高の別れを告げられた気がする」
【2025年のIMSA・GTPタイトルを獲得したマシュー・ジャミネ、マット・キャンベルと、ポルシェ・ペンスキー・モータースポーツのクルー】
2015年にポルシェ・カレラカップ・フランスでデビューを果たしたジャミネは、瞬く間にポルシェの階段を駆け上がり、ポルシェ・ヤングプロフェッショナルに選出。そして2017年にはGT3にステップアップを果たした。
2018年にはADAC GTマスターズでタイトルを獲得し、ウェザーテック選手権のポルシェ・ファクトリーGTLMチームの一員として、エンデュランス・カップ・ラウンドに参戦した。
2021年には、セブリング12時間レースとウェザーテック・レースウェイでのプチ・ル・マンの両レースでクラス優勝を果たし、翌年にはマット・キャンベルとともにパフ・モータースポーツでGTDプロタイトルを手にした。
翌年、ジャミネはポルシェのファクトリーLMDhドライバーに選出されると、アキュラ・グランプリ・オブ・ロングビーチで963の初優勝を飾っている。
ポルシェGTPプログラムでの彼の活躍は、今年10月にモチュール・プチ・ル・マンでキャンベルとともにドライバーズチャンピオンシップを獲得したことで、最高潮に達した。
ジャミネはポルシェで他に、キャラミ9時間レースやミシュラン・ドバイ24時間レースでの優勝も経験している。
ジャミネのポルシェでの最後のレースは、今週末の11月8日、バーレーンで行われるWEC世界耐久選手権の最終戦となる。このレースでは、デビュー戦となるラウリン・ハインリッヒを含む調整されたラインアップの一員として、ジャミネは5号車ポルシェをドライブする。
【ジャミネのポルシェでのIMSA最終レースとなったプチ・ル・マン】
【IMSA】ピエトロ&エンツォのフィッティパルディ兄弟が初タッグ。デイトナ24時間で共闘へ
ピエトロ・フィッティパルディとエンツォ・フィッティパルディの兄弟ドライバーが、2026年1月にデイトナ・インターナショナル・スピードウェイで行われるIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権第1戦デイトナ24時間レースにて、プラット・ミラー・モータースポーツのオレカ07・ギブソンをともにドライブすることになった。
ピエトロは、クリス・カミングとともに、ウェザーテック選手権のLMP2クラスにフル参戦する。デイトナ含むIMSAの長距離戦で構成されるミシュラン・エンデュランス・カップにおいては、レギュラーのふたりにマヌエル・エスピリト・サントが加わる3人体制となり、開幕戦デイトナでの第4ドライバーとしてエンツォが加わる形だ。
【2025年はベクター・スポーツからELMSに参戦したピエトロ・フィッティパルディ】
F1世界王座を2度獲得し、インディアナポリス500マイルレースでも2度の優勝を果たしたエマーソン・フィッティパルディの孫にあたるこのふたりのブラジル人が同じマシンをシェアするのは、これが初めてのこととなる。
弟のエンツォは、CLXモータースポーツからヨーロピアン・ル・マン・シリーズのLMP2クラスに今年デビューを果たしており、来年はHMDモータースポーツからインディNXTに参戦する予定だ。
一方、キャデラックF1チームのシミュレータードライバーも務める兄のピエトロは、LMP2で数シーズンの経験を積んでおり、昨年はプラット・ミラーのLMP2デビューシーズンも経験。彼とカミングはカナディアン・タイヤ・モータースポーツ・パークで6位という好成績を収めている。
【2025年はELMSのLMP2クラスに参戦したエンツォ・フィッティパルディ】
【WEC】IMSAのキャデラックドライバー、エイトケン&テイラーがWECルーキーテストに参加
キャデラックのファクトリードライバーであり、IMSAウェザーテック・スポーツカー選手権に参戦しているジャック・エイトケンとリッキー・テイラーが、最終戦翌日の11月9日に行われるWEC世界耐久選手権のルーキーテストに参加することが発表された。
彼らはバーレーン・インターナショナル・サーキットでキャデラック・ハーツ・チーム・JOTAの2台のキャデラックVシリーズ.Rのステアリングを握って走行する。JOTAのレギュラードライバーであるアール・バンバーとアレックス・リンが、セットアップのためそれぞれ最大5周を走行する予定だ。
