THERMOS VECLOSスピーカー SSA-40Mです。
Amazonで3,000円程度で購入しました。

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夜、音楽を流しながら眠るのが習慣になっています。
この数年仕事で悩む事が多く、寝床に入っても心配事が頭に浮かんでしまい寝付けない為に「音」で紛らわしています。
音源はAmazonMusicから選ぶので「今日は何を聴きながら寝ようかな」と迷うのもストレス解消になっています。

始めの頃はスマホのスピーカーから直接音を出していました。
ですが、音質がイマイチ気に入らなかった事から「音環境」イジリが始まりました。

次は愛用のコンポのスリープ機能を使ってみました。
ところが、コンポではCDとUSBしか使えない為、手持ちの音源に限られてしまうので飽きてしまいました。

再びスマホに戻って・・・。
ドーム型の本体にスマホを差し込むと集音効果で音が良くなるスピーカースタンドを購入してみました。
ところが、スマホを差し込んで使う仕組みなので、音を鳴らしながらのスマホ操作が出来ません。

続いて、家族が使っていたCLOVA Friendsやダイソーの500円スピーカーでBluetooth接続を試してみました。
が・・・。 どの機種も「最小」音量に調整しても「大きい音」なので、家族に迷惑が掛かりそうで断念です。

そこで、外部入力端子が付いているこのスピーカーを購入しました。
大きさは小さい缶コーヒーと同じくらいで、重さはスマホと同じか軽いくらいのコンパクトなものです。
また、メーカーは「サーモス」・・・。
あの「保温容器」を作っている「サーモス」の製品で、真空技術を応用しているそうです。
(ちなみに、現在は先日記事をアップした100均スピーカーと交互で使用中です。)

期待はせずに使い始めたのですが、これが期待を裏切る大ホームラン製品でした。
大きさや重さ、ましてメーカーからは想像もしなかった「超高音質」です。
一般的に高音質と言うと「重低音」を連想しますが、それとは異なったアプローチの音造りで聴かせてくれます。
重低音こそ強く有りませんが、音が濃密と言うか・・・。
ボーカルだと「子音」や「ブレス」がとにかく艶めかしい。
「こんなところで息継ぎしてたんだ」と気付いたり、とにかく声の表現力が優秀です。
1本のスピーカーにも関わらず、音の奥行感も非常にリアルで、ボーカルの後方で鳴っている楽器の配置が眼に浮かぶような臨場感があります。

 

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僕は松田聖子のファンですが、聖子さんの「キャンディ・ボイス」はボーカルが消え掛かる時の余韻が”国宝級”だと思っています。
まさにその「消え掛かる」瞬間の、更に”もう少し先”の「消える瞬間」の息使いまでがハッキリと聴き取れます。
改めて、全部のCDを聴き直して感動に浸ってしまいました。

流石に夜に小さい音量で聴く時はそこまで艶めかしさは感じられませんが、それでもボーカルの聴き取り易さは別格です。

残念な事に「サーモス」はスピーカー事業から撤退したそうですが、この技術を継承してくれるメーカーは出てこないのでしょうか・・・。
いやぁ、マジで凄いスピーカーです。
小さな巨人。 いい買い物をしました。