自分は今世で何をするべきなのか?
誰もが一度は考えることだと思う。
先日、二重被爆者 山口彊(やまぐち つとむ)さんが
93歳でお亡くなりになりました。

写真:gizmodo.jp
広島と長崎両市で二度にわたって直接被爆。
戦後、二度も被爆したことを山口さんはふせていた。
家族を偏見の目から守るために沈黙を守っていた。
しかし
2005年、生後5ヶ月で被爆した次男が癌のため
59歳で亡くなられた時に被爆体験を語り始めた。
2006年に記録映画「二重被爆」に出演。
同年、米国ニューヨークの国連本部での上映に
駆けつけ、核廃絶を訴えた。
「国内でボヤボヤしていても始まらない!」
山口さんのその言葉にハッ!とした。
長崎に訪れる外国人の学生に流暢な英語で自信の
体験と核廃絶を訴える姿をテレビの特集で見た。
その年で本当に英語がお上手だった!
「凄い!この人はこんなに年を取っていて癌に
冒されていても懸命に訴えている!伝えようとしている!」
そう、思った。
特集の最後に山口さんが
自分がこの年まで生かされたのは、
非核と平和の思いを伝えるためだ
と言っていた。
山口さんは映画監督のジェームズ・キャメロン氏に
原爆をテーマに映画を作って欲しいと手紙を書いた。
先月22日、長崎市の病院に入院中の山口さんを
キャメロン氏は訪ね、自身が構想している原爆を
テーマにした映画などについて語ったそうだ。
その話を聞いて安心したのでしょう…きっと。
山口さんは、今月4日にお亡くなりになった。
自分のやるべきこと、出来ることを山口さんは
全部終え、息子さんの元へいらしたのだと思う。
ある育児書に
「機会あるごとに子供に将来何をするのかを
聞いてあげて下さい。」と、書いてあった。
「目標を持つ」「自分が何をしたいのか」
「何をするべきなのか」を考えさせるためだと
私は理解した。
だから
機会あるごとに息子に聞くことにしている。
今のところは「パズルをする♪」と大きな笑みで
答えて来る。

今後「パズルをする♪」がどのように
変わっていくのかが楽しみだなぁ。