イギリスおよび韓国の国籍を持つエイトケンは、2026年にはWECとウェザーテック選手権のダブルプログラムに乗り出す可能性があると報じられており、引退するジェンソン・バトンの後任として38号車から参戦する可能性がある。ただし、来年のDTMドイツ・ツーリングカー選手権には復帰しないと見られている。
彼は先週、IMSA GTPクラスでバンバーとともにアクション・エクスプレス・レーシングからシーズンを通しての参戦を継続することが、すでに発表済みだ。
「これはキャデラック・レーシング・プログラム間の交流を深める良い機会になると思う。今年のル・マンでキャデラック・ハーツ・チーム・JOTAの活躍を見て、また彼らと仕事ができることを嬉しく思っている」と、アクション・エクスプレスからル・マンに3回参戦しているエイトケンは語った。
「このプログラムを通してすでに何度か交流はあったが、彼らのマシンを実際にテストし、WECでの実力も確認できるのは良いことだ」
「僕にとってエキサイティングな週末になり、シーズンの締めくくりとしても良いものになるだろう」
一方のテイラーは、7月のグッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードで、同チームのキャデラックを走らせて以来、初めてJOTAキャデラックのステアリングを握る。その週末はサンパウロでWEC第5戦が開催されていたため、彼はレギュラードライバーの代役としてグッドウッドに出走していたのだ。
「JOTAキャデラックの一員として、ドライビングの経験を積むことを楽しみにしている」とリッキーは語った。
「チームとGMから、JOTAでWECに参戦しているキャデラックについて、そして彼らがアメリカで我々ウェイン・テイラー・レーシングとともに展開しているプログラムとどのように違うのかを学びたいと思っている」
スポーツカー界の新星であり、NASCARの天才コナー・ジリッシュは、今シーズンのエクスフィニティ・シリーズでシーズン最多の10勝を挙げながらも惜しくも年間王者を逃した。ジリッシュはJOTAキャデラックのテストも予定してたが、エクスフィニティでのタイトルを逸したことにより、WEC公式セッションでハイパーカーをテストするために必要なACCUS(米国自動車競技委員会)のライセンスポイントが不足しているため、テスト参加は見送られたとキャデラックの広報担当者は明かしている。
2023年には、NTTインディカー・シリーズのドライバーであるキフィン・シンプソンが、当時チップ・ガナッシ・レーシングが運営するキャデラック・チームからルーキーテストに参加したことがある。また、フレデリック・ベスティは昨年、アクション・エクスプレスからウェザーテック選手権へと参戦する前に、初めてこのマシンで周回走行を行った。
昨年のルーキーテストでは、ダニ・ジュンカデラも初めてこのマシンをテストしていた。ジュンカデラはその後、2026年シーズンに向けてジェネシス・マグマ・レーシングに加入することが決定している。
【WEC】ジェネシス入りが頓挫…プジョーのハイパーカー人事が一転、バンドーンは来季も残留へ
プジョーは、今週末に開催されるシーズン最終戦バーレーン8時間レースを最後に、ミケル・イェンセンが世界耐久選手権(WEC)のハイパーカー・プログラムから離脱することを発表した。また、当初の計画を変更し、ストフェル・バンドーンが2026年もラインナップに残ることも明らかにした一方で、ジャン・エリック・ベルニュは開発に専念するためレース活動から退くこととなった。
プジョーはここ数カ月、ニック・キャシディとの契約、テオ・プルシェールの昇格、そしてバンドーンが2025年第7戦富士限りでチームを離れることを発表するなど、2026年に向けたドライバー市場において重要な役割を担ってきた。
バンドーンに関しては、ヒョンデ傘下のジェネシス・マグマ・レーシングのハイパーカープログラムへの参加計画が頓挫したことを受け、決断を撤回したものと見られている。
しかしながら今週末の2025シーズン最終戦『バーレーン8時間レース』にはバンドーンは出場せず、プルシェールが94号車プジョー9X8でマルテ・ヤコブセン、ロイック・デュバルとともにレースデビューを果たすという当初の計画には変更がない。
【富士スピードウェイを走行するプジョー9X8】
そして、姉妹車である93号車を駆るベルニュは、近い将来における最後のWECレースとなるであろうレースに臨む。35歳のベルニュは、ABB FIAフォーミュラE世界選手権に新たに設立されたシトロエン・レーシングへの参戦と並行して、開発チームでの役割も担う予定だ。
