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【マスク】
「外に行くときはマスクしないとダメなんだよ」
4歳になる姪っ子がそう言った。
コロナが流行しだして3年目。
流行当時2歳だった姪っ子の記憶のほとんどはマスクをした大人たちの姿であろう。
心のどこかで「偉いな」と思う反面、
「違う、本当は外ってマスクなんかしなくて大きく息を吸っていい場所なんだ」と思って欲しいと願っている。
ちなみに私はマスクやワクチンなどに対して否定派でも肯定派でもない。
そうしたい人はそうすればいいのに。と思っている。
要はどちらが正しく、どちらが誤りだと常に二極化したがる考えがものすごく嫌いなのだ。
中間や曖昧な表現を嫌う人は多いように感じるが、間に立ってどちらの意見も考えながら自分の選択をする。
お互いが納得できる選択肢を作る。ということが何においても大切だと私は思っている。
そんなことを言いたいのではなくて、「コロナ禍」と言うよりも「コロナ感染対策」によって子どもたちの貴重な1年、2年が奪われていることに対しては自分の意見を言いたい。
「今の子どもたちはかわいそうだな」と思っている人はおそらく大勢いるでしょう。
今の感染対策は子どもたちを守るというよりも、明らかに高齢者に対する優遇に思えてしまう。
(これを言ったら多分めちゃめちゃ叩かれるんでしょうね)
「若者から高齢者に移ったらどうするのだ」と植え付けられ、帰省や旅行、冠婚葬祭もお見舞いも面会も何もかもが規制された。
ワクチンもいかに早く摂取できるか。
そしてそれが新たな常識となった。
少し考えれば、政治家にとって巨大な票田である高齢者を優遇することはある意味当然である。
若者向けの政策を掲げても投票に来てもらえなかったら意味がないから。
私はけして高齢者が嫌いだとかそういう想いからこれを書いているわけではない。
私は高校時代、祖母の家に下宿していたのでめちゃめちゃお世話になった経験もある。
ファンキーで尊敬する祖父もいた。
ただ、大人にとってのこの2年。
子どもにとってのこの2年。
これは果たして同じでしょうか。
私たち大人がこれまでやってきた「普通のこと」。
友だちと遊ぶこと、学校行事、旅行、部活、恋愛。
私が子どもの時に親から言われたのはせいぜい「帰りが遅くなり過ぎないように」や「車に気を付けて」くらいだろう。
当然だがそれ以外は制限なく遊ぶことができた。
その中で学ぶことも多くあった、
子どもたちにとっては今いる身近な大人が「常識」になる。
これまで青春を謳歌し、仕事にも全うしてきた大人たちが、大人たちの都合で子どもたちが普通にできていたことを奪うことは仕方のないことなのだろうか。
コロナだから仕方ないのだろうか。
大人たちは一体何から何を守っているのだろうか。
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