
中津のカフェ《カンテ・グランデ》には学生時代から10年以上行っているが、その頃から店の主のシロ。
今日はいつになくひょこひょこしたおぼろげな足取りで姿を現し、私たちの足元をうろつき、しゃがれ声でやたらに鳴いていた。
毛づやはあせて少し痩せ、もうずいぶん年寄りになってしまった。
それでも店に顔を出す。
客に愛想をふりまくでもなく避けるでもなく、日課のようにうろつき、売り物の布のうえによじ登ったり、目をつむったまま嬉しくもなさそうに客になぜられたりしている。これまでずっとそうしてきたように。
なぜだろうか今日はそんな様子を見ていて泣きたくなりました。
雨の日も風の日も
春も夏も秋も冬も
幾とせこうしてここに。。。
変わらず生きてきたシロと流れた時間を想って。