コロナの影響で、近所の映画館でもリバイバル上映をしております。
昔、まだ10代だった頃、年上のイトコの影響で、古い映画を見るのが好きでした。
色々、好きな映画はありますが、中でも『ニュー シネマ パラダイス』は、かなりお気に入りでした。
まあ、好き嫌いがあるとは思いますけどね。
私は、好き。
田舎者だから、かな?
あのシチリアの田舎の雰囲気に、すごく惹かれます。
少し前に、上映されている事に気付いて、先日ようやく行ってきました。1日一回しかないから、遅れたら大変(笑)
『ニュー シネマ パラダイス』は、通常版と、ディレクターズカット版とがあります。
ディレクターズカット版のほうが好きだったんですが、1時間程も長くなるんですよね。。。
やはり今回は、通常版の上映でした。
でも、満足!
主人公は、故郷を出て30年帰らなかった。
私も、初めてこの映画を見てからだいたい30年ほど経っているようです。
もう、そんなになるんだなあ。
あの頃の自分と、何がどう変化しているのか?
それが、ちょっと分かったような気がしました。
まだ中・高校生くらいだったのに、妙に生々しい郷愁を感じたのが、昨日の事のように思い出しました。
今は、あの時ほどの郷愁を感じなかった。
ちゃんと感情を癒せているし、
ちゃんとヒーリング出来ているし、
ちゃんと時間を味方に出来ている。
少しは大人になれているのかも、しれません。
主人公の母親役の女優さんが、素敵だった。
若い頃も、おばあちゃんになってからも、どちらもとても素晴らしかった。
神父さんも素晴らしい。
もちろん、主人公も。
どの年代の俳優さんも、本当に素敵!
でも、やっぱりアルフレードには敵わないなあ~!
あの俳優さんは、『イル・ポスティーノ』でも名演技でしたが。
どうして、あんなに涙を搾り取れるのかしら。。。
昔大好きだった作品にもう一度触れるのは、自分にとって、とても大切な作業になるのだなあと、つくづく感じた1日でした。
私、ちゃんと変化してる。
ディレクターズカット版では、主人公が昔の恋人に会いに行くのですが、昔の私は、その場面で号泣したものです。
今回は、その場面が根こそぎ無いバージョンなんですが、それを思い出して、ちょっと思ったんです。
もう、その作業は、終わったのだ。
昔の事を思い出して、根掘り葉掘り探って、傷口に塩を塗る作業は、もう終わりのようです。
もうそろそろ、傷口に塗った塩が、効いてくる頃なんですよ、きっと。
そんな感じがします。