5月17日(木)
参加者10名
テーマ:?のつかない会話・子どもの絵を聴く


先生のお話のまとめ


まず、私たちの会話がよくなっていると、お褒めのことばを頂きました。

その例として、Iさんの子どもの絵を通しての会話をご紹介します。

Iさんのお子さん(8歳)は幼稚園の頃から絵が上手く描けないという苦手意識があり、ほとんど描くことをしませんでした。
ところが、ほほえみの子育てを実践していくうちに、楽しく絵を描き、自分の気持ちを表せるようになってきました。
先日は遠足で「だるまさんがころんだ」をした様子を絵に描きました。
そば見ていたお母さんは
「すごく楽しそうだね。ママも一緒にやりたかったなぁ。
という共感ことばをかけました。
すると、子どもは新しい感情がどんとん湧き出てきて、お母さんと会話をしながら、次々と絵を描き足していきました。

子どもは誉める(誉めことば)だけではあまりのってきません。

共感ことばをかけることで、子どもの気持ちは揺さぶられ、新たなイメージが湧いてくるのです。
共感ことばとは具体的に気持ちを共有することばのことです。

絵を描くときは、「こんな絵を描こう!」という感情があって描き始めるのですが、
描いている時間はイメージを完成させるために作業的になることが多いものです。
しかし、共感ことばをかけるこことによって作業的にならずに、
描いている時間自体が楽しく充実したものになります。
Iさんのお子さんがまさにそうですね。



絵は学校では視覚的リアリズムによって評価されますが、
家庭では心の目でみてあげてください。
子どもは家族とのコミュニケーションのために絵を描いていることもありますから。
まさに家族交流のチャンスです。



〝「?」のつかない会話〟については、

私たち親は日頃、「今日どうだった?」「それでどうしたの?」「なぜ?」など子どもを質問攻めにしています。
しかし、子どもには話したくない内容もあります。
「?」のつく会話ばかりしていると、次第に子どもは口を閉ざすようになります。

ところが、親が「?」のつかない会話を心がけると、
今度は子どもの方からいろいろ話をしてくるようになります。
初めは楽しい会話ばかりでしょう。
そして、会話することに慣れてくると、そのうちに自分から言いづらいことも話してくるようになります。
「実はこんなことがあったよ・・・」と。

また、親の「?」が減ると、子どもの「?」が増えます。つまり、子どもの関心事が増えます。
それが、宝物です。
                                       オドリママ星