やっと時間が取れた私です。
長かった。いろいろと。

さて、政局。
戻ってきたら動いていましたね、やっと。
半年遅いですね、野田首相。
麻生さんの二の舞になるところですよ。

野田首相には昔の武士みたいな頑固な理念があって、それを汚したくないという思いが
強かったようです。
虎は死して皮を残し、人は死して名を残す。
野田さんは「嘘つき」とか「卑怯者」とかいう悪名を残したくはなかった。絶対に。
だから、年内解散は必須条件だった。
ということでしょうか。

会津が戊辰の戦争に負け、家老が上から順番に腹を切っていく中で、西郷頼母が遁走した
シワ寄せで順番が繰り上がって腹を切った萱野権兵衛。
彼は自分の不幸を泰然自若として受け入れ、腹を切りました。
恨み言も漏らさなかった彼の心には、今の日本人から消えている「覚悟」があった。
その「覚悟」は自分の理念に反した死ではないという確信があった。
だから、理不尽ともいえる死を受け入れた。
と、私は思っています。

野田首相の今回の行動は、萱野権兵衛とは雲泥の差はありますが、何処か似た匂いを感じ
ます。
あとに続く者のために、自らの全てを捧げて悔いなし。
(こう書くと、野田首相は甘いけれど)

今の政治家が萱野権兵衛の立場になれば、大概は逃げるか、介錯の刀が振り下ろされるまで
恨み言を言い続けるのでしょう。
輿石さんなんかは、「自分は何も悪くない」とかネチネチと屁理屈を最後まで言いながら、
最後は立会人に「もういいから切れ」と強引に介錯されるタイプですね。

まあ、そういう視線で見ていると、一番みっともないのは減税日本の河村さんでしょう。
もともと、小沢さんに近い人で、減税日本がウェーブに乗った時にはお二人楽しそうに会談
していましたねえ。
大村愛知県知事は減税日本の力を利用したくて河村さんに取り入りましたが、あの人は小沢
さんが好きじゃない。
なので、減税日本の力が落ち、小沢さんが民主党主流から外れると、手の平を返したように
河村さんから離れ、橋下さんに擦り寄ったのです。
橋下さんも、小沢さんからは距離を置きたいので、河村さんとは手を組みたくない。
まだ、大村さんの方がマシではあるけれど、大村さんとは理念が合わない。というより、
橋本さんの眼中に大村さんはない。

一方の河村さんは沈みそうな減税日本を復活させたい、自分の掴んだ利権を手放したくない、
ので、恥も外聞もなく橋下さんに擦り寄りました。
しかし邪険にされただけ。
そこで、「誰でもウェルカム」状態の石原さんに擦り寄っています。
石原さんは増税ありの人ですから、減税日本が自分の掲げている看板を見ないようにして揉み
手をしているさまは気持ちが悪いことこの上ない。
この先、どうなりますか。

石原さんは、まずは打倒民主+自民+公明、ですから、第三極と呼ばれるものは、犬の糞でも
一応拾うつもりでいます。
だから河村さんの減税日本を拒まないことも考えられますね。
ただ、横には平沼さんがいる。
河村さんが「対等の合併」とか抜かしていると、一緒になったあと、後ろから斬られますね。
減税日本の中で使えるものだけ吸い取り、方針の違いとか言って、河村一派を放り出すことが
十分にあり得ます。
国民新党から亀井さんが追い出されたあんな感じに。

橋下さんも早速、減税日本の存在を指摘して石原新党と距離を置くことを明言しています。
後ろの小沢さんを意識しているのでしょう。
賢い、というより、当たり前ですね、人としては。
減税の看板を背負ったままで増税派に擦り寄る人よりマトモでしょう。

民主党は頭の歪んだリベラルもどきを切り捨てて、真っ当な政党になるしか道はない。
将来的には自民党に吸収されるのでしょうけれど。
一方の自民党も頭の歪んだ老害を切り捨てておく必要がありますけれど。

いずれにせよ、今の流れで行くと、親米保守が政権を握るということでしょう。
TPPは合衆国がアジアに突きつけている反中国の踏み絵ですからね。わかりやすいです。
合衆国が共和党でなくてよかったですね。
日本人のことも少しは人間としてみてくれるでしょう。
共和党の落選したおじさんが関係している団体を見ていると「白人至上主義者」がゴロゴロ
いますからね。

とにかく、今は選挙のことしか頭にない政治家連中です。
こういう時こそ、誰がどういう発言をするのか、しっかりと覚えておきましょう。

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