北海熊の独り言

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ホンダ/HRC 折原慎太郎「振動対策が効果を示し始めている」

2026年F1オーストラリアGPの金曜日、深刻なトラブルに見舞われたアストンマーティンだが、ホンダ側からは状況改善を示す前向きな報告が出た。

FP1ではフェルナンド・アロンソがパワーユニットの問題で走行できず、ランス・ストロールもわずか3周でピットに戻るなど苦しいスタートとなった。しかしFP2では両ドライバーが走行を重ね、ホンダは振動問題に改善の兆しが見られると説明している。

◼️ホンダ「対策の効果を確認」 バッテリー振動は減少


ホンダのトラックサイド・ゼネラルマネージャー兼チーフエンジニアである折原慎太郎は、FP2での走行データから対策の効果が確認できたと説明した。

「今日のFP2は我々にとって価値のあるセッションでした。対策の効果を確認することができたからです」

「ランスとフェルナンドが合計31周を走行したことで、さくらの施設にあるHRCのダイノで最初に導入した対策が、実際のサーキットでも機能しているかどうかを判断するためのデータを収集することができました」

「その結果、セッション中に収集したデータの分析では、バッテリー振動は以前よりも減少していることが確認されています」

 

 

◼️FP1はPUトラブルで走行できず


折原慎太郎は一方で、金曜日の走行がトラブルに見舞われたことも認めている。

「今日はフェルナンドのマシンでパワーユニットの問題を特定するところから始まりました。FP1開始前に修復を試みましたが、残念ながら作業を時間内に終えることができませんでした」

「そのため#14のマシンは、PUの作業を続けるためにFP1を欠場する判断となりました」

「ランスのパワーユニットにも問題があり、我々はマシンをピットに戻して調査することを決めました。その結果、FP2に向けて変更を施すことができました」

◼️アロンソはバッテリー不足に失望


それでもアストンマーティンにとって、開幕戦は厳しいスタートとなっている。

アルバートパークではホンダPUの予備バッテリーが不足しているとされ、アロンソはFP2後により多くの周回を重ねたかったと語り、落胆を隠さなかった。

 

今回のレースに向けてアストンマーティンは新パッケージを投入しているが、初日は思うような走行距離を確保できず、FP2の最速タイムでもトップのオスカー・ピアストリから約5秒遅れという厳しい状況となっている。

 

 

 

 

 

フランコ・コラピント支援メルカドリブレ、アルピーヌF1とスポンサー契約更新

2026年F1シーズン開幕を目前に控えたアルバート・パークで、アルピーヌはフランコ・コラピントを支援する主要スポンサーとの契約更新を発表した。

アルゼンチン出身ドライバーの長年の支援企業であるオンラインマーケットプレイス「メルカドリブレ」が、今季もアルピーヌと契約を継続することが明らかになった。

この発表はメルボルンでの金曜フリープラクティス開始を前に行われた。チームの2026年型マシン「A526」の発表時には同ブランドのロゴが確認されていなかったため、その動向が注目されていた。

今回の契約更新についてフランコ・コラピントは次のように語った。

「F1で3年目のシーズンを迎えることは、大きな挑戦であると同時に夢の実現でもある」

「シーズンを重ねるごとに、より多くの準備、集中、そして野心が求められる。キャリアの最初から僕を信じてくれたメルカドリブレの支援があることで、そのすべての努力に特別な意味が生まれる」

「今の僕はより経験を積み、自信もついた。この新しい章に向けて前進する準備はできているし、オーストラリアでのシーズン開幕から全力を尽くすつもりだ」

◼️アルピーヌとメルカドリブレのパートナーシップ


コラピントはモータースポーツでのキャリアを通じて大きな資金支援を受けてきたドライバーの一人であり、メルカドリブレの「握手」ロゴは彼のスポンサーの中でも特に象徴的な存在となっている。

アルピーヌのエグゼクティブアドバイザーであるフラビオ・ブリアトーレは、今回の契約更新について次のように述べた。

「今シーズンもメルカドリブレとのパートナーシップを継続できることを誇りに思う」

「当初から我々は、革新性、野心、そして高いパフォーマンスを追求するという共通のビジョンを見いだしてきた」

 

