先日、ついに来日を果たしたコールドプレイ。
”美しき生命”で、どんな変化を遂げたのだろうか。
第51回グラミー賞において計3部門を受賞したコールドプレイ。
その授賞式が行われたのはロサンゼルス現地時間の2月8日で、
アメリカを出国したのが翌9日で、日本へ入国したのは2月10日。
来日公演初日の前日ということになる。
だから、移動の疲れがパフォーマンスに影響するかと思ったら、
さすが世界一のバンド、イクスキューズなんてものはどこにもなかったらしい。
終始ノリノリのパフォーマンスだったそうだ。
ライブで驚かされるのは、例えばライティングだそう。
その数はとくに多いものでもなかったけれど、
信じられないくらい”美しい”ライティングだったそうだ。
あくまでも楽曲を演出するためだけにあるという
この上ないセンスを感じられるものだったそうだが、
つまりはそれがコールドプレイなのである。
ボーカルも演奏も歌詞もアレンジも徹底的なシンプルさで
アウトプットすることによりメロディのすばらしさを浮かび上がらせ、
歌を”聴かせる”というスタイル。
それをデビュー時から貫いているからこそ、
今回のツアーの軸となった最新作『美しき生命』収録曲と
過去の代表曲を同じステージでプレイしても、
観客に温度差を感じさせることがなかったのであろう。
ちなみに、最近の話題では。
U2のボノがBBCのラジオ番組に出演中、
コールドプレイのクリス・マーティンを“うぬぼれや”と呼んだそうだが、
マーティンは意に介せず「U2とはレベルが違う」と、
逆に彼らを称賛しているらしい。謙虚さが素晴らしい。
マーティンは「僕らが敵同士だなんて素晴らしいよ…。
これも冗談だけど」とご謙遜。
その後、U2をこうリスペクトした。
「僕ら、どのミュージシャンのこともリスペクトしている。
とくに、メンバーを変えずに長いこと活動し続け、
いつも素晴らしいってバンドをね。
U2を超えるのが難しいのは、僕らはまだ4枚のアルバムしか出してないということだ。
いま、5枚目のアルバムを出したバンドと競ってるところなんだ。
彼らが『Revolver』(ザ・ビートルズ)や『The Joshua Tree』(U2)を
作っていた段階にようやくたどり着こうとしている。
レベルが違い過ぎるよ」だと言う事だ。
ますます、コールドプレイが好きになりそうだ。