「お、おい。ちょっとまってくれ。」 

「・・・・・・・何か用?」
彼女は振り返って言った。

よく見るとなんていうか・・・・・・すごい露出度の高い服装をしている。見ているほうが恥ずかしくなってくるような感じ。

お、そうだ何か言わなきゃ。

「えっと、君の連れてるそれ、一体なんだ?たぬきか何かなのか?」  
とりあえず疑問におもったことを聞いてみた。

「たぬきじゃないわ。この子はチャンプル。友達なの・・・・・・・」

とりあえずペット的な何かだということは分かったんだけど一体なんていう動物なのかということが知りたかったんだけどな、俺は。

「シーサー。この島の守り神。」

シーサ?ブラマヨの小杉のギャグのことか・・・・・・・・・ イヤ、誰かツッコめ。悲しくなってきた。
 
そんなアホなことを考えていると、「ミナー!ミナー!」女の子の足元にいたシーサー君「仮名」
が突然大声で叫び始めた。
なにかにおびえているように見えるんだが気のせいか?

「チャンプル?まさか妖が近くに!?」

その時、茂みの中から大きな怪物が出てきた。これは俗にいう赤鬼というやつか?体が赤く
一つ目で角が生えている。

「ウガ~~~~~~~~~!」
なんとも安っぽいというか、特撮ものの怪獣みたいな感じでそいつは叫んだ。

ベタにいくと普通ここで金棒とか持ってるんだろうけど、そいつが持っているのはナタ。
人の体なんか真っ二つにしてしまいそうなやつ。

そいつがこっちに向かって走ってくる。 これはまずいんじゃないだろうか?
俺の人生はここで終わりか!? おもえば苦しい人生だったよな~~~

そんなことを結構まじめに考えている俺。そんな俺に向かって赤鬼がナタを振り上げたその時、

ドッス

鈍い音がした。

きずけば怪物には数本の矢が刺さっていた。

「ヴォォォォォォォォォーーーーーーーーーーーーーー」
断末魔とともに怪物は白い光となって消えていく。

俺はその光景を見てただ立ち尽くしているのだった。