これは、プジョーが早ければ2027年シーズンにもデビューさせる可能性のある新型マシンに関連する動向と見られている。
バンドーンと同様、ベルニュもプジョーが2022年にモンツァでデビューして以来、WECのドライバーラインアップに名を連ね続けており、先月の富士スピードウェイでは、チームを2位に導いていた。
■離脱のイェンセンはマクラーレン入りが濃厚か
一方、ベルニュとともに富士の表彰台の立った30歳のイェンセンもふたりと同様で、もっとも長く在籍しているドライバーのひとりだ。
2021年にはIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権LMP2クラスでタイトルを獲得し、ケッセル・レーシングからGTEマシンで参戦した経験を持つこのデンマーク出身ドライバーは、2027年にWECデビューを果たすマクラーレンLMDhプログラムのターゲットと目されている。
【2025年WEC第7戦富士で2位表彰台を獲得した93号車プジョー9X8のポール・ディ・レスタ、ジャン・エリック・ベルニュ、ミケル・イェンセン】
「ミケルは、2022年にプジョー・トータルエナジーズ・チームのFIA WECへの挑戦が始まった当初から、我々とともに過ごしてきた」と、ステランティス・モータースポーツのジャン・マルク・フィノーは述べた。
「彼はこのプロジェクトの構築に貢献し、困難な時期にも常に揺るぎない姿勢を保ち、チームメイトとともに3度の世界レベルの表彰台獲得に貢献した」
「この4年間の、彼の安定したパフォーマンスとプロ意識に感謝したい」
【IMSA】太田格之進、アキュラARX-06で2度目のデイトナ24時間を含む2レースへの参戦決定
IMSAウェザーテック・スポーツカー選手権に参戦するアキュラ・メイヤー・シャンク・レーシング・ウィズ・カーブ・アガジャニアン(以下、MSR)は11月4日、2026年シーズンの耐久レースにおけるドライバーラインアップを発表した。
2026年も2台のアキュラARX-06を通年参戦させる同チームは、すでに60号車でトム・ブロンクビストとコリン・ブラウン、93号車でレンガー・バン・デル・ザンデとニック・イェロリーというレギュラー・ラインアップの継続を発表済み。
これに加え、60号車ではスコット・ディクソンが開幕戦のデイトナ24時間、セブリング12時間、プチ・ル・マン10時間レースにおいてラインアップに加わる。さらにデイトナでは、4人目のドライバーとしてAJ・アルメンディンガーが出走することが明らかにされた。
北米のトップフォーミュラ、そしてNASCARカップ・シリーズでキャリアを重ねてきた43歳のアルメンディンガーは、オハイオ州を拠点とする同チームで2012年のデイトナ24時間レースを制した経歴を持つ。また、彼のデイトナへの最後の出走は2021年で、このときはデイン・キャメロン、オリビエ・プラ、ファン・パブロ・モントーヤとともにアキュラARX-05 DPiをドライブして4位に入っている。
16回目のデイトナ出走を迎えるアルメンディンガーは、「(チームオーナーの)マイク・シャンクは僕の人生でもっとも大切な人のひとりだ。彼は僕の親友であり、兄弟のような存在だ」と語っている。
「デイトナ24時間レースで彼のために走ることができなかったことは、本当に残念だった。また出場の機会を得られたことを大変光栄に思う。このレースは僕にとってずっと大好きなレースのひとつなので、出場できるのが待ちきれない」
【NASCAR最高峰のカップ・シリーズに参戦しているAJ・アルメンディンガー】
一方、姉妹車となる93号車では、レギュラーのふたりに加えてデイトナ、セブリング、プチ・ル・マンではアレックス・パロウがステアリングを握る。そして太田格之進は、デイトナとワトキンス・グレン6時間レースでMSRのシートへと戻ることがアナウンスされた。全日本スーパーフォーミュラ選手権にフル参戦している太田は、2025年にMSRでIMSAデビューを果たし、デイトナでは競争力のあるパフォーマンス、ワトキンス・グレンでは表彰台を争うペースでチームに貢献した。
「スコット(ディクソン)、アレックス(パロウ)、そしてカク(太田)が2026年に耐久レースに復帰することを大変嬉しく思う」とシャンクは語った。
「彼らは皆、スーパープロであり、素晴らしいフルタイムドライバーたちとともに1年間の経験を積んできた。これは、アキュラが大きな成果を上げる上で大きな力となるだろう」
