春には春の美しさがある。

桜を愛で、散るのを眺める。

新しい生活や新しい希望があふれていて

世界の全てが薄桃色で

立春には、

これから花が咲くんだと胸が高鳴る。










冬には冬の美しさがある。

雪を愛で、積もるのを眺める。

静かに包み込まれる休息の時を過ごして

世界の全てが白銀色で

冬至には、

滋養の大切さと有難さをじんわり噛み締める。









-------------

移り変わるもの、
そのひとつひとつに唯一の良さがある。
そのひとつひとつを味わう。



回るサイクルの中、
そのひとつひとつに唯一の意味がある。
そのひとつひとつを感じる。



様々に異なり隣接するもの、
そのひとつひとつが助け合っている。
そのひとつひとつを好きになる。





-------------------




明るい人には、明るい人の

静かな人には、静かな人の

激しい人には、激しい人の

穏やかな人には、穏やかな人の






爽やかな人には、爽やかな人の

情熱的な人には、情熱的な人の

ポジティブな人には、ポジティブな人の

繊細な人には、繊細な人の








話す人、何も言わない人も

助ける者も、助けられる者も

手を差し伸べる人、困っている人

与える人には与える人の

受け取る人には受け取る人の







泣く人、笑う人、怒る人、無表情な人

それぞれに、それぞれに

役割が

意味が

美しさが

愛しさが

喜びが

悲しみが

必要性が

可能性が、あるんだ。








それは見えなくても

理解できなくてもそこにあって

いつも隣接している。

見えなくても理解出来なくても

必要なんだよ、お互いが。






-------------------




『歳神』(としがみ)

どの瞬間にも、比べる事の出来ない美。
めぐる季節とそのひとつひとつに祝福を。











「〜〜しながらーー」というのが

当然になってしまっています。

食べながらスマホ、

テレビ見ながら会話。

なんかこれをちょっと

毎日じゃなくても時々は控えてみる。

最近、誰かの大事な話を聞く時に

手を完全にとめて向き合ったか?と聞かれて

100%イエスって言える人は

どのくらいいるのかなぁ。

食事を楽しみながら会話っていうのは

一緒に味わう感じかして良いけど、うーん。








立春や冬至をやらなくても死なないけど

ひとつひとつを大切に祝えたら

景色も見えない速度で走り抜けるんじゃなく

一歩一歩味わいながら生きられる気がします。








四季も、時間も、体も気分も

芽吹く時も休む時も

開く時も閉じる時も

ある。

そのひとつひとつに意味があって

そのひとつひとつを愛しむように

年が取れたらいいなぁと思うのです。








まるこめ