.
【理想の保険とは】
 
「人は理想と現実のギャップに気が付くと、購買意欲が出てきます」
 
と、この間保険会社の研修で本社の頭の良い人が言っていた。
 
 
どっかの本でも読んで「それだ!」と思ったのでしょうか。
 
 
なぜそんなひねくれた目線で見るかと言うと、私も昔そんな感じの本を読んだから。
 
 
と言うより、そんなことはモノを売る際には当然のことである。
 
 
何かを売ろうと考えたことがある人にとっては初歩中の初歩かと。
 
 
 
例えば、スマートフォンを使ってどこにいても簡単に調べることができ、いろんなアプリも使ってみたいという理想はあるが、現実にはガラケーしか手元にない。ここにギャップがあればあるほど、買いたくなるというものだ。
 
 
 
車とか、家電などで考えると非常にわかりやすい。
 
興味がある物の最新版などが出たりすると、そこに理想と現実のギャップが生まれやすい。
 
だからメーカーはこの理想となるものを追求し、売り手は顧客にギャップに気付いてもらえるようにあれこれ試行錯誤をする。
 
 
 
じゃあ保険に対する理想と現実のギャップってなに?
 
 
そして研修はこう続く。
 
 
 
「お客様の本来必要な保障額を算出する。そして今加入中の内容を比較してギャップに気付いてもらうのです!」と。
 
新発見でもしたかのような生き生きとした表情で話すその講師の顔が忘れられない。
 
 
 
ハッキリ言ってそれで保険が売れるのならこの仕事を辞める人は格段に減るだろう。
 
 
 
そんなことをしたってこちら側の自己満だ。
 
私はどうしてもそう思ってしまう。
 
この仕事をしてもうすぐ丸4年。
 
いろんな研修をして、いろいろ考えて、いろんな人にも会った。
 
そんなことをして喜んで契約した人に未だ会ったことはない。
 
大前提、そこに顧客の理想はないと私は思っている。
 
 
 
私がこの仕事をしている上で教えてほしいこと、知りたいことは「行った先で何をするか」ではなく、「どうすれば人と会えるのか」だ。
 
 
それを研修などでやったことは一度もない。
 
 
聞いたとしても返ってくるのは、「電話をしろ」と「知っている人に会いに行け」の言葉のみ。
 
 
そんなことを継続していたら、私は自分で自分の心を壊すだろうなと思った。
 
 
 
だから私は「どうすれば人と会えるか」を考えた。
 
 
保険商品ではなく、“保険屋”としての理想を考えた。
 
 
電話をしまくるのもやめ、不必要に会いに行くこともやめた。
 
むしろ保険とは全く関係のない、趣味やプライベートで多くの人と会うようになった。
 
 
保険会社の研修でやったことは何も全く役に立たないわけではない。
 
しかしそれはあくまでも私という人物を買ってくれた人が目の前に座ってからの話。
 
 
それ以外のアドバイスは無視していたら不思議と契約数は言うとおりにしていた時より増えた。
 
 
相談数も増えた。
 
 
ストレスは減った。
 
 
それがすべてだと思う。

#秋田 #秋田市 #本 #本好き #出版 #執筆 #読書 #読書日記 #読書記録 #言葉 #名言 #自信 #メンタル #アスリート #社会人アスリート #自律神経 #本棚 #夢 #カヌー #アウトドア #キャンプ #四駆 #ストレス #保険 #指導法 #選択肢を奪わないための指導法 #コーチング #ポエム #生き方 #働き方