アキュラMSRは、GTPプログラムに復帰した2025年シーズンで数々の優勝と表彰台を獲得し、目覚ましい活躍を見せた。ブロンクビストとブラウンはデイトナで準優勝、ワトキンス・グレンでは優勝を果たした。一方、バン・デル・ザンデとイェロリーはデトロイトの市街地レースで印象的な勝利を収め、セブリングとロード・アメリカでも表彰台を獲得した。チームの安定したトップ争いにより、アキュラは2025年のIMSAマニュファクチャラー選手権で2位を獲得している。
【IMSAデビュー2年目となる太田格之進。デイトナ、ワトキンス・グレンという、いずれも2025年に出場経験のある2イベントへの出場が決定した】
【ニューヨーク州のワトキンス・グレン・インターナショナルを走る93号車アキュラARX-06(2025年)】
Did someone say ALL-STAR cast? 🌟 Presenting our driver line-up for the 2026 Rolex 24 at Daytona!
— Meyer Shank Racing (@MeyerShankRac) November 4, 2025
No. 60 Acura ARX-06@scottdixon9 and @AJDinger join full-timers @tom_blomqvist & @colinbraun.
No. 93 Acura ARX-06@AlexPalou and @kakunoshin_ohta join full-timers @Rengervdz and… pic.twitter.com/k1nWpiohVI
【AsLMS】ヤルノ・トゥルーリの息子エンツォ・トゥルーリがLMP2デビューへ
“世界三大レース”のひとつであるル・マン24時間レース。その2026年大会への出場権を懸けて競われる2025-2026年AsLMSアジアン・ル・マン・シリーズの開幕に向け、主要チームからLMP2およびGTクラスのドライバーラインアップが次々に発表されている。
強豪のユナイテッド・オートスポーツは、LMP2クラスに参戦する6号車オレカ07・ギブソンの体制を確定させた。ポール・ディ・レスタとフィル・フェイヤーが、すでに指名されていたベン・ハンリーに合流する。
カナダ出身のブロンズドライバーであるフェイヤーは、AsLMSへの参戦が北米のIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権プログラムを補完し、濃密なスケジュールの中で貴重な走行時間を提供すると述べた。
元F1ドライバーでプジョーのファクトリードライバーであるディ・レスタは、2018-19年シーズンに同チームでフィル・ハンソンとLMP2タイトルを獲得した後、シリーズに復帰する予定だ。
なお、ユナイテッド・オートスポーツにとっては2022-23年シーズン以来のALMS復帰となり、今季はLMP2カー2台とマクラーレン720S GT3エボの計3台でエントリーしている。
イタリアのチェティラー・レーシングは、WEC世界耐久選手権のスターを起用する。ユナイテッド・オートスポーツと同様にLMP2クラスに参戦する同チームは、ロベルト・ラコルテに加え、WECハイパーカードライバーのアントニオ・フォコとシャルル・ミレッシをラインアップに迎えるとアナウンスした。
47号車オレカ07・ギブソンでプロトタイプレースに復帰する同チームの最大の目標はもちろん、タイトルを獲得し2026年ル・マン24時間レースへの自動招待枠を確保することだ。
AsLMS初参戦となるミレッシは、「チェティラー・レーシングとAFコルセと一緒にレースに参加できることをとてもうれしく思っている。セパン、ドバイ、アブダビといったこれまで訪れたことのないサーキットを体験できるのも楽しみだ」と語った。
Here we are, ready for our new challenge: the #asianlemansseries 2025-2026!😀 With a brand new #47, a stunning Oreca #LMP2 (do you like the new livery?💙💚) And with a new driver lineup featuring Roberto Lacorte, Antonio Fuoco and the newcomer Charles Milesi. We’re super excited! pic.twitter.com/y4Uf3OpydW
