ギュウできない。 | 東京ワーママdiary★小6抄録。母は中年の危機。

東京ワーママdiary★小6抄録。母は中年の危機。

アラフォーワーママの毎日。
一人息子は小学6年生になりました。

夜、お風呂の後。

化粧水やらをつけて、おもちゃの部屋に行くと、息子が泣いていた。

尋常じゃない様子で。

ぅあぁぁあああーーーーーー、と、声を引き絞るようにして、涙と鼻水をこぼして、泣いていた。

「どうしたの?!」

と、駆け寄り、抱き締めても、しばらく返事がなく、泣き続けている。

足の小指でもどこかにぶつけたのかと思って聞いたけど、首を横に振る。

しばらく待って、ようやく、しゃべってくれた。





「大人になったら……ギュウできない……!!えーん



号泣。



こんな、コミカルな顔文字えーんでは、全然表現できない。
本当に本当に、悲しそうな、悲壮な顔だった。


びっくり。





ずっと前に、わたし、こんなことを言ったのです。

「ヤヤちゃんが大人になったら、もうギュウできないもん。今のうちに、させておいてね照れ

と。
そういって、ギュッと抱き締めたの。

わたしにとっては、何気ない言葉だった。

でも、息子には、それ、すごくすごく、ショックだったんだよね。




それ以降、時々思い出したように、「大人になったら、ギュウできないの?ショボーン」と聞いてきたり、「大人になっても、ギュウできるよっ!プンプン」と言いながら不意に抱きついてきたり、していたのです。

今日も、この事件の少し前に「いつになったら、お別れ?」と聞いてきて、「お別れ、しないよぉ。大きくなっても、恐竜の群れみたいに、一緒だよぉ?ニコニコあせる」と言ったり、していたのです。




そのたびに、そうね、ずっと一緒ね、わかったわかった、と慰めて?きたつもりだったけど……





息子の心には「大人になったら、もう、お母さんとギュウできないんだ…………ショボーン」ということが、重く、重く、のしかかっていたのだと思います。

ごめん。

ごめんね。

大きくなったら、息子は、わたしに抱き締められるのを、嫌がるようになるでしょう。

それは、事実。

でも、今の息子には、そんな未来のこと、わからないし、想像もできない。
だから、そんな話をされても、悲しく、絶望的な気持ちになるだけなんだ。






わたしは、息子、男の子だし、今はこんなに母親大好きでも、そう遠くない未来に離れて行くってわかってて。

だから、自分がさびしくないように、予防線を張る的な意味で、大きくなったらお別れ、みたいな話をしてしまったり、していたのです。

でも、今の息子には、いい迷惑だったね。

ごめんね。
本当にごめんね。

弱く、まだ柔らかい心を傷付けた。

「ずっとずっと、一緒だよ」

そうはならないって知ってるから、母は少し切ないけれど、息子がそう言ってほしい間は、そう言うことにします。




息子ね、わたしの膝に抱かれて泣きながら「お父さんと、離れているの、いやだ。お父さんと、バイバイしたの、いやだった」とも、言っていたの。

今日、単身赴任先から来ていたオットが帰っていって。

やっぱり、さびしいよね。
すごく。 

「おかあさんがいるから、へいきだよ!爆笑」と、昼間言っていたけど、平気じゃないよね。

そういう寂しさがあるから、わたしとの別れ、という話にも、これだけ敏感なのかな、と思います。




えーんえーんえーんえーんえーんえーんえーんえーん