叔母が買ってきてくれた「小学1年生」の付録を兄が作り出しました。ホッケーゲームだそうです。物珍しそうに妹たちが周りで見ていると、兄が「出来たら一緒にやろう!」と声をかけました。それからが大変です。「まだー?」と妹達に1分おきくらいに催促されます。そして少しずつ出来上がった部品をいじってはこわし、兄に怒られました。私は「お兄ちゃん、一生懸命作っているから待っていてね。」と何度も声をかけましたが、その時は手を出すのをやめるものの、そばにいてまだか、まだかと急かしていました。

やっと出来あがって、3人で交代しながら遊びが始まりました。すると間もなく、妹1が使っていた部品が強く持った為にこわれてしまいました。

兄「あー、こわした!!せっかく作ったのに、ひどい!!」

妹1「・・・ごめんなさい。」

兄「・・・。」

妹2「すぐ、こわれちゃうんだもんねー。」

兄「もうやだ、一緒に遊ばない!」

兄がそう言うと、妹たちはちがう部屋に行ってしまいました。いつもだったら、ここで私が仲裁に入り、お互いの気持ちを考えるよう促すのですが、今日は3人での解決を待つことにしました。その後兄はこわれた部品を一人で直し、一人で遊んでいました。でもホッケーゲームなので、どうみても一人では楽しくなさそうでした。しばらくすると一人の妹が来て、

妹1「入―れーて。」

兄「・・・。大事に使ってよ。」

妹1「うん。」

兄「ここを持つとこわれちゃうんだ。」


2人で楽しそうに遊び始めると、もう一人の妹がきて、「私もやりたーい、入れて!」こうしてまた3人で遊ぶことが出来ました。今度はこわさないように気をつけながら。


(natsu)