正月早々にピアノの調律をしました。これまでなかなか『これは』という調律師に出会えず(遠方にはいらっしゃったものの)、また調律後に3時間も自分の好きな曲弾き散らかすおっさんだったらどうしよう・・・とか 以前、試しにお願いした調律師さんが借り物だったスタインウェイのハンマーをダメにしてしまったこともあり、 またそうなってしまったらやだな・・・とかとか、なんとなく延ばし延ばしでずいぶん時間があいてしまっていたのですが、奇縁で出会った調律師の方にお願いすることに。

さかのぼれば去年の春。とある合唱団のコンサートでのこと。
創立30周年にして初コンサートとあって、団員さんたちの意気込みも上々だったのですが、なんと当日リハーサル時間になってもピアノの調律師が来ないという前代未聞のアクシデント。ホールと提携している楽器店の手配ミスだとわかり

『いいからとにかく豊中にいけ!!!今すぐ!!!』

別の仕事に向かうところをたまたま捕まり、訳もわからぬままホールに呼びつけられたのがその方でした。

そして訳もわからぬまま調律をし、菓子折り片手にやって来た責任者とともに、なにも悪くないのに土下座よろしく頭を下げるというなんとも気の毒なハメに。

そのときに名刺を交換していたのが縁で、夏に一度お電話をいただき(営業ではなく茶への誘いであった)、そのときはタイミングあわず、今度はわたしから連絡を入れて、ようやくお願いするにいたったのでした。この方の腕を知っていたわけではなかったけれど、なんとなく、お願いしてみようとひらめいたのでした。


『このあとお時間のご都合は?』と聞かれ、その日は余裕もあったので、『どうぞ納得いくようにお仕事してください』とお願いしました。

結果、6時間かけてゼロから調整・調律しなおしてくださって、生まれ変わりました~。久しぶりだったので弦とフレームがなじむのにもちょっと時間がかかるだろう。数日かかってどんどん響いてくるはず。おそらく3ヶ月後くらいには大きく狂う時期もあるけれど、その後また変わって安定する、とのこと。

はたして日毎にバランスが変わって響きが組み替えられて、刻々と、より響いてきているように思います。音色感や倍音の感じも日々ほんとうに変わっている。スリリングでもあり、なじんで寝かせたレバーパテのように、どう変化していくのか毎日楽しみでしかたありません。なんとなくお願いしてみようと思った直感は、良かったのだと思います。ほんとうに仕事を愛していらっしゃる職人さんでした。しかも良心的。

生き物のように変わっていく音に向きあって、あれこれゆっくり弾いてみる日々。


地元で年越しをしたのは何年ぶりでしょう。

年末は10年ぶりにもなる高校の同級生たちにあいました。
本当に懐かしい。
当時バンドブームの余韻のまだ残るご時世で、わたしもバンドをやってました。

『わたし、ほんぴ(私のニックネームです)の作った〇〇という曲が忘れられんくって、いまでも歌えるんよ~~。高校生でこんな歌詞と曲書けるひとがおるんじゃと思って、当時すごい衝撃で憧れじゃった』

というMちゃん。


どわーーーー!!

わーーーーーー!!

わーーーーーーーーー!!!!!!!


もう、ほんとに恥ずかしくて、テープも捨てて自分の歴史から抹消して、この世になかったことにしていたのですが、なんと覚えてるどころか歌えるひとがいたなんて!のたうちまわりましたよ、その場で。


『わたし、テープあるよ。ラジオでた時のも5本あるよ』

と、同じバンドだったSちゃん。

ま、、、まじですか。。。死にそう。ほんとに。。。


みんな、夜道気をつけてね。
歴史を塗りつぶすために刺客がやってくるかもよ。


*****

呉の屋台はいい。
みんな家族や親戚のようにあたたかく、すぐにお客同士も打ち解ける。

光の音 闇の音

またのれんをくぐって、ひとりのファミリーが・・・

あれ

      お・・・・おにいちゃん!!!


わたしの叫びに連れも驚く。『え?おにいちゃん???』

ほんとに親戚のおにいちゃんが来たのであります。
ここのマスターと同級生で馴染みらしい。。これだから地元は恐ろしいです。


*****

家では弟とひさしぶりに将棋を指す。

弟はこども名人戦中国大会で優勝歴もあるそこそこの強者。当時のライバルたちの何人かは奨励会に入って、プロ棋士になり、たまにメディアで見かける。ネット対戦などでは負けたことがなく、対戦相手に『コンピュータつかってんじゃねえよ!』と罵倒されることもあるらしい。

わたしは20年ぶり以上の公式戦(弟と)ではあったものの、序盤の組み方などなど案外覚えているもの。しかし中~終盤の自陣の危機に気づかないので、間抜けな負け方をしてしまう。わたしレベルで語るのは申し訳ないけど、女流は女流といわれる女脳の限界もわかる気がする。自分に都合の良い読みしか思い浮かばない。

結局6枚落ちでまあまあ弟にはスリルを楽しんでいただけるレベル。でも僕の友達どもに比べると段違いにスジはいいと言ってもらったので、その気になって何度も勝負を挑んでうざがられる。(一手一手考えるのが長すぎるし)
今度は6枚落ちから勝てるようにちょっと修練しとこうと思います。


光の音 闇の音-SN3G0244.jpg

中津のカフェ《カンテ・グランデ》には学生時代から10年以上行っているが、その頃から店の主のシロ。

今日はいつになくひょこひょこしたおぼろげな足取りで姿を現し、私たちの足元をうろつき、しゃがれ声でやたらに鳴いていた。

毛づやはあせて少し痩せ、もうずいぶん年寄りになってしまった。

それでも店に顔を出す。
客に愛想をふりまくでもなく避けるでもなく、日課のようにうろつき、売り物の布のうえによじ登ったり、目をつむったまま嬉しくもなさそうに客になぜられたりしている。これまでずっとそうしてきたように。


なぜだろうか今日はそんな様子を見ていて泣きたくなりました。

雨の日も風の日も
春も夏も秋も冬も
幾とせこうしてここに。。。


変わらず生きてきたシロと流れた時間を想って。