「彼らの存在は、F1にとって重要な地域であるラテンアメリカとのつながりを強化してくれる。我々のプロジェクト、そしてチームの才能への継続的なコミットメントを高く評価している」

メルカドリブレのEVP兼CMOであるショーン・サマーズも、このパートナーシップの歩みを振り返った。

「3年前、我々はF1で最初の一歩を踏み出したばかりの若い才能を支援する決断をした」

「保証はなかったし、近道もなかった。だが初日から彼の仕事への姿勢、人格、そしてトップレベルに到達しようとする大きな野心に感銘を受けた。我々はすぐに、この挑戦の一部になりたいと感じた」

「今、フランコがF1で3年目のシーズンを迎え、アルピーヌの中核として確立し、世界最高のドライバーたちと本格的に戦おうとしている姿を見ることは、彼を最初から支えてきた我々にとって大きな誇りだ」

 

「今回の継続支援によって、メルカドリブレはF1におけるラテンアメリカの才能へのコミットメントを完成させる。そして我々は、新しいシーズンを大きな期待とともに迎える」

 

 

 

ノリス、GRヤリスで氷上を躍動。ソルベルグ父も称賛「後ろを走ったけど追いつけなかった」

 昨年初のF1ワールドチャンピオンに輝いたマクラーレンのランド・ノリスが、2026年のF1開幕戦オーストラリアGPを前に、トヨタGRヤリス Rally2のステアリングを握った。

 ノリスはスポンサーであるモンスターエナジーが主催した特別イベントに参加。スウェーデンの凍った湖の上で、ラリーカーやドリフトマシンなどさまざまな車両を体験した。

 このイベントには、同じくモンスターエナジーから支援を受けるラリードライバー、ペター・ソルベルグ、オリバー・ソルベルグ親子も参加。今年のWRC(世界ラリー選手権)ラリー・モンテカルロで優勝したオリバー・ソルベルグは、昨年自身をWRC2タイトル獲得に導いたGRヤリス Rally2の操縦方法をノリスにレクチャーした。

 ノリスは以前からラリーのファンで、2022年にはmotorsport.comに対して将来的にラリーに挑戦してみたいと語っていた。これを受けて、ノリスが創設した『Quadrant』社所属アスリートでもあるオリバー・ソルベルグが、ラリーカーを試す機会を提供したという。

 2024年にはオリバー・ソルベルグがシルバーストンを訪れ、ノリスと共にマクラーレンのスーパーカーでグランプリコースを走行している。今回は“ドライバー交換”企画の第二弾として、スウェーデンの氷上でふたりが共演した。まずはオリバーの乗るGRヤリスにノリスが同乗し、その後座席を入れ替わった。

 モンスターエナジーが公開した動画の中で、ノリスはこう語っている。

「勉強中だ。まったく違うドライビングスタイルだね。氷上走行は少し経験があるけど、ラリーカーではなく市販車だったから、かなり違う。多くを学んでいるし、オリバーが理解を助けてくれている。すごくクールだ」

 ノリスの話を見たオリバー・ソルベルグは、「何度かコースアウトもあったけど、そう言うこともある。限界を試さないといけないからね。フェアだし、いい走りだったよ」と称賛した。

 Rally2仕様のフォルクスワーゲン・ポロでノリスを追走していたペター・ソルベルグも、現役のF1世界チャンピオンのパフォーマンスに感銘を受けたという。

「素晴らしいイベントだった。本当に楽しめたし、なによりノリスがこれほど楽しんでいるのを見るのが嬉しかった」

「本当に印象的だった。最後のほうは本気でプッシュしていた。私は後ろから追いかけたけど、追いつけなかった。実際、本当にうまかった」

 なお、ここ最近ラリーカーを体験したF1ドライバーはノリスだけではない。マックス・フェルスタッペンはレッドブルのSNS動画でかつてセバスチャン・オジェが使用していたMスポーツ・フォード・フィエスタWRCをドライブし、ランス・ストロールも昨年ポルトガルのグラベルステージでシトロエンC3のRally2車両をテストしている。

