大学卒業までおよそ2カ月。
勤務先も決まり、地元を離れることが決定したために2年半ほど続けた子ども将棋教室のボランティアもやめることになりました。
そこで培った経験を元に自分なりに指導のポイントを振り返ってみようと思いました。
初級者に早指しを推奨するわけ
まず初めに言葉の定義として、初心者=ルールが曖昧で一局を全うすることに不安がある人、初級者=棋力は低いが終局まで全うできる人、としておきます。
初級者が中級者へとステップアップするために何が足りないかというと、簡潔に言えば実力です。
では実力とはなんなのか。
技の引き出し(手筋)の数と、その技を使うタイミングですね。
じゃあどうすれば身に付くのか。
一言で言えば『外部から取り入れる』ことに尽きます。
自分にない引き出しなのだから当然と言えば当然ですね。
唸っていれば出てくるなんてこともほとんどありませんし、浮かんできたとしても組み合わせによるものなので、中級者に満たない初級者がそれに期待するのは遠回りなやりかたです。
はっきりいうなら初級者が浮かんでくるくらいの手筋なら本を読めば容易に、短時間で知ることができるでしょう。
何が言いたいか。
それは初級者が悩むことのメリットがなく、長い時間をかけて一手を考えることより、対局数を増やしていくことの方がよっぽど効率的だということです。
それに故に、長時間考えることよりも対局数を増やすために初級者に早指しを推奨しているわけです。
確かに考えることも将棋には必要です。
しかしそれは最初にやることではなく、ある程度の力をつけてからで十分です。
それに自分の指し手だけでなく、相手の指し手や感想戦に学ぶことも大きいです。
同じ局面を考え続けることで得られるものには限界がありますので、多くの手に触れる機会を増やしてみるのがベターでしょう。




