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”Weather Report”

3作目として1981年に発表されたアルバムの再発盤です。

このアルバムから起用された(と記憶してますが)佐藤有三プロデューサーは、
姉・宏美の路線から脱却するために、職業作家ではなく、
あえて新進気鋭のミュージシャンに作詞作曲を依頼して出来上がったそうです。

10曲中8曲のタイトルが英語やカタカナから推察されるように
当時流行の先端にある洋楽志向の作品になっています。

1曲目はウエストコースト風サウンド(大村雅朗アレンジ)にのって、
新しい岩崎良美の幕開けを体感すること間違いなしの「Good-day Sunshine」。
「I Think So」は体調が優れている時に再録音した新テイク版。
「La Woman」「東海岸イーストコースト」は南佳孝作曲。
「City ポルカ」は来生えつこ作詞・来生たかお作曲。
「Baby Love」は尾崎亜美作詞作曲。
彼女がロック・モータウンに親しんだリズム感が生きている
「今夜は私RICHな気分」も新テイク版・・・等々。

アルバム第1、2作目が70年代歌謡曲の影響を残した作品だったのに対し、
この作品は岩崎宏美さんの妹という呪縛を解き放って、
新機軸を打ち出し、高いクオリティで実現したアルバムです。
発売元のキャニオンも力を入れていて、
「Half speed cutting」の高音質盤を販売してました。

以降、同期の松田聖子に勝るとも劣らない良質の
コンセプト中心に作られていくアルバムのスタンダードとなっています。

当時のシングル集も付いたお勧めの名盤です。

そういえば、デビューにあたり
姉・宏美の影を嫌って芸名をもらいたいといっていた良美さん。
このあたりから、自分らしさを確立して行くんですね。