ぼくの鳴尾北保育所 民営化ってなに? -3ページ目

保育について考える

年末も押し迫った昨今。

今年を振り返ると、私にとって 「保育について考える」 1年だったと思います。

 

他市で0歳児だった我が子を保育所に1年間。

いわば何の深い考えもなく預けていたわけではなかったけれども、それでも今年ほど 「保育」 ということについて考えや思いを巡らせたことは無かったと思います目

 

私は仕事柄、集団保育が可能な軽度の障害児をはじめ多くの重度の障害児、被虐待児と接しています。

 

おそらくはみなさんには想像もつかないような障害や状況を抱える小さな子どもたちです。

けれども彼らと接しているなかで、私が常に感じているのは、「どのような子どもであっても適切な保育を受けることによって、集団の中で成長し、自立していく力を身につけていく」 ということです。

それゆえに、公立保育所の民営化については我が子のことを抜きにしても思い入れが深くなってしまっていることは否めませんかお

 

 

障害児保育を話題に出すと、公立保育所の民間移管問題とのからみがややこしくなって本質が見えなくなっても困るのですが。。。汗

 

東京都渋谷区に 「こぐま園」 という保育園があります。(ホームページはこちら→こぐま園 )

 

目黒区の教育相談室で当時2才と5才の重症心臓病の女の子二人が出会い仲良く遊びました。

「こういう子どもこそ注意の行き届いた保育の場が必要なのに」

と痛感した二人の母親が
「日々成長していく子どもたちが安心して通える保育の場を作りたい」
と願ったのが、こぐま園の出発点となりました。
 

 

「こぐま園」 は本来であれば、公的機関が担うべきである障害児の保育と教育を30年以上にもわたって行ってきました。

しかも在園児父母・卒園児父母・保育者・その他、理解・関心のある方たちの役員会の運営で成り立っています。

 

「心臓の悪い子どもたちを集めて保育をするなんて事故が起きるに決まっている」

  

多くの人がそう感じてもおかしくないなかで、この園は現在までに200人を超える卒園児を大きな事故もなく送り出しているそうです。 

「こぐま園」に関わっている多くの人たちの静かで強い情熱は、常に心臓病を抱える子どもたちへの 「保育」 のあり方について向けられています。

 

自分たちの意思で、自分たちの力で立ち上がり、役所を動かし、心臓病児の自立に対する社会の理解を変えてきた「こぐま園」 の存在を知ったとき、私は母であり、父であり、家族であり、保護者の思いはそれだけの大きな継続した力になるということに勇気をもらうと同時に、自分がいかに 「保育」 に関して実は無関心であったのかを思い知らされました。

 

公立保育所の民営化について考えるとき、どうしても我が子が受けるであろう影響に目が向きます。

それはとても当たり前のことだと思います。

 

けれども。

「当然のごとく卒園するまでお世話になれるものと思っていた」保育所が民営化によって無くなってしまうかもしれないという状態にある今だからこそ、「保育」 について考えて見つめ直さなければいけないと私は感じています。

 

 

とても難しくて。

とてもじゃないけれど、答えはない。

 

 


今はこんなこと考えたくはないけれども。

もしも民営化になるという事態が確定してしまったときには、私たちは子どもたちの保育環境の変化を最小限にとどめるべく、いま受けている鳴尾北保育所での 「保育」 を継承していくための努力を保育士さんたちとともにしていかなくてはいけないのだから。。。

 

 

ぐるぐるぐるぐるロボット

考えてばかりで空回り。

 

 

きっと、みんなも一緒だよね。

今年も来年も 難しい宿題だらけの毎日。

 

それにしても・・・

今年の108つの煩悩の鐘はすべて保育所がらみになりそうだわ。。。。ベル

クリスマス

クリスマスツリークリスマスツリー

 

みなさんは素敵なクリスマスを過ごされましたか?

 

私たち鳴尾北保育所の最寄り駅(?)のJR甲子園口の駅前のクリスマスツリーも綺麗にイルミネーションされていたんですね・・・キラキラ

  
クリスマスの甲子園口駅前

(↑ あまり綺麗に撮れてませんが・・・汗

 

毎日、お迎えのために脇目をふらずに猛ダッシュDASH!していたので気づいていませんでした。

 

 

ちなみに我が家では

 

「働いているから」

 

っていうのを言い訳にしたくないので、クリスマスやら正月、節句などなどイベントや行事のときには張り切って夫と子どものために料理に腕を振るうことにしていますグッド!

 
クリスマスディナー
 

ローストチキン

シーフードパエリア

ミネストローネ。。。

 

キッチンも燃えんばかりにフル稼働でしたが、私も燃え尽きましたショック!(ちなみに材料費で家計にも火が!メラメラ

 

 

もうクリスマス。。。

もうすぐしたら、年末。

そして・・・お正月鏡餅

 

 

振り返れば、7月に西宮市立保育所民間移管計画(案)が発表されてから今日まで本当に長かったけれどもアッという間でしたDASH!(どっちやねんって?!)

