こどもの教育や学習のことを考えるにも、とても参考になります。
これをススメてくれた後輩は、元々超スポーツマンで、会社のスポーツチームのコーチをしててね。
選手の育成のために、教育や育児についての本をたくさん読んでいるらしいの。
ほんとね、後輩からも、学ぶことが、たくさん!
この本に書いてあることは、わたしが漠然と思っていたことに、とても近くて。
例えば、わたしは、中学受験対策を考えたときに、低学年の今、力を入れるべきは、興味の幅を広げることだ、と、ずっと思っていたの。
それもあって(それだけじゃないけど)、今息子に、色々な体験をさせているのだよね。
でもわたし、結構理屈じゃない感覚人間、直感人間なので、なぜか、というところが、あまりわかってなくてね。
よくわかんないけど、なんとなーく、そうした方がいいかなー、くらいの。
直感。
でもこの本を読むと、その説の論拠がわかる感じ。
やっぱりね、人間の学習において「興味を持てるかどうか」とか「その学習に意味を見出だせるかどうか」って、すっごく大きいのです。
それで、学習効果が全然違ってくる!
わたしは、中学受験の勉強には、特に苦労してなくて。
それはわたしの受験が数十年前のもので、今よりチョロかったからだ、という考え方もできます。
でも当時にだって、成績が上がらなくて苦しんでいた子たちはいたんです。
でもわたしはそうじゃなかった。
そうな子もいたし、そうじゃない子もいた。
何がその違いに繋がったか?と考えると、やはり、学習内容を「おもしろい!」、「たのしい!」と、思えるかどうか。
そこじゃないかなぁ、と、わたしは思っているのです。
これ、あんまり世の教育本とか受験対策本に書いてないことだと思うのだけど、実はめちゃめちゃ重要なポイントじゃないかと思ってる……
いかに、知的好奇心を養うか、ということ。
やはりね、人間「おもしろい!」と思えたら、学習効果が飛躍的に向上するんだよ。
大きいのは元々の脳の処理能力?とかじゃない気がする。
楽しめるかどうか。
しるは好むにしかず。
好むは楽しむにしかず。
って、孔子も言ってるようにさ。
やはり、楽しめることが、最強、なんじゃないかと、思うの。
わたし。
同じ100個のことを、暗記しなきゃいけない場合。
興味ないけど頑張って覚える人は、楽しくて興味があって、知らない内に覚えちゃう人に、敵わないんだよ。
いやもちろん、受験には努力も必要不可欠なんだけど。
「興味が持てる」ことは、こどもたちの学習を、ぐーん!と、楽にします。
なので、今意識するのは、こどもが、たくさんのことに興味が持てて、たのしい!おもしろい!興味深い!と思えるようにすること、かなぁ、と。
大事なのは、実は、能力ではなくて、メンタリティな気がする。
受験勉強で覚えなきゃいけないことを、今一生懸命暗記しても。
それ、高学年になって、そのことに興味ある子が覚えようとしたら、瞬時に覚えられることだったりすると思うのです。
小学校高学年の子の暗記力って、すごいもの!
それよりも、今は、いかにいろんなことに興味関心が持てるようにするか??という、そこかな、と思います。
そっちの方が、後々すぐ追い付かれない差に繋がるかなぁと。
よく「先取りしていれば、得意になり、得意なら好きになる」ということが言われます。
それも事実だと思います。
ただ個人的に「自分は他の子より得意だからこれが好き」という気持ちって、本当にそのことそのものを好きで楽しめるのよりも、やや「弱い」と思うのですよね。
所詮他人との比較で考えてしまっているというか。
他人がどうだ、点数がどうだと気にしないで、ただ単に「これ、おもしろーい!」とワクワクできる子が、やはり最強じゃないかな。
先取りさせて「得意」にさせようとする余り、こどもがそのことそのものを「おもしろい!」と感じる機会を奪わないように、というのは、気を付けなければならないところだと思います。
先取りが悪いということではなくて、先取りしつつ「これ、おもしろい!たのしい!」と感じることのできる心を育てることができれば、それが最強ってこと。
イヤイヤ先取りさせられたり、得点で他の子に勝つことばかりに意識が行ってる子は、「おもしろーい!たのしーい!」と思える子が、高学年になって受験勉強始めたときに、アッサリ抜かれる可能性があると思います。
「学習習慣を付けた方が良い」とは、よく言いますが。
同時に身に付けた方が良いのは「興味習慣」ではないかな?と。
いろんなことに興味を持って、それを学ぶことを楽しむ、ということの、習慣化!
我が家は当面、そこに力を入れていきたいと思います。