 

 

ランド・ノリス、序盤戦の形勢が全てじゃないと強調「改善はできる。マクラーレンが証明してきた」

 F1でこの2年間コンストラクターズタイトルを連覇してきたマクラーレン。レギュレーションが大きく変わる2026年シーズンがいよいよ開幕するが、ランド・ノリスは序盤に最速ではなくとも、後手に回っているわけではないと考えている。

 2026年シーズンは3月6日にオーストラリアで開幕。今季はシェイクダウンとプレシーズンテストで計9日間の事前テストが行なわれた。現時点で、マクラーレンはメルセデスとフェラーリに次ぐ3番手だと考えている。

 昨年躍進しシーズン3位で終えたマクラーレンのオスカー・ピアストリは、ライバル達との力関係について、次のように予想を語った。

「12ヵ月前と同じような形になると言ったら、それはちょっと楽観的すぎるだろうね。僕達は前方グループにはいると思うけど、テストの印象ではメルセデスとフェラーリが、僕らとレッドブルをわずかに上回っているように感じる」

「昨年と同等のパフォーマンスを達成するには、もう一段階良くすることが必要そうだ」

 

 

 一方でチームメイトで王者のランド・ノリスは、開幕時はトップではなくても、シーズン中の改善は可能だと自信ありげだ。確かにマクラーレンは近年急速にパフォーマンスを改善してきたため、それだけの力があることは証明済みとも言える。

「僕達が後手に回っているとは思わない。仮に2番手、3番手、あるいは4番手であっても、それは後手じゃない。そうだとしても非常に良いスタート位置だと思うけどね」

 シーズン終盤には状況が変わっている可能性について訊かれたノリスは、そう答えた。

「過去数年、シーズン中の改善が難しい状況でも、マクラーレンはそれが可能だと証明してきた。そして僕は今もそれを信じている。シーズンは長い。本当に長いんだ」

 

 

 さらにノリスは、2025年前半戦では予選に苦しんでいた経験が、仮に今年の序盤で思い通りの進み方とならなかった場合でも、慌てずに済む教訓になっていると話した。

「昨年得られた大きな教訓のひとつは、1戦や2戦の不振、あるいはシーズン序盤のつまずきで過度にフラストレーションを感じないことだ。努力を続けていれば、流れは必ず戻ってくる」

「もし最高のスタートを切れなかったとしても、チームが効率的に作業を続け、アップグレードや大きな改良をシーズン中盤以降に投入し、状況を好転させられると、僕は強く信じている」

「仮に良い形でスタートできたとしても、それでも改良を続けて、シーズン中盤にかけてさらに大きく向上していくことを期待している。今週末や序盤数戦の結果だけが全てじゃない」

マックス・フェルスタッペン、シーズン中のレギュレーション変更は”もう遅い”と懐疑的

ウイリアムズのカルロス・サインツJr.は今季のレギュレーションについて、数戦様子を見て、必要ならば修正を加えることを求めた。しかしレッドブルのマックス・フェルスタッペンは、それは不可能だろうと反論した。

 2026年のF1は、シャシーとパワーユニット(PU)の両面でレギュレーションが変更されることになっている。この変更は、F1の歴史上最大規模のモノとも言われている。

 中でもPUのレギュレーションに関しては、賛否両論分かれている。エンジンと電動モーターの出力比が均等となり、電気エネルギーへの依存度が格段に高くなったにもかかわらず、バッテリーの容量が変わらないからだ。つまり頻繁に回生しなければならず、しかもエネルギーが枯渇しないように徹底してマネジメントしなければいけない。

 つまりF1ドライバーたちは、これまでとは違うドライビングスタイルを求められることになるわけだ。この状況は、賛否両論分かれている。

 例えばマクラーレンのランド・ノリスは、新しいF1を「とても楽しいよ」と評価した。しかし一方でフェルスタッペンは、「ステロイドを投与されたフォーミュラEみたいなモノだ」と、痛烈に批判した。

