昨日に続いて仏像の話です。

ご興味ある方、お付き合いくださいませ。

 

私が上野に行った時に必ず立ち寄らせていただく場所が

びわ湖長浜kannonHouse」。
 

滋賀県長浜市は 「観音の里」 と呼ばれていて、

集落ごとに観音さまがいらっしゃり、

地元の皆さんが代わりあいながら、観音さまをお守りになっています。

 

私がこの 「観音の里」 を知ったのは、

みうらじゅんさんといとうせいこうさんの 「見仏記」。

数年前に訪れて、レンタサイクルでいくつかのお寺を巡りました。

 

その長浜から、1尊ずつ、観音さまが東京に出張してくださるのが

びわ湖長浜kannonHOUSEです。

 

私が感じる長浜の観音さまの魅力は、

もちろんそのお姿の美しさや愛らしさもあるのですが、

何よりもその距離感。

 

信仰心で仰ぎ見る思いが根底にありながら、

観音さまを身近に感じ、

家族を守るように大切にされてきた。

 

そんな歴史が、観音さまのたたずまいにも

表れている気がするのです。

 

いま、東京に来てくださっているのは、

大吉寺の聖観音さま。

 

 

(ルールを守れば、写真撮影をさせてくださいます)

 

聖観音さまといえば、すっくと立っていらっしゃって、

あまり動きのない印象があったのですが、

この方は少し身体を傾けて、

私たちを歓迎してくださっているかのようでした。

 

「びわ湖長浜kannonHOUSE」

不忍池のすぐそばにある、静寂と透明感に満ちた空間です。