【メキシコに踏みにじられた韓国人の人権】
◇事件の概要=今月5日からメキシコ連邦検察・組織犯罪特別捜査部の
主導のもと、数百人の警察官が、テピト市場などメキシコシティの繁華
街に密集している韓国人経営の商店を急襲、韓国人およそ50人を無条
件に連行した。
連行された人々の中には、投資環境調査のためメキシコを訪れた米国
市民権者と観光客など無罪の人々も含まれていた。韓国大使館側の抗議
で、観光客らは解放されたが、残りの32人は、密輸と商標の偽造・変
造の容疑で逮捕、収監された。
メキシコ在住の女性同胞らが「夫や兄弟にも言えない事実を恥ずかしくても明らかにする」と
暴露した「裸の取り調べ」の全ぼうは、戦りつを覚える。メキシコの捜査官らは「脱がないと
不利益を与える」と脅かして服を脱がせ、手で体を隠させないようにしたという。男性同胞も
、女性捜査官の前で裸にさせられる屈辱を受けた。
われわれは、この事実を暴露して泣き崩れた女性同胞とともに泣きたい心情である。メキシコ
司法当局は、韓国と韓国国民をどう考えて、このような想像もできない人権じゅうりんを行
なったのか。政府がこれまでどのような態度をとったために、同胞がこのような非人間的な
扱いを受けなければならないのか。怒りで体が震える。メキシコ当局は、同胞だけでなく、
国家と韓国国民のプライドを踏みにじった。
メキシコで32人の韓国人が、一度に逮捕されたこともただ事ではなかった。数百名の警察官
を動員した捜査で、特定国の人間を集団逮捕したことは、外交慣例上納得がいかない。投資環
境調査でメキシコを訪れた米国市民権者や、幼い子どもを連れた夫婦まで、一度に逮捕された
。現地マスコミは、韓国人が武器と麻薬密売にも介入したとし、韓国人社会を犯罪集団として
非難した。
にもかかわらず、政府は、対岸の火事のようにぐずぐずし、同胞が裸で取り調べを受けたこと
が社会的問題になるや、駐韓メキシコ大使を呼んで事実確認を求めるなど、そそくさと動き出
している。昨年、中国で同胞が処刑されてから1カ月経っても事実を知らなかった政府の無能
さが、そのままであることを確認したにすぎない。
政府は、人権じゅうりんを重大な外交問題とみなし、メキシコ政府に関係捜査官の処罰と政府
レベルでの謝罪を求めるべきである。集団逮捕に続いて、裸の取り調べまで明るみになったの
だから、ほかにも人権じゅうりん行為があったかも調べなければならない。
国民を保護できず、無念さを放置する政府は、存在の価値がない。国民が外国で侮辱を受けて
も策のない政府は、国家に対する国民の忠誠を語る資格さえない。