こんばんは、まるこめです。

ちょっとご無沙汰しておりました(^^)




初めてのかたはこちらからご覧ください。












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アラフォーの恋は

当たり前だけど

20代のそれとはかなり違います。










中には勿論、

20代に戻ったかのような

燃えるような

たき火にポンプで酸素を送るような

瞬発力のある恋をしている方も

いらっしゃるとは思います。

けど、大半の40代前後で

今恋をしている方は

「あぁ、アラフォーの恋は違うんだ」と

しみじみと

感じているんじゃないでしょうか。









いちばん大きな違いはおそらく

世界が既におのおのにあることです。

出会った時にもうアラフォーなら

もう自分の世界がある。

崩すのは、ちょっと動かすのすら

難しいくらいに自分の領域がある。

生活リズムが

生活時間帯が

関わる人の色が

守るものが

既にあるんですね。

だから、一歩一歩コマ

進めるのも動かすのも

ジリジリとかなり難しい。









アラフォーの恋を経験したら。

もしくはその最中なら。

歌舞伎をお勧めしたいんです。

これは今、全国の映画館で上映している

シネマ歌舞伎「海神別荘」。








あの、私

ラブストーリーが苦手なんです。

学生時代やその後くらいのやつが特に。

ストーリーはやっぱり青春で

胸が締め付けられたり

懐かしかったりはするんですが

その、懐かし切ない気持ちになりたいと

30歳を過ぎたあたりから

あまり思わなくなりました。

その変わり、という訳ではないですが

歌舞伎や狂言に

ものすごく心を惹かれるようになりました。








共感するだけが

気付きや学びを得るだけが

映像作品の醍醐味ではないですが、

アラフォー世代の

ノドに詰まったモヤモヤを

腑におとすのに必要なのは

言うならば

飲みくだすための水は

歌舞伎や狂言だと思うのです。









歌舞伎の世界は

難しいと思われていると思います。

たしかに言葉づかいなんかは今と違うので

慣れるまで「入れない」です。

でも5分も経つとね、不思議と

頭の中で翻訳ソフトが立ち上がったみたいに

なんともないんです。

普通に理解できる。

そのまま入ってくる。







海神別荘は

海の中のストーリーで

ずーっとずーっと、ハープの音が

水中で空気の泡が弾けるみたいに

ぽろりぽろりと流れていました。

その中で

市川海老蔵さんと

坂東玉三郎さんの

目の運び、まつげの伏せ方

つま先の向きや歩く速度

息を止める間、声を絞り出すさま

人差し指や薬指の動きをみて

あぁ、これは

全く別々の世界を持った

大人同士が出会う時のそれだ、と

思ったんです。









どっちかが

ちょっとづつ譲歩をして歩み寄るとか

ちょっとづつ妥協して近付こうとするとか

それが出来るなら

それが一番お互いダメージが少なくて

自然でいいですね。

それに、そんなことをしなくても

妥協も譲歩も必要なく

自然と、いっこの世界になる。

そういう方々もいらっしゃいます。









でも

20代の時の衝動とは違う形で

どちらかの世界が

もしくは両方の世界が

まるで昨日と違うようになる、そんなことが

アラフォーの恋にはあるなぁー

と思うのです。

そして、アラフォーのそれは

20代の恋より、はるかに大きく

人生を変えちゃう。












最近

パートナーシップ、あるいは

フレンドシップ

の「シップ」は

ship(船)なんだなぁと思うのです。

20代の頃、

付き合う人や友情を

パートナーシップ

フレンドシップと英訳されても

全くピンと来ませんでした。







けど、最近では

とてもしっくりくるんですよね。

生活とはまた別のところに

恋や友情があるんじゃなくて

生活や人生をぜーんぶ乗せて行く船みたいな。










ちなみに

一般的に英語で「船」というと

boat(ボート)なのだそうです。

じゃあshipって何か?というと

大型船や観光客船、大型の軍用機のことを

さすそうです。

調べてみてすごく納得。

大きな大きな船、なんですね。

何が舵をとるにせよ。







あと、もうひとつの

歌舞伎や狂言のお勧めポイントは

空気感です。

あんな、ひんやりと気持ちよく

鈴がチリンと高く鳴るような空気は

他では感じられないなぁと思うんですね。

あれを、あの感じを

「品位」というんじゃないかなぁと

思うんです。

消して、かたっ苦しくないんだけど

自分の世界のステージまでも

ひとつ上に引き上げてもらえるような

そんな空気なんです。








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他には

例えばいま恋をしていなくても

生活が乾いているなぁと感じたり

気持ちが荒んでいるなぁと思う時。

この、約100分間の

海の底でのストーリーの

青い青い舞台に身を浸すだけでも

心に潤いを与えてくれるんじゃないかなぁ

と思うんですね。






お時間のあるかた

文章でなにか感じるところがあった方は

見に行ってみてはいかがでしょうか(^^)







まるこめ