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”リユニオン”

70年代フュージョン・シーンを席巻したシーウィンドが復活!

70年代初めより“OX”というバンド名で活動をしていたボブ・ウィルソンと
ラリー・ウィリアムスが、ホテルのラウンジで歌っているポーリンと出会ってスカウト。
その後、活動拠点をLAに移し”島から吹く自由な風”を表す“Seawind”に改名して
アメリカ西海岸を中心に音楽活動を続けました。

ドラムスのハーヴィー・メイソンに認められ、
1977年にデビューアルバム『シーウィンド』をCTIよりリリース。
アルバム曲『The Devil is a Liar』がグラミー賞にノミネートされました。
翌78年には同じくCTIより第2作『太陽の伝説』をリリースしています。

その後A&Mに移籍し、79年に『ライト・ザ・ライト』を発表。
翌年にジョージ・デュークのプロデュースにより『海鳥』をリリース。
この4作目で事実上解散し、ボブ&ポーリン・ウィルソン名義による
『サムバディ・ラヴズ・ユー』をリリースしていますが、
シーウィンドとしての活動はこの『海鳥』が最後となりました。

最後の作品から、何と「29年」の歳月を経てシーウィンドが復活です。
その間、ポーリン・ウィルソンはソロとして、
ラリー・ウィリアムスは多彩な才能を随所で発揮してきました。
個人的にはGRP系のフュージョンが大好きなのですが、
リー・リトナーのアルバムとかでラリーがよくクレジットされてましたね。

今回の再結成はジェリー・ヘイを除く6人のオリジナル・メンバーと、
シーウィンドの前身「OX」に在籍したラリー・ホールの7人。
曲は新曲7曲とセルフ・カバー5曲で構成。
セルフ・カヴァーに関してはオリジナルの質感を崩さないようにしつつも
新たな試みを行なっています。
たとえば「He Loves You」ではジェリー・ヘイのフリューゲル・ソロ部に
グラミー賞でお馴染みのスーパー・ヴォーカリスト”アル・ジャロウ”の
スキャットを挿入するなどです。

サウンドを説明すると、荒っぽい例え方で言えば、
初期の高中正義を聴き終えたような感じ?。
キャッチーなメロディー・ラインが少し80年代っぽくて、
メチャクチャ夏を感じさせる爽快なアルバムに仕上がっています。

お勧めは2曲目の「ケプト・バイ・ユア・パワー」かな。
少しラテンぽい感じもするアップテンポな親しみやすい曲です。
新曲は”歌もの”が3曲、”インスト”が4曲。
ホーンを含め、ポップで難易度の高い演奏力は昔のままです。
女性ヴォーカルとホーンアンサンブル、リズムなど音楽の醍醐味が凝縮された
現代では稀少なサウンドが蘇ります。

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