 

 

とにもかくにも・・・

 
乾杯
 

家族そろって乾杯ワイン

 

 

来年の今頃には、保育所のことでも乾杯できたらいいのになぁ得意げ

 

 

追伸。

 

朝、我が子にサンタクロースがプレゼントをくれたことについて話をしていたときのこと。

 

  

我が子

「こぇ、シャンタさんがくぇたの(=これ、サンタさんがくれたの)」

 

 

「良かったねぇ。サンタさんがくれたんだラブラブ いいなぁ・・・お母さんにはなーんにもなかったよしょぼん

 

 

我が子

「・・・・・・・・」

 

 

しばらく考えこんでいた我が子。

隣の部屋から、あるものを持ってきて私に差し出しました。

  


我が子

「はい。こぇ、シャンタさんくぇたよラブラブ

(=「はい。これ、サンタさんくれたよ」)

 
署名用紙?!
 

・・・・・署名用紙。

(´д`lll)

 


 

サンタさん・・・・・

署名よろしくお願いしまぁ~す。

って・・・・クリスマスぐらい勘弁してくださいダウン 

 

我が子にしてみれば、「お母さんが喜ぶもの」 = 「署名」 になってるのか???

請願署名の審議

12月。

どこの自治体でも、そうであるように私たちの西宮でも議会がありました。

 

私たち鳴尾北保育所では、今回の議会にあわせてある請願署名の提出をしました。メモ

 

 

「市立鳴尾北保育所の民間移管計画(案)について在園児およびその保護者の不安を解消するための請願」

 

 

請願主旨

 

私たち鳴尾北保育所保護者は、平成19年7月に、当保育所の平成21年4月の民間移管計画を含む3保育所の「西宮市保育所民間移管計画(案)」を市より渡されました。突然のことで混乱し、このままどうなっていくのかと戸惑うばかりでした。

 

私たちが当保育所を選んだのは、自宅に近いという理由だけではありません。事前に施設を見学させていただき、先生方と過ごす子どもたちの様子を見たり、いろんな方から評判を聞いたりとそれなりの情報をもとに、「やっぱり、ここにお願いしよう」と決め、申込みをいたしました。入所後は、特段の考えもないまま、当然のごとく卒園するまでお世話になれるものとおもっておりました。民営化となれば、運営方針も変わるだろうし、計画案では平成21年4月をもって保育士は全員入れ替わるとのことで、現在在園の0歳児クラスから3歳児クラスの子どもや保護者にとってみれば、建物は同じでも、中身は全く別のものに変わってしまうのでは、と不安でなりません。私たちの願いは、平穏無事に子どもたちが健やかに育ってほしい、今と変わることなく、同じように、保育を受けられればという、ただそれだけです。

 

今ひとつ、私ども保護者の心配は、先生方が変わってしまうことにあります。私たちが安心して子どもをお願いし、働きに出られるのも、今おられる先生方が保護者にとっても子どもにとっても、信頼に足る方であるからこそです。むろん、担任の先生は毎年変わりますが、全ての先生がいなくなるわけではなく、2、3人ずつだったと思います。それが短期間ですべての先生が入れ替わるとなると、子どもの負担、環境の変化はどれほどかと不安でしょうがありません。

 

思うに、市の財政が厳しく、私たちも痛みを分かちあわなければならないというのであれば、その痛みを一番に受ける子どもたちの幸せと安心・安全を第一に、保護者の不安も解消できますよう、互いに努力することが大事ではないでしょうか。私たちも民間移管を考えるにあたっては、未来を担う子どもたちをどのよういそだてていくのかという視野のもと、長期的な計画も考えながら、行政とともにみんなで取り組んでいかなければならないと思っております。

 

どうか私たちの思いをご理解いただき、子どもや私ども保護者の不安を取り除くため、以下の事項を請願いたしますので、ご高配のほどよろしくお願い申し上げます。

 

 

請願項目

 

1.子どもを取りまく保育環境については、現状を維持するよう最大限の努力をお願いします。

 

                                                      平成19年12月12日

 

西宮市議会議長 様

 

 請願者   市立鳴尾北保育所 保護者有志

 

 

この請願を作るにあたっては、父母会総会を含めて民営化対策委員会、紹介議員との調整など時間がない中で有志の方々が一生懸命、会議を重ねて提出まで辿りついたようです。

 

そして議会における審議の結果としては、「継続審議」 となりました。


 

請願や陳情が議会において採択されるということは、市民の代表である議会が、その要求内容を「妥当であり、実現するべきである」と判断したことになります。
ですから、請願や陳情が採択されることには大きな意味があると言えるでしょう。
 


「保護者の方々が不安な気持ちは良く分かるけれども・・・・。しかしながら、他にも行政的な課題はたくさんある。議会として、この問題だけを持ち出しして『早急に解決するべき』ということは出来ない。」
というのが、おおよそのところでしょうか???

ま、あくまで予想の域を超えませんが。
 

私個人的にはこの請願には関わっていないので、本来なら意見を言える立場ではないのですが。。。ガーン

 

「公立保育所の民営化に反対」と強く訴えているわけでもなく、保護者の不安を訴えるのみに留まっている1項目の請願であるにも関わらず、「採択」ではないということが素朴な疑問・・・。

 

 

請願といえば。

 

四街道市では

 

1.四街道市立千代田保育所を今後も公設公営で存続させてください。
2.公立保育所への指定管理者制度導入の「方針の白紙撤回」を求めます。

この内容の請願が無事に採択されましたねクラッカー

 

同じ思いでいる他府県での保護者の方々の活動が実を結ぶことは我がことのように嬉しいですラブラブ

 

 

私たちも3月の議会で「白紙撤回」を求める請願を提出する予定ですが・・・。

どーなることやらあせる

とにもかくにも年内は西宮市当局の動きもどうやらなさそうなので、穏やかな気持ちで年を越したいものです。