 またフェルスタッペンは、新レギュレーションは実に複雑であり、ファンにとっては分かりづらいのではないかとも語り、執拗に批判を続けた。ただ、エネルギー残量によるポジションの浮き沈みがあれば、レース中の動きが増えることとなり、それがファンを興奮させることに繋がる可能性もある。

 開幕戦オーストラリアGPの木曜日、取材に応じたサインツJr.は、まずは様子を見るべきだと語った。

「どちらに転ぶかは分からない。だからこそ、実際にレースが開催される前に、テレビでどう見られるのかとか、そういうことを予測したり、評価するのは無駄だと思う」

「今年のルールがどんなモノなのか、実際に運用してみて評価しよう。ステファノ(ドメニカリ/F1のCEO)とFIAに伝えたのは、開幕戦、あるいは最初の2〜3戦でどうなろうと、柔軟に対応する必要があるということだ。中国では状況が異なるだろうし、鈴鹿でもまた状況が変わるだろうしね」

「まずは2〜3戦を見てみて、もし何かがおかしいとか、間違っていると感じたら、変更できることを願っている」

 

 

 ただフェルスタッペンは、サインツJr.が言うような、シーズン途中でのレギュレーション変更は難しいだろうと考えている。

「少し遅すぎる」

 そうフェルスタッペンは語った。

「このレギュレーションにかけられた資金からすれば、しばらくは続くだろう。こうなることは予想できたはずだ。今になって急に問題が持ち上がったのは、少し遅すぎたね」

 現在議論されている修正案のひとつは、フルスロットル時でも回生エネルギーを得られるスーパークリッピング時の回生量を、250kWから350kWに引き上げることだ。これにより、ドライバーが回生エネルギーを得るために不自然な走行を行なうことを防げるようになると期待されている。

 しかしフェルスタッペンは、コースによって回生しやすいかそうでないかが変わってくるため、スーパークリッピング時の値を変えることが、レギュレーション改善につながるかどうかは分からないと語る。

「サーキットレイアウトにも大きく左右される。出力を下げることもできるけど、そうなれば当然ラップタイムは遅くなる」

「だから、何が正しいかは分からない。現状で、これが最善だと断言するのは難しい。だからまずは、ここ(メルボルン)でどんな風になるのかを見たいだけなのだろう。それでも状況はかなり複雑なんだ」

 

 

 

 

 

 

アイザック・ハジャー、レッドブル昇格初戦の初日「新マシンでの課題は、ラップ毎の一貫性」

 F1オーストラリアGP初日を終えたレッドブルのアイザック・ハジャーは、まだ一貫性が十分ではないと考えている。

 今シーズンからレッドブルに昇格したハジャーは、FP1では4番手タイム、FP2では9番手タイムをマーク。チームメイトのマックス・フェルスタッペンとは少し差があるものの、レッドブルでのデビュー戦初日はひとまず無難にやり遂げた。

 ハジャーは初日の走行後、メディアに対してまだラップ毎の走りに一貫性が足りていないと話した。

「信頼性は良好だ。しかし一貫性という点では、FP2では毎ラップかなり難しかった。デプロイメントなど、あらゆる面でだ」

 ハジャーはそう語る。

「これから詳しく調べるよ。初日からすべてが順調にいくわけではないし、それは普通のことだ」

 

 

 2026年の新レギュレーションでは、エネルギーマネジメントが非常に重要となっている。アルバートパーク・サーキットはアクセル全開度が高いコースであり、ブレーキングポイントも少ないことからエネルギー回生が難しい。それが不安定さの要因なのかと彼に尋ねると、次のように答えた。

「色々なことを試さなければならないし、さらに常にブレーキングポイントを調整し続けなければならないんだ」

「なぜなら、毎回同じ速度でコーナーに到達するわけではないからだ。マシンのダイナミクスも変化するので、とても扱いが難しくなっている」

アレクサンダー・アルボン、初日はデータとの格闘「出遅れて後手に回っている」

 ウイリアムズのアレクサンダー・アルボンは、F1開幕戦のオーストラリアGPの初日を振り返り、データ収集やデプロイメントの問題に苦んでいると認めた。そして2日目以降を不安視しているようだ。

