春には春の美しさがある。
桜を愛で、散るのを眺める。
新しい生活や新しい希望があふれていて
世界の全てが薄桃色で
立春には、
これから花が咲くんだと胸が高鳴る。
冬には冬の美しさがある。
雪を愛で、積もるのを眺める。
静かに包み込まれる休息の時を過ごして
世界の全てが白銀色で
冬至には、
滋養の大切さと有難さをじんわり噛み締める。
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移り変わるもの、
そのひとつひとつに唯一の良さがある。
そのひとつひとつを味わう。
回るサイクルの中、
そのひとつひとつに唯一の意味がある。
そのひとつひとつを感じる。
様々に異なり隣接するもの、
そのひとつひとつが助け合っている。
そのひとつひとつを好きになる。
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明るい人には、明るい人の
静かな人には、静かな人の
激しい人には、激しい人の
穏やかな人には、穏やかな人の
爽やかな人には、爽やかな人の
情熱的な人には、情熱的な人の
ポジティブな人には、ポジティブな人の
繊細な人には、繊細な人の
話す人、何も言わない人も
助ける者も、助けられる者も
手を差し伸べる人、困っている人
与える人には与える人の
受け取る人には受け取る人の
泣く人、笑う人、怒る人、無表情な人
それぞれに、それぞれに
役割が
意味が
美しさが
愛しさが
喜びが
悲しみが
必要性が
可能性が、あるんだ。
それは見えなくても
理解できなくてもそこにあって
いつも隣接している。
見えなくても理解出来なくても
必要なんだよ、お互いが。
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どの瞬間にも、比べる事の出来ない美。
めぐる季節とそのひとつひとつに祝福を。
「〜〜しながらーー」というのが
当然になってしまっています。
食べながらスマホ、
テレビ見ながら会話。
なんかこれをちょっと
毎日じゃなくても時々は控えてみる。
最近、誰かの大事な話を聞く時に
手を完全にとめて向き合ったか?と聞かれて
100%イエスって言える人は
どのくらいいるのかなぁ。
食事を楽しみながら会話っていうのは
一緒に味わう感じかして良いけど、うーん。
立春や冬至をやらなくても死なないけど
ひとつひとつを大切に祝えたら
景色も見えない速度で走り抜けるんじゃなく
一歩一歩味わいながら生きられる気がします。
四季も、時間も、体も気分も
芽吹く時も休む時も
開く時も閉じる時も
ある。
そのひとつひとつに意味があって
そのひとつひとつを愛しむように
年が取れたらいいなぁと思うのです。
まるこめ