時代劇という分野は、テレビを始め、映画、演劇、小説、漫画、アニメまで、幅広く取り入れられ、
愛されています。
特にテレビは接する機会も多いので、多くの方に知られているのですが。
現実とは違います。
そこがわかると、また面白いんですけれどね。
有名なところでは、
・水戸黄門は全国漫遊なんかしていない
・奉行所の門に看板なんてない
・吉良上野介は松の廊下で斬られる時に裃なんか着てない
・暴れん坊将軍(吉宗)の時代の江戸城に天守閣はない
などなど。
暴れん坊将軍はOPで姫路城の天守閣にいましたね。
将軍があそこに立っているというのは、考えると恐ろしい状況ですが。
ちなみにその頃の江戸城は、落雷により発生した火事で焼け落ちていて、改革途中の幕府は
再建するお金がまだなかったはずです。
暴れん坊将軍といえば、白馬にまたがって山道を駆けて行くシーンでガードレールが見えると
いう伝説がありました。確認は出来ておりません。
水戸黄門のシーンで道がアスファルトだったシーンは確認しております。
落ち葉をかけて誤魔化しておりましたが。
木枯らし紋次郎の殺陣のシーンで遠くをライトバンが走っているという伝説は未確認です。
そのほかにも、この手の伝説はたくさんあります。皆さん、よく見ているというか。
今ではロケ撮影する側も必死にチェックしているようですので、これからは出るでしょうか。
一番撮影上回避が難しいのは、飛行機雲のようです。
でも、CG処理という神業が進化していますからね。
でも、史実どおりにしたら、時代劇を見る人が減ると思います。
既婚女性のほとんどが、鉄漿に眉剃り、ですから、現代人の感覚では拒絶されるかと。
時代劇はこんな感じで、いろいろなバランス感覚の上で日日構築されているんです。
奥の深い(楽しい)世界です。