 アルボンはFP1、そしてFP2の両方で15番手タイム。チームメイトのカルロス・サインツJr.も同じく下位に留まった。

「今日は少し出遅れた感じだ。少し後手に回っていると思う」と、アルボンは語る。

「データ面で苦しんでいるし、多くのことに苦戦している。だからまずは何を学べるのかを確認し、それを明日に活かす必要がある」

 そしてアルボンは最大の懸念のひとつが電気エネルギーをどう使うか(デプロイメント)にあるとも語った。

「マシンにはまだやるべき作業がある」

「問題の多くはデプロイメント、つまりエネルギーの使い方を理解することにあると思う。今のところタイムを縮めるうえで最大のポイントだ」

「しかしセットアップやフィーリングの面でも改善が必要だ。つまり今は遅れているが、明らかに改善できる余地が多いということだ」

 

 

 またアルボンはロングランが限られたものになった点も懸念している。

「ロングランは今日、2台合わせて1回だけしたけど、ロングランといってもかなり短いモノだった。あまり楽しめるモノじゃなかったね」

 そして2日目の予選に向けて、トラフィックにも苦しむ可能性があり、初日よりもさらに厳しい状況になる可能性もあるため、アルボンはその展開を厳しく予想している。

「かなり難しくなるだろう」と、予想されるトラフィックの問題について彼は語った。

「だから今はまだ最悪の状況を見ているわけではない。でも、すでにかなり難しい状況だ」

「こちら側でも、ラップによってタイムが大きく上がったり下がったりすることがある。ドライバーとしては必ずしも理屈が通らない感じもあるけど、これも慎重に学んでいく過程の一部だ」

シャルル・ルクレール、超ポジティブな同僚と対照的「彼は昨年チームに加わる時も非常に興奮していた」

 フェラーリでの2年目を迎えているルイス・ハミルトンは2026年シーズンが開幕するにあたって、非常にポジティブな姿を見せている。しかしチームメイトのシャルル・ルクレールは今のところ、過度に楽観はしていない。

 ハミルトンにとってフェラーリでの最初のシーズンは、決勝レースでは1度も表彰台を獲得できずにシーズンを終えるなど失望の多いものだった。これまでで最も落ち込んだ様子のハミルトンだったが、新レギュレーションが導入される2026年シーズンに向け、彼は非常に上機嫌となっている。

「初年度とはまったく違う。チームで1年を過ごし、文化を理解し、やり方を理解し、一緒に働く方法を見つけたことで、はるかに良い感覚になっている」

 ハミルトンはそう語る。

「今はチームとしてとても良い状態にあると思うし、チームと非常にうまく噛み合っていると感じている。ずっと幸せだ」

 

 

 しかし、チームメイトよりも長くフェラーリに在籍しているルクレールは、今月初めにバーレーンで行なわれたテストが印象的に見えたにもかかわらず、期待は控えめだ。

「今シーズンに向けてはかなりニュートラルな気持ちでいる」と、ルクレールは開幕を前に語った。

「チームとは何年も一緒に過ごしてきたから、どういうものかは分かっている。フェラーリで走ることは非常に特別なことだが、それと同時に多くの雑音も伴うし、現実の状況を必ずしも反映していない期待が生まれることもある。だから今のところ特別な期待は持っていない」

「1日1日を大切にするだけだ。可能な限りベストな仕事をすることに集中する。そしてそれが日曜日にシーズン初勝利を祝うことにつながれば良いと思っている。もしそうならなくても、そこから状況を受け入れて改善していくだけだ」

 そしてルクレールは、ハミルトンが示している前向きな姿勢については、こう付け加えた。

「ルイスが別の状態にいるように見えるかと言われれば、そうは思わない。彼は単純にとても興奮しているのだと思う。昨年チームに加わるときも非常に興奮していたし、今回の新しいマシンの登場にもとても興奮している。それは僕も同じだ」

