こんにちは、ちるますです!

突然ですが、みなさんは「ホームレス」と聞いて、どのような姿を想像しますか?

公園や駅の片隅で段ボールを敷いて寝ている、高齢の男性を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。

しかし、そのイメージはもう古いかもしれません。

今、私たちの生活のすぐ隣で、一見すると普通の人と全く変わらない格好をした「家のない人々」が急増しているんです。

彼らはスーツを着て会社に行き、スマートフォンを操作し、カフェでコーヒーを飲んでいます。

でも、帰る家がありません。

これが今、日本社会で深刻な問題となっている「見えないホームレス」の実態です。

なぜ彼らは家を失ったのか。

そして、なぜ私たちは彼らの存在に気づかないのか。

今回は、決して他人事ではないこの日本の深い闇について、一緒に学んでいきましょう。

☑ スマホひとつで街を漂流する若者たち

かつてホームレスといえば、社会とのつながりを断たれた人々という印象がありました。

しかし、現代の「見えないホームレス」は違います。

彼らの命綱はスマートフォンです。

24時間営業のファストフード店やネットカフェを転々とし、無料Wi Fiを使って情報を得たり、日雇いの仕事を探したりしています。

東京都の調査によると、ネットカフェなどで寝泊まりする、いわゆる「ネットカフェ難民」は1日あたり約4000人と推計されています。

驚くべきことに、その年齢層は20代から30代の若年層が多くを占めているんです。

彼らは大きなリュックやキャリーバッグを持っていますが、その姿はまるで「旅行者」や「ノマドワーカー」のように見えます。

だからこそ、街の風景に溶け込み、誰にも気づかれないのです。

夜になればネットカフェの個室に身を潜め、朝になれば身なりを整えて仕事へ向かう。

住所不定であること以外は、私たちの同僚や友人となんら変わりがありません。

☑ 女性に広がる深刻なハウジングプア

さらに深刻なのが、女性の「見えないホームレス」化です。

路上で寝起きすることは、女性にとって治安上のリスクが高すぎます。

そのため、彼女たちは深夜バスや24時間営業の店舗、あるいは知人の家を転々とする生活を選ばざるを得ません。

一見すると、おしゃれな服を着て、きれいにメイクをしている女性もいます。

これは「普通」を装うことが、彼女たちにとっての防具になっているからです。

ホームレスだと悟られれば、犯罪に巻き込まれる危険性が高まるだけでなく、社会的な偏見の目にも晒されます。

そのため、外見には人一倍気を使っているケースが多いのです。

最近では、SNSを通じて宿を提供すると持ちかけ、弱みにつけ込む犯罪も多発しています。

家がないというだけで、人間としての尊厳や安全性まで脅かされているのが現実なんです。

☑ 誰もが陥る貧困のトリガー

「家がないのは、働く気がないからだ」と考える人もいるかもしれません。

しかし、それは大きな誤解です。

実際に、見えないホームレスの多くは働いています。

ただ、非正規雇用で収入が安定せず、アパートの初期費用や家賃を払う余裕がないだけなんです。

きっかけは本当に些細なことです。

派遣切りのような雇い止め、家族との不仲による家出、あるいは自分自身の病気や怪我。

一度住所を失うと、負のスパイラルが始まります。

住所がないと履歴書に書けず、定職に就くのが難しくなる。

定職がないとアパートの審査に通らない。

この「貧困のトラップ」に一度ハマると、そこから抜け出すのは容易ではありません。

特にここ数年は、物価の高騰がこの状況に追い打ちをかけています。

☑ 令和の日本で加速する新たな危機

2024年以降、この問題はさらに複雑化しています。

インフレによる実質賃金の低下で、これまでギリギリで生活を維持していた層が、家賃を払えなくなっているのです。

さらに、再開発によるネットカフェの減少や値上げも影響しています。

これまで「仮の宿」として機能していた場所すら、利用できなくなりつつあるのです。

その結果、都心の公園やビルの隙間といった「路上」へ押し出される若者や女性が増え始めています。

また、頼れる親族がいない、あるいは機能不全家族で育ったために実家を頼れないという「関係性の貧困」も背景にあります。

孤独と貧困がセットになり、誰にも助けを求められないまま、街を漂流し続ける。

これが、美しく整備された都市の裏側にある、リアルな日本の姿なのです。

☑ 私たちにできることはあるのか

ここまで、見えないホームレスの実態について見てきました。

正直、重たい気持ちになった方もいるかもしれません。

しかし、まず大切なのは「知ること」です。

彼らは決して「特別な人」でも「怠惰な人」でもありません。

社会の構造的な欠陥と、運の巡り合わせによって、たまたまその場所にいるだけかもしれないのです。

明日は我が身、という言葉がこれほど現実味を帯びている時代はありません。

もし、街で大きな荷物を持った人を見かけたとき、ほんの少し想像力を働かせてみてください。

そして、貧困問題に取り組むNPOや支援団体が存在することも頭の片隅に置いておいてください。

社会の無関心こそが、彼らをより「見えない」存在にしてしまうのですから。

この問題は、私たち一人ひとりの意識が変わることから、解決の糸口が見つかるはずです。

それではまた、ちるますでした!