— Cetilar Racing (@CetilarRacing) October 24, 2025
ハイクラス・レーシングは、2023年以来のプロトタイプ復帰となるグスタボ・メネゼスを起用した。
元WEC・LMP2チャンピオンで、レベリオン・レーシングやスクーデリア・キャメロン・グリッケンハウスでWECのトップカテゴリーにも参戦していた31歳のアメリカ人は、イェンス・リノ・ムラと、前ALMS LMP3チャンピオンであるセオドール・イェンセンとともに49号車オレカ07・ギブソンをドライブする。
また、アルガルベ・プロ・レーシング(APR)では元F1ドライバー、ヤルノ・トゥルーリの息子であるエンツォ・トゥルーリがLMP2デビューを果たす。
APRから先月行われたELMSヨーロピアン・ル・マン・シリーズのルーキーテストに参加していたエンツォは、「セパンはよく知っているサーキットだし、チームの雰囲気も分かっている」とコメント。来るLMP2デビューレースに向けては、「トラフィック・マネジメントを学ぶことが重要」であると認めた。
GTカテゴリーのディフェンディング・チャンピオンであるマンタイ・レーシングは、92号車ポルシェ911 GT3 Rをドライブするリヒャルト・リエツのチームメイトとして、新たにフランソワ・エリオを迎えた。42歳のブロンズドライバーはAFコルセとともに2年間、フェラーリのGTマシンで複数のシリーズを戦ったあと、マンタイ・ポルシェに加入する。92号車のシルバーランク・ドライバーは後日発表される予定だ。
姉妹車である10号車ポルシェには、タイトル獲得メンバーのアンタレス・アウとクラウス・バッハラーが復帰し、新たにルーク・ハルトグがふたりのパートナーとなる。
#ALMS News➡️The 2025/26 season is approaching! Richard Lietz will be joined by François Hériau in the #92 car with the silver driver to be named at a later date. Car #10 will be piloted by reigning @AsianLeMans champions Antares Au and Klaus Bachler together with Loek Hartog. pic.twitter.com/g5e6KFB5LF
— Manthey (@manthey_racing) October 30, 2025
DRIVER NEWS 🤩
— United Autosports (@UnitedAutosport) October 22, 2025
Phil Fayer, Paul Di Resta and Ben Hanley are confirmed for the 2025/26 Asian Le Mans Series, with the talented trio – who count two @AsianLeMans championship titles between them - teaming up in the #6 United Autosports ORECA 07 over the winter months 💪
Read the… pic.twitter.com/RAcg3ApHDv
【WEC】『女性ハイパーカードライバー』誕生ならずも、チャドウィックは来季もジェネシスに所属へ
韓国メーカーであるジェネシス・マグマ・レーシングが2026年からWEC世界耐久選手権のハイパーカークラスに参戦するにあたり、ジェイミー・チャドウィックはそのレースシートを獲得することは叶わなかったものの、引き続き同チームの『トラジェクトリー(軌道)・プログラム』に2年連続で参加することが決定した。
女性ドライバーのチャドウィックは、ダニ・ジュンカデラ、マティス・ジョベールとともに、IDECスポールが運営するオレカ07・ギブソンで2025シーズンのELMSヨーロピアン・ル・マン・シリーズLMP2クラスに参戦。シーズン最多となる3勝を挙げ、ランキング3位を獲得した。
このトラジェクトリー・プログラムが来シーズンも継続されることが決定、チャドウィックはELMSに引き続き参戦する予定だ。
