医療が発達して今は最短で発熱から12時間後、3分でインフルエンザの反応結果が出るようになっているそうです。

さまざまなワクチンが生まれ、B型肝炎ワクチンなんて世界最先端の物まで生まれ、赤ちゃんの定期接種に入っています。

保育無償化も始まり、子どもたちのための社会に、なんて話ですが。

保育無償化によって保育士を辞める方も増えています。

そんな時に転職先として人気の保育園はどのような働き方改革をしているのでしょうか。

 

■保育士が集まる保育園の働き方改革

●次年度からの保育料の値上げを保護者に通知

知らない保護者もいますが、保育無償化には月にいくらまでという上限があります。

保育料がその上限を超えると保護者は保育料を支払うことになるのです。

「便乗値上げ」と話題になりましたが、保育料を値上げすれば上限からあふれたものが保育園の運営にあてられ、保育士に還元されるでしょう。

まずは保育士の受け皿をきっちりしなければ、保育士不足、ひいては待機児童問題の解決につながりません。

施設はあって、預けるお金が必要でなくても、保育してくれる人材がいないのですから、子どもたちを受け入れることができないのです。

大変な仕事で達成感はありますが、全業種の平均月給より10万円も少ないのが保育士の現実です。

給与の引き上げ、家賃の補助、託児施設で保育士の子どもを預かるなど、多くの支援策を打ち出して、生活基盤が安定し、余裕をもって子どもたちと向き合える環境作りをしている保育園が今後保育士が求める職場になるでしょう。

その際に保護者から「便乗値上げ」など反発がないように、しっかりと説明をする必要があります。

その際に保育ICTシステムを導入していれば、説明会の資料やお知らせなども一斉に配信することができ、しっかりと説明できている園は、保護者の信頼も厚いといえるでしょう。

 

●保育ICTシステムの導入

保育士の事務作業の中でも大きな負担となる日々の連絡帳への記入。

それを手書きからICTシステムの連絡帳アプリへと変更している保育園がじわじわと増えています。

これまでは手書きの方があたたかみがあると言って主流でしたが、保護者もどんどんデジタル世代になっているので、保護者の方の書き込みも気軽に時間を気にせずやり取りできるアプリの方が良いという方が増えてきました。

毎日保育園での子どもたちの様子をスマートフォンで撮影した保育士がコメントを付けて保護者に送信します。

これまで口頭で伝えていたつかまり立ちの様子やお友達との関わり合いの様子も画像でお伝えできるので、保育士とのやりとりが密になっても対面で時間を長く取られるということは減っているでしょう。

こうして、少しでも保育士の業務負担軽減に投資している保育施設は転職先に選ばれやすい傾向にあります。

 

●手作りの装飾をなくす

これまで壁の飾りなど保育士がほとんど手作りしていました。

保育時間外に作成するので、残業をするか、持ち帰って作業することになります。

現状でも保育士不足に困っていない保育園は、保育以外の業務を極力無くして決められた勤務時間の中でしっかり園児と向き合える環境を整えています。

壁の飾りの作成を無くし、子どもを担当する保育士を決めて、交代で休みやすくするなどの働き方改革を行っているのです。

連休3日も可能で、副業も認められている園もあるとのこと。

保育士の負担軽減と質の良い保育が実践できることを公表すればそこで働きたいと感じる保育士は沢山いるでしょう。

子どもたちのために働きたいと本気で保育を行いたい保育士は、保育に集中出来る環境が整っている保育施設に魅力を感じるのです。