「だから、最初のレースを良い形でスタートさせたいという大きな興奮がある。そして僕ら2人だけでなく、チーム全体として今シーズンにできるだけ万全の状態で臨めるよう、舞台裏では多くの作業が行なわれてきた」

 

 

 さらにルクレールは、新レギュレーションによって予測できない要素が残っていることにも触れた。

「興味深いレースになると思う。これまでの、もう少し伝統的なマシンの時代には、レギュレーション変更があるたびに、開幕戦までにあらゆる状況をテストしていた」

「だけど今年のマシンでは、まだ未知のシナリオがいくつも残っている。例えばセーフティカー後のリスタートなど、実際にはテストで再現できない状況があり、それがいくつかのサプライズをもたらすかもしれない。それも含めて楽しみにしている」

シャルル・ルクレール、メルセデスの速さを警戒「想像以上に前にいる」

2026年F1開幕戦オーストラリアGPの金曜日、フェラーリは好調なスタートを切ったように見えた。フリー走行1回目ではシャルル・ルクレールがトップタイムを記録し、チームメイトのルイス・ハミルトンとともにワンツーを達成。フリー走行2回目でも両者はトップ5圏内を維持した。

しかしルクレール本人は、その結果とは裏腹に慎重な見方を示している。特にメルセデスのペースについては強い警戒感を抱いており、2026年シーズン序盤の勢力図についてもまだ楽観できる状況ではないと語った。

「FP1はポジティブに見えたけど、FP2では各チームが少しずつ本当の姿を見せ始めたと思う」とルクレールは語った。

 

「残念ながら、僕たちは少し後手に回っているように見える。特にメルセデスと比べるとそうだ。彼らはとても、とても強そうだ」

ルクレールは、低燃料でのパフォーマンスについてはまだ全貌が見えていない可能性があるとしながらも、ロングランのペースではメルセデスが印象的だったと認めた。

「低燃料では彼らがすべてを見せたとは思わない。でも高燃料ではとても印象的だった。おそらく初めて、彼らとの差がどれくらいあるのか見えてきたと思う。正直、僕が望んでいたより少し大きい」

それでもルクレールは、フェラーリにとって週末のスタートが決して悪いものではないとも強調した。

「一方で、週末のスタートとしてはかなりポジティブだった。明日に向けてすべてを最大化できるよう、引き続きハードに作業していく」

◼️FP2のセットアップ変更は失敗


ルクレールはフリー走行2回目でセットアップ変更を試したものの、その方向性が裏目に出たことも明かした。

「優先すべきことはいくつかあるし、クルマを本来あるべき状態に戻す必要がある。FP2では少し違うことを試してみたけど、フィーリングは本当に変で、かなり悪かった」

 

「まだこのマシンを学んでいる段階だ。テストはとても良かったから、基本的にどこにセットすべきかは分かっている。FP2では少し攻めすぎた方向に振ってしまって、それがうまくいかなかった。でも良いテストにはなった」

 

 

◼️予選は接戦、決勝はメルセデス優勢か


ルクレールは予選では接戦になる可能性を感じているものの、レースペースではメルセデスが優位に立つ可能性を示唆している。

「残りの週末は、すべてをまとめ上げることが重要になる。予選ではかなり接近した戦いになる気がしている」

「でもレースでは、メルセデスにはかなりのパフォーマンスがありそうだ。どうなるか見てみよう」

さらにルクレールは、SF-26を理想的なウインドウに入れることができれば戦える可能性はあるとしつつも、メルセデスの余力がどれほど残っているのか分からないと語った。

「自信があるとは言えない。まだ分からないからね。メルセデスにどれだけの余力が残っているのか分からない。今のところ、僕が望んでいたよりも少し前にいる」

「今夜はハードに作業する。今年はシーズンを通して開発が重要になる年だと思う。日曜日にどこからスタートしてどこで終えるのか、それはあくまで出発点に過ぎない。そこから積み上げて追いついていく必要がある」