このプログラムは、ELMSの全6戦を通して最大17名のジェネシスチームメンバー、そしてル・マン24時間レースでは30名のクルーが参加し、2026年WECハイパーカークラス参戦に向けた同メーカーのテストベッドとしての役割を果たした。
参加メンバーには、レースエンジニアやストラテジストを含むエンジニア、ヒョンデ・モータースポーツのWRC世界ラリー選手権のメカニック、そして2026年にWECのピットウォールでともに働くことになるその他のスタッフが含まれていた。
【2025年のル・マン24時間レースには、ジェイミー・チャドウィック/マティス・ジョベール/アンドレ・ロッテラーというトリオで出場したIDECスポールの18号車オレカ07・ギブソン】
ジェネシス・マグマ・レーシングのスポーティングディレクターに6月から就任したガブリエレ・タルキーニは、「ジェネシス・マグマ・レーシングのトラジェクトリー・プログラム開始当初から、我々はトップ5入り、そして表彰台獲得を目指していた」と語った。
「6戦中3勝を挙げ、その他にも素晴らしい個人およびチームパフォーマンスを発揮し、目標をはるかに上回る結果を残すことができた」
ジェネシス・マグマ・レーシングのチーム代表、シリル・アビテブールは、「我々が望むような成功を収めるためには、決断において革新的でなければならない。まさにそのようにして、我々はトラジェクトリー・プログラムのドライバーを選出した。彼らの成功は、このアプローチが結果を生み出し、既存のチームやドライバーを驚かせることができることを証明している」と付け加えた。
ジュンカデラとジョベールはWECハイパーカープログラムにステップアップするが、トラジェクトリー・プログラムは少なくとももう1シーズン継続される。
タルキーニは、「ドライバーという面でのトラジェクトリー・プログラムの重要な点は、彼らを評価し、WECにステップアップできるレベルにあるかどうかを見極めることにあった」と説明した。
「最初のテストからすぐに彼らのポテンシャルを感じた。コース上での結果、そして何よりも各ラウンドで彼らが示した進歩は目覚ましいもので、マティスとダニを2026年のWECチームに迎えることは容易な決断であった」
【2025年のELMSで、6戦中3勝を挙げたIDECスポールのジェイミー・チャドウィック、マティス・ジョベール、ダニ・ジュンカデラ】
ジュンカデラとジョベールに加え、ジェネシスは新型LMDh車両『GMR-001』の開発ドライバーにもなっているアンドレ・ロッテラーおよびピポ・デラーニの起用をすでに明らかにしているが、WECに参戦予定の6名のドライバー体制のうち、残るふたつのシートについてまだ最終決定を発表していない。
ポール・ループ・シャタン、マシュー・ジャミネ、ストフェル・バンドーンといったドライバーたちが、これまでさまざまな段階でこれらのシート候補として名前が挙がっていたが、バンドーンについてはABB FIAフォーミュラE世界選手権でジャガーと新たに契約を結んだことで、ジェネシスGMR-001ハイパーカーのドライバーを務める可能性はなくなったとみられている。
なお、2026年のチャドウィックのレース活動に関する詳細は、後日改めて発表される。
【ポール・リカール・サーキットを走行するジェネシス・マグマ・レーシングの『ジェネシスGMR-001』】
【WEC】ロバート・クビサの衰えぬ情熱「競争力の高いパッケージがあれば」ル・マン2勝目を目指す
2025年、ル・マン24時間レース制覇という目標を達成したロバート・クビサ。彼は、WEC世界耐久選手権とル・マンでのさらなる成功を追求する意欲は、依然として高いと述べている。
ポーランド出身の元F1ドライバーであるクビサは、今年6月のル・マンでAFコルセの83号車フェラーリ499Pをフィル・ハンソン、イェ・イーフェイともにドライブして優勝を飾った。この3人は、来月のバーレーンでのシーズン最終戦に向けて、WECドライバーズタイトル獲得の可能性も保持している。
クビサ、ハンソン、イェは、フェラーリのファクトリーチームに所属するアントニオ・ジョビナッツィ/ジェームス・カラド/アレッサンドロ・ピエール・グイディから13ポイント差のランキング2位で、タイトル決定戦を迎える。
■「一度勝ったからといって、それで終わりではない」
最初の4回の挑戦では叶わなかったル・マン優勝を果たしたクビサは、今後の目標について、数年間で勝利数を増やしたいと語り、40歳になった今でもモチベーションが衰えていないことを力説した。
