人ぞれぞれ自分なりの本の選び方がある。
本のタイトルが訴える時もあれば
本のデザインが訴える時もある。
私は『本と目が合う』と
買ってしまうか、借りてしまう!
今回は、大山さんにお会いして
(詳しくは:こちら)
もっと大山さんのことが
知りたくなり本を買いました。

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『働く幸せ-仕事でいちばん大切なこと』
日本理化学工業 株式会社 会長 - 大山泰弘
働く幸せ~仕事でいちばん大切なこと~/大山 泰弘

¥1,470
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知的障害者の雇用を始めた当初、
大山さんは、なぜ、彼らが施設より
工場に来たがるのか不思議で
なりませんでした。
そして
大山さんがお知り合いの法要のためお寺に
訪れた時にご住職に言われた言葉が…
人間の幸せは、ものやお金ではありません。
人間の究極の幸せは、次ぎの4つです。
その1つは、人に愛されること。
2つは、人にほめられること。
3つは、人の役に立つこと。
そして最後に、人から必要とされること。
障害者の方達が、施設で保護されるより、
企業で働きたいと願うのは、社会で必要とされて、
本当の幸せを求める人間の証なのです。
…と、言われたそうです。
これを読んで私は、息子も同じ感情を
持っていることに気づきました。
親や周りの人々に愛されたい。
上手に出来たら、ほめられたい。
そして、今は本当にお手伝いをしたがります。
つまり…人の役に立ちたいと思っています。
更に成長したら、人から必要とされたいと
思うでしょうね。
人は仕事をすることで、ほめられ、
人の役に立ち、必要とされるからこそ、
生きている喜びを感じることができる。
(中略)
そして仕事は「愛」までも与えてくれます。
なぜなら、相手を理解し、思いやり、
励ましながら、目標に向かって力を合わせる
なかから、お互いを愛し愛される関係が
生まれるからです。
知能指数は低いかも知れません。
しかし、その彼らこそ、人が生きて行くに
あたってきわめて根源的な真実を、
もっとも純粋なかたちで体現しているのです。
(中略)
私は、会社とは社員に「働く幸せ」をもたらす
場所だと考えています。もちろん、会社を
存続させるためには利益を出すことが絶対条件です。
しかし、利益第一主義で「働く幸せ」を
度外視してしまうと、会社が永続的に発展する
力が失われてしまうでしょう。その意味で、
私は仕事でいちばん大切なのは「働く幸せ」だと
考えているのです。
去年1年間、自分のキャリアの事で
私は悩みました。
グラフィックデザイナーを辞めようと
真剣に考えもしました。
家族のため、息子のため、自分のために
仕事を続けるか!辞めるか!本当に悩みました。
結果、続けることに…
でも、新たな形で続けることにしました。
もっと、社会や自分の周りで起きている問題、
課題を解決出来る方法を自分の持っている
スキルであるグラフィックデザインを使って
やって行きたいと考えました。
今回、この本を読んでこれが
私の「働く幸せ」だと再度確信しました。
随分、長くなりましたが
この本は、知的障害者への理解だけでなく
幸せとは何かを考えさせる本だと
思います。是非、読んでみて下さい。
