いままで。
失って、その後で
ひとつひとつ得てきました。
だから今日は
いま喪失感や無力感を
感じている誰かへ。
(ちょい暗い?話になりますので
重い話を読みたくない気分の時は
バックしてくださいね!)
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私の場合は
大きく失った、のは3回です。
離婚したとき、
病気をしたとき、
そして今回お店を手放す。
23歳で結婚し26歳で離婚した時は
子供はいなかったし
なんかキラキラで輝かしい未来を、
日本における勝ち?ルートの
「20代前半で結婚しその出産して幸せな家庭を〜」
のコースを、もう永遠に失った気がしました。
そうするしか前に進む方法がない
そういう気持ちでの決断でした。
だけどなんでだろう、不思議なんですが
大事なものを失った離婚後のほうが
職場にしても恋愛にしても
友人や家族との関係にしても
心にしっくりとくるような出会いや出来事が
たくさんありました。
私の未熟さゆえ彼とうまくいかなかくなり
自分で望んだ未来を
自分で破壊する形になってしまったけど
それで得た経験から
理解しあうこと、許すこと
受け入れること、尊重しあうこと
人と心をつなぐ方法を
たくさん学びました。
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2回目は病気をした時。
(長いので3つの記事に分けて書いています)
仕事にのめり込みすぎて体を壊し
頭髪から眉毛やまつげから体も全部、
短期間にすべて抜け落ちました。
あー、女性じゃなくなったんだな。
そう思ったけど
髪の毛がなくなった自分を
はじめて鏡で真正面からみた時
欲しかったものが手に入ったと分かりました。
小さい時から
自分があまりにも特色がなく
まわりの、可愛かったり面白かったり
キラキラの同級生たちを見て
個性的でいいなぁー
自分は何もないなぁー
と思っていたのに
ここで得るとは!こんな奇抜な外見を!?
信じられないかもしれないけど
本当にそう思ったんですね。
そして今ではこの容姿が
大切な自分のアイデンティティなのです。
「自分」を得た。
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そして今回。
誰に奪われたわけじゃない。
自分で作ったものを自分で手放す。
こうすることで前に進む。
自分で手放しておきながら
寂しい気持ちはもちろんあります。
それに、続けなかった
大きなものを成せなかった
駄目な自分だっていうのを
飲むのにやや時間がかかりました。
父みたいに大きな仕事をしたり
家族を守ったり
ゼロから何かを創造したり。
自分の尊敬する人達みたいには
自分はなれないんだって。
でもね。
なんか「自信」を得た気がするのです。
理想を捨てよう、勝利も必要ない。
自分らしさこそ、今あなたが最も捨てちゃいけないもの。
もう、何もないんです。
なんにも今もってない。
でもね、大丈夫だって分かるんです。
いろんなことがあったけど
実際いまちゃんと生きてる。
今回得たのは
何にもなくても、何も成せない私でも
手の中がからっぽでも
これが自分だっていう自信。
目指してた誰かになるのを
全力であきらめたら
浮かんできたのは
心を風が吹き抜けるような自信でした。
何ももってなくても、私
胸張って生きていいんだって。
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失っても、その空いたスペースに
より大きなものが来てくれた。
そんな感じがしています。
だからね、大丈夫だからね。
例えいっ時、喪失感で凍えそうでも
どうか信じて。
失うたびにきっと
より自分らしく生きられるようになる。
大丈夫なんだ、大丈夫だって言いながら
未来に期待って、していいんだからね(^^)
まるこめ