「もし日曜日に勝てたら、それは最高だけどね」

キャデラックF1代表、チームにとって歴史的な初日は「長い旅の始まり」

2026年F1開幕戦オーストラリアGPの金曜日、キャデラックF1チームは歴史的なグランプリ初日を迎えた。チーム代表グレアム・ロードンは、慌ただしい一日だったと振り返りながらも、プロジェクトとして重要な第一歩を踏み出せたと評価している。

この日はフリー走行1回目と2回目が行われ、バルテリ・ボッタスとセルジオ・ペレスの2台が初めて同時に走行。テストでは規則により1台ずつしか走行できなかったため、2台体制での実戦セッションはこれが初めてとなった。

◼️キャデラックF1初のグランプリ週末「非常に慌ただしい一日」


グレアム・ロードンは、チームにとってすべてが初めての経験だったと説明した。

「これまで2台を同時に走らせたことがなかったので、非常に慌ただしい一日だった。レギュレーションではテストで1台しか走らせられないからね。プロジェクト全体が“初めて”の連続で、今日もその一つだった」

「ただ、行った作業に目を向ければ、多くのことを達成できたと思う。いくつかアップグレードも投入し、プログラムを進めた。セッション中にはいくつか問題もあったが、珍しいことではない」

「ミラーをいくつか失ったが、こういう問題は修正して改善できる類のものだ」

FP1では両マシンともウイングミラーを失うトラブルが発生し、さらにFP2ではセルジオ・ペレスのマシンにも問題が発生した。しかしロードンは、開幕戦を“最終目標”と考えているわけではないと強調する。

「このプロジェクトでは、メルボルンを最終目標のように見てしまいがちだが、実際はそうではない。もちろんキャデラックF1チームにとって初めてのグランプリだが、これが目的地ではない」

「我々の目的は“レースを始めること”だ。今日の感覚はまさにそれだった。これは非常に長い旅の始まりだ」

◼️FP1順位に過度な自信なし「誰も位置を把握していない」


FP1ではボッタスがアルピーヌのピエール・ガスリーより上位でフィニッシュしたが、ロードンはそれが今週末の自信材料になるとは考えていない。

 

「正直に言えば、誰も自信など持っていないと思う。FP1だからね。誰も自分たちの位置を本当に把握していない」

「我々にはまだ膨大な作業が残っている。ただ、このプロジェクトでは本当に幸運だった」

「インディアナポリスだけでなく、ノースカロライナ州シャーロット、そしてシルバーストンでも、チーム全体が達成していることを間近で見ることができた」

「これは本当に大変な挑戦だ。F1は世界最高のチームスポーツだが、同時に最も難しいチームスポーツでもある」

「競争は信じられないほど激しく、非常に困難だ。我々はそれを理解している」

 

 

◼️家族や支援者にも感謝


ロードンはまた、チームの裏側で支える人々にも感謝の言葉を送った。

「この機会に、チームのメンバーだけでなく、その背後にいるすべての人々にも感謝したい。家族、友人、夫、妻、恋人、家族全員だ」

「チームはその支えの上に築かれている。こうしたサポートなしでは我々はここに来ることはできなかった」

「多くの人が家でこの様子を見てくれていることを願っている」

◼️ペレス「走行不足が最大の問題」

 

 

一方、FP2後にセルジオ・ペレスは、走行時間が不足したことが最大の問題だったと語った。

「残念ながら多くのトラブルが発生してしまった。ロングランをほとんどできなかった。今日一番重要だったのはそこだった」

「十分な走行ができなかったのが一番大きい。明日はもっとスムーズな一日になることを願っている」

「タイヤを試して、自分たちの位置を確認できればいい」

ペレスは、セッション終盤に発生したトラブルについても説明した。

「最後に何が起きたのかは分からないが、エンジン関連の問題のように見えた」

「それが明日に向けて大きなハンデにならないことを願っている。クリーンなFP3が必要だ。明日に向けてデータを集める必要がある」

「まずは前進し、こうした小さな問題でトラックタイムを失わないようにすることが重要だ」

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