家内の好きな落語家の噺をきくために、浅草でまちあわせをした。浅草はしばらくいっていないので、早目にでかけて街をあるくことにする。まずサイクリング用のバックなどで、50年以上愛用している犬印鞄にむかうと、馬道通りにあった店がなくなっていた。先日御徒町にいった際も、百貨店に入居していた犬印がなくなっていて、ガッカリしたのだ。店舗を移転するにしても、浅草からは離れていまいとおもって検索してみると、伝法院通りに店はあった。
ここで仕事用のバックをさがした。私は定年退職をしたがおなじ仕事をつづけている。それでかっちりとしたスーツやバックをもたなくともよくなっているので、ふだんでもつかえるカジュアルなものを物色した。
これがいい感じだ。いまつかっているショルダー・バックがこの色なので、べつの色味で。
浅草にくると呉服店をまわる。まず新仲見世のヒロヤ呉服店にゆくと、なくなっていた。大きくて、在庫も豊富な店がドラッグストアになっていて、絶句した。びっくりしたなぁ。ならびにある帯の専門店の帯源さんが健在なのが救いだ。それにしても外人さんがおおい。観光地はどこもそうだが、半分は外国の方たちだ。
奥山にある中古の和服をあつかう『ちどりや』さんにゆくと、ここも店がなくなっていた。これまたショック。手頃な品が多かったから、たよりにしていたのだけにがっかりしてしまった。
ひさご通りにある江戸たいとう伝統工芸館にゆく。ここで何度も展示品のオークションに参加したのだ。
2階のゆくと展示品はすくなくなっていた。
ほしいものもないなぁ。
ひさご通りにある蕎麦屋の前には以前となじくドゥカティーがとまっていた。外車の2台は健在だ。ひさご通りをぬけた先にある言問通り沿いにある、足袋などをあつかう、めうがや(みょうがや)という店も、なくなっていた。いやぁ、まいったなぁ。
家内と天ぷら屋でおちあった。雷門ちかくの三定である。
上天丼となめこ汁を注文する。これから落語をきくから酒はのまない。天丼は甘くない独特のあじつけで満足した。
東武スカイツリーラインで浅草から二つ目の曳舟にやってきた。駅から10分ほどの墨亭という施設にゆく。元は化粧品店だった昭和の店舗をリノベーションした建物だ。
2階が会場になっている。六畳二間ほどのつくりだ。
2階につくられた高座。
客は10人ほど。ここで落語をたのしんだ。二ツ目の噺家の独演会。