この記事は、テレビ朝日の番組「独占・貴乃花親方すべてを語る」から、貴乃花親方が事件発生後何を考えていたを語った部分と、日本相撲協会と貴乃花親方や貴ノ岩関の主張の食い違っている部分を特に抜き出したものである。

10月26日未明事件発生

貴乃花「貴ノ岩関の傷を見たとき『稽古場で負った傷ではないことは明らか』と思った。貴ノ岩は『酔って転んでけがをしたので10針縫いました』」
「言えなかった何かがあるんだろうなと思って。ここは師匠としての出番が来てしまったなと」
「『言えないのであれば警察に行く』と」

警察の調べで事件が発覚。

日本相撲協会「なぜ協会ではなく警察に行ったのか」

貴乃花「(警察に言った判断は)私は正しかったと思います」
「(深刻な事態だと考えたので)警察の方から協会へ連絡していただけますか?」

沈黙した理由―
貴乃花「語れば語るほどややこしくなってしまう」
「協会に対する礼儀がないといわれても『然り』だと思います」
「警察の捜査が終わるまで語ってはならないと思います」
「相撲業界にいる限り礼節を守ると貴ノ岩と二人で話してました」





貴ノ岩の陳述書と協会の最終報告書の食い違い
協会「錦糸町のカラオケバーで白鵬の友人と貴ノ岩が激しい口論をしていた。貴ノ岩が『俺は1月場所で白鵬横綱にも勝った。これからは俺たちの時代だ』と発言した」

貴ノ岩「少し口論にはなったが激しい口論はしていない。『俺たちの時代だ』という発言はしていない」

貴乃花「(錦糸町のバーでの話は)あくまでもその時の話は貴ノ岩が受傷した事とは全く関係のないことのようです」
「本人(貴ノ岩)もどうしてそんな話題が出るのか。わたしとしても個人的に判断したときに(鳥取での)事件と思われることとその以前のこと(錦糸町でのこと)とは何ら因果関係がない」
「協会の調査委員の報告書は警察の捜査が終わる前の話。真実は、警察の報告書ができてからしかわからないはず」
「貴ノ岩と私は回答書なり協会から聞かれたこと報告書でこれがこれまでの事実ですと報告している。他のことが流れて報道されておりますので、違和感では済まないような気持ちになりますね」
「貴ノ岩が事実とは異なる非礼な態度をとり、暴力の原因が貴ノ岩にあるような印象を植え付けようとしている」





事件当日(鳥取)
協会「白鵬は日馬富士がリモコンで貴ノ岩を数回殴ったところで『物を持ってはいけません』と言って日馬富士を個室から出した。アイスピックの事実はない」
貴ノ岩「白鵬はリモコンで殴っているのをしばらく見ていた。日馬富士がアイスピックを取り出したのを見て外へと連れだした。」

貴ノ岩が九州場所を休場したことについて
貴ノ岩の当初の診断書「脳震盪、左前頭部裂傷、右外耳道炎、右中頭蓋骨折・髄液漏れの疑い」→九州場所を休場せざるを得ない重症

協会の見解「頭蓋底骨折と髄液漏れは疑いに過ぎない。相撲に支障はない。重傷であるかのように報道され驚いている」

テレビ朝日が新たに入手した診断書(福岡市内の病院で11月11日に作成されたもの)「右側頭骨骨折」

貴乃花「九州場所を休場させなければないけないと思い、診断書を提出した。それが『軽かった』という報道が出ているっていうことが『ん?』っていう」
「現実と違う。捜査で出てきたものとも違う」





貴乃花親方は世間に対しては沈黙する一方、協会に対しては意見書を提出していた。その数20通を超える。
沈黙した理由
貴乃花「協会が発表していることと違う事実を発表しても混乱を招くだけ。協会に対しても義理を欠く行為につながる」
「『調査委員会の協力を拒否していた』と言われていると思うんですが、そうではないということを報告書なり回答書なりで毎回お返ししてます。」

貴乃花親方は協会の要請にはその都度文書で応じていた。しかし、協会側は何度も貴乃花部屋を訪れた。
貴乃花「診断書もこういう状態で病院に連れていける状態でもないので出せませんということも、八角理事長以下鏡山危機管理部長も聞いておりましたし、事前にこう説明していることなので、なぜそれを来られる意味が分からないですね」





内々に「被害届を取り下げてくれ」という要請があったか?
貴乃花「ありました」

この件についてテレビ朝日は相撲協会に問い合わせるも、この日までに回答はない。






貴乃花親方理事解任の記者会見で

池坊議長「貴乃花親方から今連絡があり『わかりました』ということでございました」

貴乃花「事実ではないです。『評議会で今決議されたことをご報告いたします』と事務職員から電話がかかってきました。『はいそうですか』『はい、はい』と聞いた。ただそのわたしが『わかりました』と言っていわゆる理事解任を認めているというようなことは一切ございません」
この件に関して文書で訂正の申し入れをしていた。

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