(ネタバレはなしですが、感想は述べちゃうので、今から見る方はお読みにならないほうがいいかもです!)

あと、長いです苦笑

でも分けたくなかったのでこのまま!



さて、昨日見てきました、

怪人と探偵!

もう何ヶ月も前から楽しみにしていて

もう何ヶ月もこれがあるからって

頑張れた。

自分にとってはそのくらい

大大大大事な観覧でした。










このミュージカル、

江戸川乱歩のストーリーを

原作に作られているのですが

私、小学生の頃に

江戸川乱歩を読み漁った

クチの子供だったんですね。

だからもう、ストーリーの空気感というか

時代設定とかも大好きベース。

ご存知の方も多いでしょうが

めっちゃかいつまんで言うと

追う聡明な探偵・明智小五郎と

追われる情熱の怪人・二十面相の

攻防戦。

ほら。

もうこれだけでドキワク、胸熱。

それに、このミュージカルは

ひとりの女性を取り合う的要素も

絡んで、あー

大好き度が嬉ションレベル。










そして。

あぁ…この麗しさ。

怪人・二十面相役の

中川晃教さん、いや、様。

美しすぎる…

なぜこんな人がいるんだろうかと思うほど。

人智を超えた声、歌、表現。

(ごめんなさい、あと顔が大好きです)

すごいんだろうな

美しいんだろうな

ぐっと来ちゃうんだろうな

と、すごい期待して見はじめて

それをゆうゆうと上回られてしまった。

信じられない。










でね、公開されている予告編?を見て

おおよそ、

少し恋愛的要素も入った感じかなー

と思って見たのですが

まさかの、激・深。

胸の奥深く、

誰でも、ひとつはあるんじゃないかな。

しまい込んでいた鍵のかかった箱。

それをするりと開けて

「ほら、あのこと

なかったことには出来ないでしょう」

って突きつけられるような

愛についてのストーリーでした。












私ね、何回か書いてますが

去年から今年で

愛について、身を切られるような

経験をしたんですね。

それも、ひとつじゃなくて

いくつか重なって。

愛についてとなると

相手のあることだから

もうお互いに

自分も死ぬほどしんどかったけど

相手のことも

それはもう沢山傷つけて

お互いなんとかしようとして

分かりあおうと

分かってもらおうとして

更にメッタ刺しにし合う、という

そんな十数ヶ月だった訳です。







そういうことがあるとね、

私はやや傲慢な人間でして

思う訳ですよ。

愛については沢山学んだって。

この十数ヶ月だけじゃなく

今までだって

一応バツイチだったりもするもんで

もういい加減、沢山学んだぞって。









純粋に相手を想ったり

利害や欲に呑まれてみたり

深く想われたのに返せなかったり

想ったのに受け止めてもらえなかったり







心底愛してなお

タイミングや時間に負けてしまったり

心から愛されていても

その時は気付かなかったり







時と共に風化してしまったり

時間と共に信頼しあえたり







許せたり、許せなかったり

打ち明けなくていい事を言い過ぎたり

実は最後まで

本当の事を言えないまま終わったり








投げ捨てて

拒否されて

切り刻んだり

千切られたり

そして諦めた

時々喜びで泣いた

安心の意味をやっと知った









(サブタイトルも素敵)

いままでの人生すべてで

きっと

今も私を恨んでいる人が

何人もいるでしょう。

でも、それと同時に

その人の事を

どうか幸せでと祈ったりもします。








でね。

だからもういいでしょうって思ったの。

もう、充分学んだから

もう、充分経験したから

もう次は

「この為に愛について学んできたんだ」

っていう誰かを私にくださいって。

これ以上の学びは

その人と出会ってから先の

関係構築のくだりでしか

学べないでしょうって。

で、見終わった後に思った。

『違う』

愛について学ぶ事は、まだ沢山あるし

それに

愛を探す前に、やる事がある。










いつまでも鳴り止まない拍手。

いうまでもなく

キャストの方が全員素晴らしく。

素晴らしかった部分をあげたら

本気できりがないほど

音楽も、メロディも、歌詞も、台詞も

すべてがぴかぴかに、美しく素晴らしく。

周りに合わせてじゃなく

自然とスタンディングオベーションしたのは

人生ではじめてでした。

1ミリの恥じらいもなく

「ブラボー!」

と叫んだのもはじめて。








三回のカーテンコール。

出演者の皆様がお辞儀をして

そのあと

中川さんが

「2階席、3階席の人にも、ありがとう」

っていうみたいに

腕を広げて、中段、下段、と掲げながら

女性が口紅をつけた後

んーっぱってするみたいな動作を

ゆっくり2回、して。

あぁ。

なんという愛の深さ。

なんという優しさ。

なんというフェロモン。









3回目のカーテンコールの後、

加藤雅也さん(明智小五郎役の方)も

中川さんも

情愛深くお辞儀をしたあとは

男らしく、引き際美しくカッコよく

スッとはけたんですね。

加藤さんて

パンフやインタビューで中川さんが

「加藤さんの胸を借りている」と

何度も言っていたけど

本当にそういう雰囲気の男前な方。

包容力みたいな何かがダダ漏れ。

大人の色香。








でね、みんなササーッとはけたら

ヒロイン役の大原櫻子さんが

「え?いいの?もうはけちゃうの?」

みたいな顔をして。

ひとりだけ座席を

何度も何度も振り返ってくださって

その可愛いこと!!!

共演の高橋由美子さんが

そっと大原さんの肩を抱いて

そでに連れて行ってくれたのですが

(それもすごくチーム愛に萌えた)

最後の最後、

観客から見えなくなるギリギリ瀬戸際で

ちらっとまた振り返って

腰のあたりで

小さく手を振ったんですね。

なんたる…!!

なんたる可愛らしさ!愛らしさ!!!

女性らしい美しさ!!!!










圧倒的な魅力と愛を浴びて

心を奪われたままになっています。

でも

現実に戻れないような感じじゃなくて

胸の中に消えない火が灯ったような感じ。








人生を変える何かを見てしまった後の

清々しいグッタリ感。

食べたもののエネルギーやボリュームが

多すぎた時みたいに

すぐには血肉に出来なくて

時間をかけて消化している最中のような

そんな放心状態です。





あーもう一回見たい。

いや繰り返し見たい。

どうかこの作品が

再演、もしくはDVDになりますように。

私、この作品を

心のおまもりにする。







照司 かよ
kayo shoji





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小さい頃、初めて持った夢は「絵描きさん」でした。
絵の展示・販売、はじめました!
ぜひ一度ご覧下さい(^^)
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