「良い機会があれば、もちろんまたル・マンに出場したい」とクビサはSportscar365に語った。
「もちろん、ただのんびり走るために行くわけではない。F1と同じだ。初優勝は常に大きな成果となるが、その後はもっと勝ちたいと思うようになるものだ。いつか競争力の高いパッケージでル・マンに出場する機会があれば、目標は再び優勝することだ」
「一度勝ったからといって、それで終わりではない。僕は挑戦が好きだ。挑戦が大きければ大きいほど、パフォーマンスも向上すると考えている。40歳になってもそう見られるのは素晴らしいことだ。モチベーションは失われていない」
「多くのことは、何が達成可能かによって決まる。時には、8位フィニッシュを目指すことが挑戦となることだってある。過去のF1レースでも、状況によっては表彰台でなくとも6位や8位でのフィニッシュに満足感があったこともあるしね」
【83号車フェラーリ499P(AFコルセ) 2025年ル・マン24時間レース】
クビサは2026年の計画についてはまだ決めていないと述べ、AFコルセで3シーズン目を迎えるかどうかは、フェラーリのサテライトチームの「目標」が自身の優先事項と一致するかどうかにかかっていると示唆した。
「もうすぐのことだし、モータースポーツの世界では物事が急速に変化するが、正直言って来年のことについては、あまり考えていないんだ」と彼は語った。
「僕はそれについてかなりリラックスしている。きちんとやらなければならず、やる価値があると感じられるものでなければならないからね」
「AFコルセで2年間働いてきたので、自分が何をもたらすことができるかは分かっているし、パッケージも競争力がある。まず、何が可能で、チームの目標は何なのか、そしてそれらの目標が僕の目標と一致しているかどうかを見極める必要がある」
「もしそれが一致しているなら、僕らはお互いを理解し、何をもたらすことができるかを知っているので、ともにプログラムを続けるのは良いことだ。だが、目標やターゲットが異なっているなら、ただここにいるだけでは意味がない」
「ツールを持っているなら、それを活かし、戦える立場にいて、持っているものを最大限に活用したいはずだ。僕らはまさにこれを目指してきたけど、結局のところ、それは簡単なことではない。さまざまな方向からの多くの努力が必要だ」
【2025年のル・マン24時間レースを制したロバート・クビサ、イェ・イーフェイ、フィル・ハンソン】
クビサは、F1でのキャリアの合間に世界ラリー選手権(WRC)への挑戦という大きなチャレンジをすでに経験しているが、残りのキャリアで完全に方向転換を検討する可能性について、あまり言及しなかった。
「正直に言うと、僕はここ(WEC)で起こっていることに集中していて、突飛なアイデアや、他にやりたいことについてはあまり考えていなかった」と彼は語った。
「自分が何をもたらし、どこにうまく適応できるかは理解している。モータースポーツのさまざまなカテゴリーを探求する時間はまだあると思うが、探求とそこから積み重ねていく過程に、(競争力を得られるレベルまで)適応できるかどうかは分からない」
「カテゴリーを完全に変える経験はしてきたが、それには時間がかかる。同じパドックでチームを変えるだけでも時間はかかる。しかし、これもまた挑戦となる可能性があるけどね」
【IMSA】スポンジのように耐久レースを学び吸収するフレデリック・ベスティ。F1の経験も助けに
フレデリック・ベスティは、アクション・エクスプレス・レーシング(AXR)で過ごしたIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権におけるGTPクラス参戦初年度の自身について、キャデラック・ウェーレンのチーム内でスポンジのような存在だったと語った。
メルセデスF1チームのテストおよびリザーブドライバーを務めるデンマーク出身の23歳は、今季2025年のIMSAミシュラン・エンデュランス・カップやル・マン24時間レースなど7つのレースで『キャデラックVシリーズ.R』のドライバーとしてプログラムに参加した。
2023年のGTPチャンピオンチームであるAXRはシーズン序盤こそ苦戦したが、ベスティとチームメイトのアール・バンバー、ジャック・エイトケンはシーズン最終の2戦で連勝を達成。この結果、フルシーズン参戦ドライバーであるエイトケンはドライバーズランキング2位に躍進することとなった。
今季のIMSA最終戦ロード・アトランタでの10時間レース前夜、Sportscar365のインタビューに応じたベスティは、トップカテゴリーであるGTPクラスでの初年度に満足感を示した。
