菅首相が温家宝首相とブリュッセルで会談したそうですが。
今会談しても、へんな宿題を背負わされるだけのような気がします。
まああの菅さんですから、斜め上の理解でわけのわからない回答をして温首相を混乱させるのかもしれませんが。
特殊心理攻撃。
さて、中国の動きを見ながら、日本国は合衆国と一緒に対抗するようです。
元々日本の政治家のほとんどは、親米安保派と親中アジア共同体派の二種類に分類されます。
親露派は見事に減りましたね。国粋派も。
そしてなぜか、親米派は親韓派も兼ねていることが多く、このため竹島への圧力は弱いのですけれど。
鳩山さんは理想主義妄想ポッポちゃんですから、そういう枠はなく、とにかく理想郷! ですのでちょっと異質です。
小沢さんは嫌米嵩じた偽装親中派のようですので複雑です。
合衆国のポチとなるか、中国の走狗となるか、日本の未来はしょぼい二つしか見えなくなっています。
経済力も政治力も国民力もボロボロですからね、今は。
菅政権は合衆国のポチの道を選びましたが、二股膏薬ですから、合衆国も油断はしていないでしょうし、中国も
取り込む隙を見ているはずです。
中国としては日本国が合衆国と喧嘩して自分の属国になってくれることが一番効率的ですから。
領土的にも軍事的にも経済的にも。
こういう中で、日本は自国の防衛を考えなくてはいけません。
憲法九条だけを裸身にまとい、無抵抗無協力で愛を説きながら平和を広めることが出来たら、それこそ理想郷な
のでしょうけれど、これほど人間を馬鹿にした話もないわけです。
これって、憲法九条の精神は正しいのだから愛と平和の名のもとに跪け! っていう没個性洗脳支配が透けてい
ます。
愛だっていろいろ、平和だっていろいろ、アプローチも、目標も、いろいろあるのですから、目的である平和より手段で
しかない憲法九条を前面に押し出す団体の行動はいかがなものかと。
憲法九条を毛沢東語録のように使う団体までいますからね。
真面目な平和団体が彼らに汚染されて代表席などを乗っ取られているのも無残なものです。
閑話休題。
リスクというのはよいリスクと悪いリスクがあるのですが、日本語では悪い方ばかりが強調されています。
よい悪いの両方のリスクを知った上で、選択をしていかなくてはいけません。
そして何より、悪いほうのリスクの回避を常に考慮しておかなくてはいけないわけです。
レアアースにしても、観光産業にしても、一般企業の経営にしても。
某量産衣料格安販売チェーン店が四分の一近い売上減だとか。
まあ、売上は落ちても営業利益がそれほど落ちなければたいした事はないでしょう。
問題は集客率の15%ダウンですね。これは織り込み済みだったのでしょうか。
これも悪いリスクで、当然、回避方法を持っていると思いますが、イケイケドンドンの経営手法で予想集客率を右肩
上がりとかで想定していたら、一気に赤字が膨らみます。
急成長した企業の多くが、これでやられますね。
最近もありましたが、業界でも急成長株の企業が、ちょっとした環境の変化に読みを間違い、一気に会社更生法の
お世話になるという。
すべて経営陣の慢心ですから、監査の方は形式的な仕事ではなく、命を賭けたチェックをお願いします。無理かな。
国も企業と同じところがあって、円高も日銀をはじめとしてせいぜい一ドル85~95円レベルの推移で日本国の経済
を見通していたのではないでしょうか。
しかも回避に適切な行動が取れておらず、すでに悪いリスクが積もり積もっていますので、本日開催の政策決定会合
が気になりますね。
それと。
「円高は悪いことばかりじゃない」とかいう特集を組んだマスコミが多かったですが、実際に円高で日本経済全体が悪化
していると日銀さんも言っているでしょう。
「円高は決して悪いことばかりじゃない」特集で国民をミスリードしようとした番組制作担当は国賊的詐欺師ですね。
さてさて。
経済だけでなく、国防も悪いリスクを回避するための策を練っておかなくてはいけません。
憲法九条で守られているとか、周辺諸国と友好的に付き合えば危機は回避できるとか、悪いリスクを無視した能天気
国防では、日本国民の生命と財産が損なわれます。
今回の尖閣諸島騒動だけで、何兆円の損が出たことか。菅内閣はそれをあまり感じておられぬご様子。
老朽化した装備の早急なるリニューアルを予算組みするようですが、人件費の見直しもすべきです。
予算削減ですぐに目に付く人件費を削減してきたツケが出てきています。
どうも「公務員人件費の削減」の意味を数字上の減数でしか見ていないお馬鹿な方が政府にいるようですので。
国防においても、人は数ではなく、内容ですよ。
