SONYでは最近ブルーレイの技術を使った高音質CDを
連続リリースしています。カーラ・ボノフもその仲間入りです。
これは1979年の作品でソング・ライティングのみならず
シンガーとしても飛躍をとげた傑作です。
ソングライターとしての才能をリンダ・ロンシュタットに見出され、
シンガーとしてもデビューした「西海岸の歌姫」カーラ・ボノフの
セカンド・アルバムです。
恋する女性の心をストレートに表現し、女性のもつ芯の強さを
巧みに歌に綴った作品は大変印象的で、シンガーとしても飛躍をとげる事になります。
しっとりと歌いこんだバラード「Restless Nights~ささやく夜」や
CMにも使われた「Trouble Again~涙に染めて」等代表曲が収録されており、
ジェームス・テイラー、ザ・バンドのガース・ハドソンなど
ベテラン・ミュージシャンのサポートも彼女の歌を際立たせる事になりました。
彼女はリンダ・ロンシュタットと歌唱が似ているような感じがありますが、
リンダよりも更に「乾いた」感じが強いように思います。
そして、その微妙な違いで僕は彼女がとても好きになりました。
非常に寡作な人なので今までで4枚?しか出してませんが、
十数年前に来日したときには1曲でもいいから生歌を聞きたさに
ライブへ出向いた記憶があります。
あえて1曲あげるとすれば、タイトル曲がイチ押しです。
なお、バック・ミュージシャンはコーラスで
ドン・ヘンリーとJ.D.サウザーが参加しています。
イーグルス・ファンにはたまりませんね。
また、寡作なアルバムはどれも完成度が高いため
一枚に絞ることは難しいと思いますが、個人的に良く聴くのはこのアルバムです。
リンダ・ロンシュタットがかなりの頻度でこの人の曲を取り上げていますが、
このアルバムではロック・チューンの「TROUBLE AGAIN~涙に染めて」
が取り上げられています。
また、リンダの他にもこの人の曲をカヴァーする人はたくさんいるようで、
このアルバムの曲のカヴァーを良く耳にします。
タイトル曲は名曲中の名曲ですが、その曲を含めて、
「ONLY A FOOL~ただひとり思い」や「THE WATER IS WIDE~悲しみの水辺」など
バラード系の曲が充実しています。
この人のバラードはクールな歌い方のためか、湿っぽくなり過ぎず、
ドライすぎることもなく嫌みにならないところが非常に心地よいです。
ちなみに現在も「ブリンドル」(ケニー・エドワーズ、アンドリュー・ゴールドらが参加!!)
というバンドのメンバーとして地道に活動しているそうです。
まさに「西海岸の歌姫」と呼ぶに相応しい人です。
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