「IMSAのレースは本当に楽しかった。昨年、プチ・ル・マンでLMP2クラスを初めて体験したが、その時点ですでにこの2025年シーズンのウェーレン・キャデラックとの契約は決定していた」
「チームは本当に温かく迎えてくれたんだ。アール(・バンバー)とジャック(・エイトケン)がチームメイトになったことは、僕にとって間違いなく大きな財産だ。ふたりとも非常に経験豊富で速いドライバーだし、彼らから学ぶことは山ほどある」
「チーム内では僕を『スポンジ』って呼んでるみたいだね。だって、本当に何でも吸収してるからね」
「耐久レースの世界ではまだまだ新参者だと思っているよ。2年目だけど、F1を目指すフォーミュラシリーズの階段を登ってきた身としては、耐久レースへの転向は確かに大きな変化だ」
「しかし、多くの点で良い変化でもある。レースには多くの課題があり、とくにトラフィックはシングルシーターからの転向時に大きな疑問符が付く要素だ」
「シーズン全体としては期待どおりの結果とは言えなかった。インディアナポリス(第10戦)での優勝は明らかに大きな助けとなったよ。僕たちはそれを目指して多くの努力を重ねてきたんだ」
「優勝の可能性は以前からあった。ただ、タイミングが合わなかっただけだね。そして、ついにインディアナポリスで初優勝を果たし、来シーズンに向けて大きな自信を得ることができた」
【フレデリック・ベスティ、アール・バンバー、ジャック・エイトケンのドライブでプチ・ル・マンを制した31号車キャデラックVシリーズ.R】
メルセデスAMGのF1マシンで定期的に走行時間を確保し、先週末のメキシコシティGPではFP1の任務を終えたばかりのベスティだが、キャデラックVシリーズ.Rの習熟に向けた道のりは険しいという。
「このマシンは本当に複雑だ。F1マシンも複雑だと思うかもしれないが、これはまったく異なる次元で非常に複雑なんだ」
「僕はメルセデスのF1マシンは隅々まで熟知している。過去5年にわたって携わってきたから、ほぼすべてを把握していると言っていい」
「LMDhカーへの移行は明らかにに挑戦だった。共通のシステムもあるが、異なるシステムも存在する。適切なタイミングでの操作方法を学び、すべてを記憶することが課題だね。まったく異なるものだからさ」
「レースの面でもね。デイトナでの最初のラップを思い出すよ。リスタートでトップを走り、後ろにはニック・タンディ(7号車ポルシェ963)がいたんだ。簡単じゃない。彼は何年もこの世界で活躍し、ほぼすべてを勝ち取ってきた男だ」
「この挑戦こそが今年もっとも刺激的なことのひとつだ。クルマに乗るたびに何かを学んでいる。それが大きなモチベーションになっているよ」
また、昨年クール・レーシングでELMSヨーロピアン・ル・マン・シリーズにフル参戦した彼は、1月のGTPデビュー以来、キャデラックに対する基礎的な理解が大きく向上したという。
「デイトナでは、余裕を持って走らせる必要があった。なぜなら、冷えたタイヤやアウトラップなど、つねに未知の要素があり、(ピットアウト後に)グリップが感じられないのはF1やFIA-F2とはまったく異なる環境だった」
「こうしたレースで大きな差を生む細かい要素に対し、今は限界に近づくことができるようになった。つまり、パフォーマンスを発揮できる幅が広がったんだ」
「これは経験とレースを通じた学びの賜物だ。多くの進歩を遂げたが、まだ成長の余地がある。それがワクワクする理由さ」
■F1経験がLMDhへの転向を助けた
ベスティは、ハイブリッド駆動のF1マシンでの走行経験がキャデラックのLMDhマシンへの適応を助けたと確信しており、GTやLMP2のみの経験では当初苦労するだろうと示唆している。
「LMP2の経験だけでこのマシンに乗り込むなら、間違いなく大きなチャレンジになるだろうね。少なくとも10項目は、これまで聞いたこともないことを一から探求する必要がある」
「僕にとっては、少なくとも80%は過去に扱ったことがあるものだった。ただ、このマシン特有の部分だけが挑戦になったよ」
「GTカーやLMP2から移行する場合、こうしたGTPマシンに乗り込むのは非常に大きな挑戦だ。正直言って、これらは宇宙船のようなものだよ」
【2025年IMSA最終戦モチュール・プチ・ル・マンを制覇した31号車キャデラックVシリーズ.R(キャデラック・ウェーレン)】


























